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お腹空いたぁ。
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今日で3日、昼前から腹の虫が鳴りっぱなしである。
「やっと本来の機能が戻ってきたな。内藤 お粥を準備してくれ」
「畏まりました」
この3日間 抜くことも無くずっと埋め込まれてる逸物も違和感なく身体の1部の感覚に近くなってるけど、俺は半日以上は確実に寝てる状態だ。
「機能が戻ったってことは 抜いていいよな?」
「食べ物をちゃんと受け入れられたらな」
騰貴を背もたれに座ったまま後ろを振り向く。
左腕は俺の腰を抱いて、オプションの右手は俺の乳首を弄るのが好きなのか止めてと頼むと首筋や耳を舐め回し始める、余計なオプションが増えるのは辞めて貰いたい俺としては、乳首を弄られるのは我慢することにした。
「そっか やっとかぁ~。長かった」
「そうだな、10分の1といったところだな」
「そっか」
俺は騰貴の伴侶だ。伴侶になるためには騰貴の本来の姿 妖怪である騰貴の霊力を完璧に受け止められる身体にならなければないと言われてもピンと来ないとで説明を求めたら、全力で生身の体と生気だけで 霊力を受けると、何かしらの弊害がある。最悪あの世に旅立つことも無く、見るも無惨な姿になり この世では生きていけないので、人を食べるのが好きな森に打ち捨てて食べてもらうしかない。だと、ニッコリと笑顔で説明してくれたけど 怖ぇよ
何がなんでも 点滴を外すものかと、力一杯締めてしまって 少しだけ意地悪く喘がされてしまった。 今は点滴の針と一緒で、ただ突き刺して霊力を送り込んでくれてるのが、騰貴は不埒な真似は一切してこない。たまにオプションが着くけど。思うままに腰を振ったりはしない。でも、伴侶だって 言ってるからには、完治して次に受け入れる時は、点滴の針とは違う。
トンと全体的に体重をかけて凭れても受け止めてくれると知ってるから遠慮なく凭れ 目を閉じてる。妖怪だとか妖狐とか言ってるけど、人と同じ様にトクントクンと生きてる証でもある心音が聞こえる、でも いつも人よりも低い体温を感じてると内藤さんがお粥を持ってきてくれた。
自分で食べれるのに騰貴がレンゲにお粥を掬い口に運んで来た。
「口を開けろ」
「猫舌なんだけど」
「そうか」
掬ったお粥をフーフーと吹いて冷まして口元に持ってきたので口を開けてお粥を食べた。
ほんのり塩のみのお粥は数日ぶりの食べ物で凄く美味しい。
「お粥って あまり好きじゃなかったけど、こんなにも美味しいものだったんだ」
「ちゃんと食べなければ生気が失われる。腹が減ったなら食べなければ身が持たない」
少し掬っては冷まして食べさせてくれる騰貴に甘えたまま お粥を食べ お腹が落ち着くとゆっくりと楔を抜き始めた。抜き終えても身体に痛みは無く安堵するが、物凄く寂しく思ってると風呂場に連れ込まれて全身を洗われてしまった。
「人間は潔癖だからな。少しの汚れでも感染病に掛かりやすい」
「はぁ。でも、俺はそんなに弱くは無いですが風呂に入って洗えるのは嬉しいかな」
その時オプションとし何時も弄られてる胸が異様に感じてしまったのは ないしょだ。
腹の虫も収まり風呂に入って全身を洗い、パリッとしたシーツの上に寝転べれば自然と瞼が落ち寝息を立て始めた。
茂にはパジャマを着せたが、私は少し動くつもりでラフな格好を選んだが、どうも離れられずにいる。
やり残した事が頭を過ぎるが、腕枕をしてやり 胸に抱き込んでしまった。
遠慮なく静かに現れた内藤は備に茂を観察して安堵の溜息を漏らす。
「傷口も開きませんし 吐き戻さないところを見れば内臓関係も上手く機能し始めたと思って大丈夫でしょう」
「後は自然に任せる。余り手を貸しすぎると、人間が本来持つ自然治癒を忘れてしまうからな。筐建設は」
「最後まで縋ってましたが 切り離しました」
「当然だ」
「他の所からも見放され 負債総額5000万を抱えて倒産。行方不明とされてますが」
「人間が言ってるだけだろ」
「人の目からは逃れても、我々の目からは逃れるのは困難でしょう」
掌の上で火の玉を作り出すと、フワフワと漂いながらドーナツ状になると内藤が白い羽をくぐらせた。
暫くすると、筐 明道・母親千代子が映し出される。白い砂浜と青い海、いかにもリゾート地とは呆れる。
「何処だと思う?」
「モルディブかドバイでしょうか?」
「優雅なものだな」
「記念撮影をして差し上げましょう」
「折角の記念だ。背景も入れてやれよ」
ドーナツの穴が大きくなると親子の背景も良くはいる。
「御意・・・あぁ、もう1人の行方不明もおりましたね」
「最後の親子写真か、いい笑顔だ」
写真を撮り終えるとドーナツは捻れ空中で消えた。
