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思いの違い
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母親に旅行の許可を取ったとしても 当然 伴侶である私の言葉が最優先される。コイツがなんと言おうと 旅行なんぞ行かせん。と思っていたが・・・人は生命が短い故に 思い出を作りたがる。若かった頃を懐かしむ人種だ、その為に写真やビデオを作り思い出を色褪せ無くさせてる。
その事を踏まえると茂はまだ人間側だ。この先 私と同じだけの生を生きて行くことを考えれば瞬きをしてる一瞬の事だとも思うが、上がってきた報告書によると 隣の馬鹿が色々と邪魔をしては心から友と呼べるものが居なかった茂に取って最初で最後の楽しい思い出の旅行になるかもしれないと思えば、行かせてやるべきかもしれないと脳裏によぎる。が、浮気行動があったばかりの茂はを信じて旅行にもかせたくない。
つらつらとそんな事を思ってる間にも 茂は母と仲良く楽しそうに話しができて、私とは楽しく話も出来ないはずが無い。
夕飯のお礼を言われたが、全て茂のためだ。規則正しい食生活が人間の体である茂の健康体を守るためだ。大した手間でもなく茂の健康が保たれるなら私は進んでやるだけだ。
母親が出ていき私に一言もなくリビングを出ようとした茂を捕まえてソファーに座らせた。少し力加減を忘れたのは、私の思い通りにならなくて腹が立ってるので致し方ない。怪我をしたわけでもないので良しとするか。さて、どうやって 当初の目的を達成させるかだ。茂は金の無駄使いをするなと言っていたしな。なぜ、金を使うのか簡単に説明をしてやればいいか。
「金の無駄遣いをするなと言ってたが、世の中 金を溜め込んでばかりいても景気は良くならん。使いうべき所に金は使い 削減できる所は削減すればいい。なにか欲しいものはあるか?」
・・・私自身声に出して思ったが、大学で無くても高校でも当然学ぶ筈だ。わたしが態々教えてやる必要は無かった。
少し思案してると、やっと欲しい物を言ってきた。
シャーシン?しゃしん?写真?カメラを強請ってるのか?私に買え無いものはないだろう。初めて茂が欲しがって望んだものを買ってやるんだ、さぁ 喜べと思っていたが 私の思いと違い若干顔を引き攣らせてるが 茂は礼を口にしてるし私が買ってやることは決まった。が、少々 納得行かない結果になった。
夕飯を食べてると時に弟の匠がテキスト問題集を欲しがってた。何気なく買ってやると口にしたら、私が茂にして欲しかった笑顔を惜しみなく振り撒いて私に礼を言ってくる。私は茂の笑顔を見たかったのだ、この笑顔を見たくて欲しい物を買ってやると言ったのに、全く見たくもない弟の笑顔を見なきゃならんのだ!
納得いかん、兄弟でもこうも喜び方が違うものなのか?兄弟だけあって どこと無く2人は似てるが茂の笑顔をみたい。なぜ、喜ばなかったのか?それとも喜ぶのが 苦手なのか?
「弟の物だし 俺が半分出そうか?」
まさか半分持つなど言い出した。私の懐具合を気にし始めたのか? そんな事をしてもらわなくても結構だが、シャーシンとはなんだ?そんなに高価なのもなのか?聞いたことないな?
「私が買ってやると言ったんだ、出さなくていい」
「私は母親だし半分出すわ」
「私も 家族だろ?その分を匠に貯金してやれ」
家族はあっているだろ。伴侶の家族だしな。少しでも良くしてやりたいと思うのは当然だ。
「そうね、だったら甘えるわ、半分貯金して 残りはちょっと良いお肉買って 皆ですき焼きにする?」
時代は変わっても家族の喜ぶ夕飯は変わらない物だな。
すき焼きには松坂牛か日向牛 近江牛も捨て難いな。
その事を踏まえると茂はまだ人間側だ。この先 私と同じだけの生を生きて行くことを考えれば瞬きをしてる一瞬の事だとも思うが、上がってきた報告書によると 隣の馬鹿が色々と邪魔をしては心から友と呼べるものが居なかった茂に取って最初で最後の楽しい思い出の旅行になるかもしれないと思えば、行かせてやるべきかもしれないと脳裏によぎる。が、浮気行動があったばかりの茂はを信じて旅行にもかせたくない。
つらつらとそんな事を思ってる間にも 茂は母と仲良く楽しそうに話しができて、私とは楽しく話も出来ないはずが無い。
夕飯のお礼を言われたが、全て茂のためだ。規則正しい食生活が人間の体である茂の健康体を守るためだ。大した手間でもなく茂の健康が保たれるなら私は進んでやるだけだ。
母親が出ていき私に一言もなくリビングを出ようとした茂を捕まえてソファーに座らせた。少し力加減を忘れたのは、私の思い通りにならなくて腹が立ってるので致し方ない。怪我をしたわけでもないので良しとするか。さて、どうやって 当初の目的を達成させるかだ。茂は金の無駄使いをするなと言っていたしな。なぜ、金を使うのか簡単に説明をしてやればいいか。
「金の無駄遣いをするなと言ってたが、世の中 金を溜め込んでばかりいても景気は良くならん。使いうべき所に金は使い 削減できる所は削減すればいい。なにか欲しいものはあるか?」
・・・私自身声に出して思ったが、大学で無くても高校でも当然学ぶ筈だ。わたしが態々教えてやる必要は無かった。
少し思案してると、やっと欲しい物を言ってきた。
シャーシン?しゃしん?写真?カメラを強請ってるのか?私に買え無いものはないだろう。初めて茂が欲しがって望んだものを買ってやるんだ、さぁ 喜べと思っていたが 私の思いと違い若干顔を引き攣らせてるが 茂は礼を口にしてるし私が買ってやることは決まった。が、少々 納得行かない結果になった。
夕飯を食べてると時に弟の匠がテキスト問題集を欲しがってた。何気なく買ってやると口にしたら、私が茂にして欲しかった笑顔を惜しみなく振り撒いて私に礼を言ってくる。私は茂の笑顔を見たかったのだ、この笑顔を見たくて欲しい物を買ってやると言ったのに、全く見たくもない弟の笑顔を見なきゃならんのだ!
納得いかん、兄弟でもこうも喜び方が違うものなのか?兄弟だけあって どこと無く2人は似てるが茂の笑顔をみたい。なぜ、喜ばなかったのか?それとも喜ぶのが 苦手なのか?
「弟の物だし 俺が半分出そうか?」
まさか半分持つなど言い出した。私の懐具合を気にし始めたのか? そんな事をしてもらわなくても結構だが、シャーシンとはなんだ?そんなに高価なのもなのか?聞いたことないな?
「私が買ってやると言ったんだ、出さなくていい」
「私は母親だし半分出すわ」
「私も 家族だろ?その分を匠に貯金してやれ」
家族はあっているだろ。伴侶の家族だしな。少しでも良くしてやりたいと思うのは当然だ。
「そうね、だったら甘えるわ、半分貯金して 残りはちょっと良いお肉買って 皆ですき焼きにする?」
時代は変わっても家族の喜ぶ夕飯は変わらない物だな。
すき焼きには松坂牛か日向牛 近江牛も捨て難いな。
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