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鯖の押し寿司 アンチョビとチーズの焼きナス ニンジンと大根さっぱりサラダ 南瓜の味噌汁
寿司なら汁物があれば良いのでは?チョット贅沢だよな。
自分の懐が痛くなる訳でもなければ嬉しい限りだ。喜んで ちょっと豪華な夕食を素直に喜べばいい。
なのに素直に喜べない。
ニッコリと優しげに目元を和らげ、キレイな弧を描く唇は静かに粗食しながら 匠や母さんとは楽しげに話してる。でもなぜか俺はヒシヒシと感じてるのは氷河期だ。食欲も湧くはずも無いが、重たい圧迫感満載の声でたった一言 食え と命じられて 逆らえる人は何処に居るのだろか?オレには無理だ逆らえない。
吐きそうになりながらもなんとか腹に詰め込む。
俺がなにした?心当たりがあるのは 東が俺の肩に腕を回した "だけ"である。
友だちとかだと普通にある行為だと思うけど、そもそも、どこかで見てたのか?それが謎だ。
「 ゃん しーちゃん!」
「へ?なに?」
「もぉ~、なに?じゃ無いわよ、さっきから食べてないじゃない?買い食いでもしてきた」
「いや、してない」
「要らないなら俺もらってもいい?」
流石は食べ盛り。ペロリと平らげた皿を自分の皿と取り替えてやると 「やったァーた」と、素直に喜ぶ。父さんが居ないからなのか、反抗期らしい反抗期も来てない。、7歳も離れてる弟はただ可愛いだけだ。
「食欲が無いのか?」
貴方が 威圧してるからでしょ?
「昼 食べたのがまだ消化不良なのか残ってる感じで」
「昼になに食べたんだ?」
「チキンドリアとサラダ」
「大丈夫?病院行く?」
「うーん、大丈夫」
母さんはちょっと悪いと言えば、つぎの言葉は決まって病院に行く?と聞いてくる。 子供の頃は 聞かれる前に 即 病院に行っていたから 聞いてくる行為はかなりの進歩だ。
きっと 父の死の影響を受けてだとおもう。仕事から帰ってきた父。その日は 先に匠と一緒に風呂にはいった匠の次に、俺と父さんが一緒に入った。
風呂からでた 父さんは珍しく、疲れたから 夕飯ができたら呼んでと ソファーの上に寝転んだ。
ソレが父さんの最後の日の思い出。
心肺停止による突然死。
なにがなんだ 分からない内に死んだ父さん。きっと母も納得出来なかった反動が 俺達が体調がわるいと即 病院 だったんだろうな。
「体調が悪いなら言え」
「うん、ごめん 先に寝るから」
「うーん おやすみ」
「本当に大丈夫なの?」
「うん、大丈夫 おやすみ」
簡単に挨拶を済ませて自室に入ると着替えてベッドに横になると眼を閉じた。
慣れ親しんだ体温は心地よくて無意識に猫の様に擦り寄り胸の中で丸くなると、思っていよりもしっかりと 抱きしてくれる腕に切なさい気持ちになると、目元が勝手に濡れてくる。
「大丈夫か」
「吐きそう」
「吐けばいい」
あんなに威圧してた奴が今では俺の髪を掬いながらも頭を優しく撫でる。
「なあ、オレが電話したあと 東のこと・・・」
「なんだ?浮気の邪魔をされて腹を立ててたのか?」
「違う、そんなんじゃない!東は友達だ」
「俺は心が狭い 友達付き合いは 反対はしないが近すぎる友は許さない」
近すぎる友達ってなに?かなり 意味がわからない。
「この髪一本から足の先まで 全て私のモノだ。簡単に触らせるな」
「簡単にって わざわざ 俺に触りたい人なんていないけど?」
「ほおー 居ないか、本当に居ないのだな?勝手にお前の肩に腕を回したり、胸や尻を撫で回したりしたいと思ってる者になど 1人も」
は い?・・・胸や尻を撫で回したい奴は居ないだろ!!気持ち悪い・・・そもそも、俺は男に興味は無い!
「あのな 男の俺の 胸や尻を撫で回してるのはあんただけだ」
「お前は 私の伴侶だ。胸も尻も撫で回すし 種付けをするのは私だけ、私以外の者に許すなど許せるはずが無いだろ。そんなことをした相手を生かしてるわけない。そんなことを許したお前を外に出さない、一生かけて思い知らせてやるのは当然のことだろう」
美しく笑ったのに、眼だけをスーッと細めると部屋の温度も下がり布団に包まりガタガタと震える。
「どうした?そんなに震えて 心当たりでもあったか?」
布団の端を掴み俺から剥ぎ取りながら ジリジリと近寄ってくる騰貴は、獲物を楽しみながら捕らえる獣そのものだ。
「まって、ちょっと 待とう。俺が いつ騰貴以外の奴に胸や尻を撫で回されたんだよ」
「心当たりは無いと?」
待て待て待て待ってって、 マジで
怖ぇーから!!!!!
心当たり?まさかな?まさかだよな?たった あれくらいで?嘘だろ、
「心当たり は 無いことも無いけど あるちゃ ある、でも。 でもな ほら、友達にほら ちょっとした事でも 肩に腕くらいは 回す よな?騰貴 にも その位の、親しい 友は、居るよね?」
日本語がめちゃくちゃでも、言いたい意味は伝わってくれたはずと信じて 騰貴と目線を合わせたが、すっげえ 怖い。人生で1番怖かったかことNo.1だ。今泣くとしたら血の涙を流せる自信がある。
「確かに 私に気軽に触れてくる者は居る。が、私は私の伴侶であるお前に 気軽に触れる奴は 私は許せん」
が、って強調しやがった。が、って。その先の台詞 いるか?要らねぇーだろ友達が気軽に腕を肩に回す気持ちは分かってるのに、自分だけは許さないとか なくねぇ?ないよな!?
今までは 身勝手な奴でも ほっとけば良かったけど、今は違う。全て 丸呑みにしてたら 僅かな自由さえもない。やっぱり話し合いは大事だ。
大事だけど、こんな 身勝手な奴と、どうやって話し合えばいい?
誰か 教えてくれぇ~!!!
寿司なら汁物があれば良いのでは?チョット贅沢だよな。
自分の懐が痛くなる訳でもなければ嬉しい限りだ。喜んで ちょっと豪華な夕食を素直に喜べばいい。
なのに素直に喜べない。
ニッコリと優しげに目元を和らげ、キレイな弧を描く唇は静かに粗食しながら 匠や母さんとは楽しげに話してる。でもなぜか俺はヒシヒシと感じてるのは氷河期だ。食欲も湧くはずも無いが、重たい圧迫感満載の声でたった一言 食え と命じられて 逆らえる人は何処に居るのだろか?オレには無理だ逆らえない。
吐きそうになりながらもなんとか腹に詰め込む。
俺がなにした?心当たりがあるのは 東が俺の肩に腕を回した "だけ"である。
友だちとかだと普通にある行為だと思うけど、そもそも、どこかで見てたのか?それが謎だ。
「 ゃん しーちゃん!」
「へ?なに?」
「もぉ~、なに?じゃ無いわよ、さっきから食べてないじゃない?買い食いでもしてきた」
「いや、してない」
「要らないなら俺もらってもいい?」
流石は食べ盛り。ペロリと平らげた皿を自分の皿と取り替えてやると 「やったァーた」と、素直に喜ぶ。父さんが居ないからなのか、反抗期らしい反抗期も来てない。、7歳も離れてる弟はただ可愛いだけだ。
「食欲が無いのか?」
貴方が 威圧してるからでしょ?
「昼 食べたのがまだ消化不良なのか残ってる感じで」
「昼になに食べたんだ?」
「チキンドリアとサラダ」
「大丈夫?病院行く?」
「うーん、大丈夫」
母さんはちょっと悪いと言えば、つぎの言葉は決まって病院に行く?と聞いてくる。 子供の頃は 聞かれる前に 即 病院に行っていたから 聞いてくる行為はかなりの進歩だ。
きっと 父の死の影響を受けてだとおもう。仕事から帰ってきた父。その日は 先に匠と一緒に風呂にはいった匠の次に、俺と父さんが一緒に入った。
風呂からでた 父さんは珍しく、疲れたから 夕飯ができたら呼んでと ソファーの上に寝転んだ。
ソレが父さんの最後の日の思い出。
心肺停止による突然死。
なにがなんだ 分からない内に死んだ父さん。きっと母も納得出来なかった反動が 俺達が体調がわるいと即 病院 だったんだろうな。
「体調が悪いなら言え」
「うん、ごめん 先に寝るから」
「うーん おやすみ」
「本当に大丈夫なの?」
「うん、大丈夫 おやすみ」
簡単に挨拶を済ませて自室に入ると着替えてベッドに横になると眼を閉じた。
慣れ親しんだ体温は心地よくて無意識に猫の様に擦り寄り胸の中で丸くなると、思っていよりもしっかりと 抱きしてくれる腕に切なさい気持ちになると、目元が勝手に濡れてくる。
「大丈夫か」
「吐きそう」
「吐けばいい」
あんなに威圧してた奴が今では俺の髪を掬いながらも頭を優しく撫でる。
「なあ、オレが電話したあと 東のこと・・・」
「なんだ?浮気の邪魔をされて腹を立ててたのか?」
「違う、そんなんじゃない!東は友達だ」
「俺は心が狭い 友達付き合いは 反対はしないが近すぎる友は許さない」
近すぎる友達ってなに?かなり 意味がわからない。
「この髪一本から足の先まで 全て私のモノだ。簡単に触らせるな」
「簡単にって わざわざ 俺に触りたい人なんていないけど?」
「ほおー 居ないか、本当に居ないのだな?勝手にお前の肩に腕を回したり、胸や尻を撫で回したりしたいと思ってる者になど 1人も」
は い?・・・胸や尻を撫で回したい奴は居ないだろ!!気持ち悪い・・・そもそも、俺は男に興味は無い!
「あのな 男の俺の 胸や尻を撫で回してるのはあんただけだ」
「お前は 私の伴侶だ。胸も尻も撫で回すし 種付けをするのは私だけ、私以外の者に許すなど許せるはずが無いだろ。そんなことをした相手を生かしてるわけない。そんなことを許したお前を外に出さない、一生かけて思い知らせてやるのは当然のことだろう」
美しく笑ったのに、眼だけをスーッと細めると部屋の温度も下がり布団に包まりガタガタと震える。
「どうした?そんなに震えて 心当たりでもあったか?」
布団の端を掴み俺から剥ぎ取りながら ジリジリと近寄ってくる騰貴は、獲物を楽しみながら捕らえる獣そのものだ。
「まって、ちょっと 待とう。俺が いつ騰貴以外の奴に胸や尻を撫で回されたんだよ」
「心当たりは無いと?」
待て待て待て待ってって、 マジで
怖ぇーから!!!!!
心当たり?まさかな?まさかだよな?たった あれくらいで?嘘だろ、
「心当たり は 無いことも無いけど あるちゃ ある、でも。 でもな ほら、友達にほら ちょっとした事でも 肩に腕くらいは 回す よな?騰貴 にも その位の、親しい 友は、居るよね?」
日本語がめちゃくちゃでも、言いたい意味は伝わってくれたはずと信じて 騰貴と目線を合わせたが、すっげえ 怖い。人生で1番怖かったかことNo.1だ。今泣くとしたら血の涙を流せる自信がある。
「確かに 私に気軽に触れてくる者は居る。が、私は私の伴侶であるお前に 気軽に触れる奴は 私は許せん」
が、って強調しやがった。が、って。その先の台詞 いるか?要らねぇーだろ友達が気軽に腕を肩に回す気持ちは分かってるのに、自分だけは許さないとか なくねぇ?ないよな!?
今までは 身勝手な奴でも ほっとけば良かったけど、今は違う。全て 丸呑みにしてたら 僅かな自由さえもない。やっぱり話し合いは大事だ。
大事だけど、こんな 身勝手な奴と、どうやって話し合えばいい?
誰か 教えてくれぇ~!!!
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