「人の世界も便利な物だな。前と同じで 直ぐに拡散して貰え」
「お任せ下さい。幾つかのサーバーを経由して拡散させます」
「任せた」
「失礼ながら騰貴様 明日からは規則正しい生活をお願い致します」
「善処する」
「ありがとうございます」
一礼して出ていく男に苦笑しつつも 今は腕の中の伴侶の事で頭がいっぱいだ。
もっと抵抗して来るか 毛嫌いして来るかと思っていたが 以外にもすんなりと受け入れ 時折甘える様な仕草を見せて来るから可愛くて仕方ない。
何処で撮られたの?、マジで!、モルディブじゃん!!、逃亡生活も金次第!、貧乏人には真似出来ません。、俺様最高じゃん、罪の意識無し!、死刑にしろ!、社会的抹消。、ネットで荒れまくってる1つの情報は、直ぐにニュースになる。白い砂浜 パラソルの下で椅子に座り青年は花や果物がタップリ付いた器でトロピカルジュースを飲んで母親は携帯を片手に手を振った先には旦那がいた。
仲のいい親子に見れるが、今 一番世間を賑わせてる渦中の親子なら誰もが興味を引くだろう。
内藤さんも会社前に現れたキャスター達に囲まれて この映像を見せられて困惑してた。
「弊社としましても、この者の内定を取り消しております。なんら関係も御座いませんので、コメントを控えさせて頂きます。」
【取り消されてた8名はどうなりましたか?】
「今年の受かってた方達は弊社で働きたいと強い意欲が御座いましたので内定通知をお送りしております。残り5名に関しても近日中に会う約束を取り付けております」
【内藤さんは秘書課の方だと?】
「その質問の意図は?」
【社長さんが1度も前に出て来ないと思いまして。社長自身はどのようにお考えなのかと】
「社長のお考えで私共は動いております。私達の行動が社長のお考えだと思って下さって結構です。本来ならば内定通知を受け取るはずだったもの達が落とされた事に誠心誠意に対応をさせて頂いております。」
【社長が頭を下げたんでしょうか?】
「勿論 下げるべき場所では頭を下げるのが社長です。」
【世間に頭を下げてないですよね?】
「その質問の意図は?弊社の入社試験を受けた方全員に頭を下げろとおっしゃておられるのですか?」
【え?いや、ほら お騒がして申し訳ないと思わないんですか?】
「記者会見を開いた時点で騒がせてしまい申し訳なかったと思います。だから、少しでも皆さんの声に耳を傾けております」
「社長に出てきて欲しいみたいだよ」
「下らないな。内部と切り離しても良かったが 実際に今年を含めた8名が不祥事に巻き込まれて被害が広まってるからウチとして世間体を考えて記者会見を開いただけだ」
「なるほどなぁー。別に世間が迷惑を被った訳じゃない、8名が迷惑を被っただけで、北条ホールディングスで働きたいか 今の場所に留まりたいか 自分の気持ち次第だもんな」
「その通りだ」
「ウチは広告やCM契約は取ってない。独自のルートでのし上がってる。世間には頭を下げるのはCMや広告を出してる所だ。確かに少なからず携わってると 何かしらの弊害が出て迷惑を被る場合があるからな」
「でも、社長が頭を下げてるって」
「もちろん、私が会社のトップだからな 5名と会う準備がある」
「誠心誠意謝れば きっと許してくれるよ」
「そうか」
「うん」
「眠そうだな」
「そうなんだ 寝すぎだけど」
「体が睡眠を欲してるだけだ 寝るといい」
「うん、おやすみ」
「誠心誠意か まったく可愛いものだな」
私の霊力と自分の生気とが混ざり合いながら身体をゆっくりと変えてる。身体が追いつかないために眠気を誘う。
寝てしまった相手をベッドに寝かせスーツに着替えると自ら車を運転して5名と会うホテルに入って行った。
「やっと本来の機能が戻ってきたな。内藤 お粥を準備してくれ」
「畏まりました」
この3日間 抜くことも無くずっと埋め込まれてる逸物も違和感なく身体の1部の感覚に近くなってるけど、俺は半日以上は確実に寝てる状態だ。
「機能が戻ったってことは 抜いていいよな?」
「食べ物をちゃんと受け入れられたらな」
騰貴を背もたれに座ったまま後ろを振り向く。
左腕は俺の腰を抱いて、オプションの右手は俺の乳首を弄るのが好きなのか止めてと頼むと首筋や耳を舐め回し始める、余計なオプションが増えるのは辞めて貰いたい俺としては、乳首を弄られるのは我慢することにした。
「そっか やっとかぁ~。長かった」
「そうだな、10分の1といったところだな」
「そっか」
俺は騰貴の伴侶だ。伴侶になるためには騰貴の本来の姿 妖怪である騰貴の霊力を完璧に受け止められる身体にならなければないと言われてもピンと来ないとで説明を求めたら、全力で生身の体と生気だけで 霊力を受けると、何かしらの弊害がある。最悪あの世に旅立つことも無く、見るも無惨な姿になり この世では生きていけないので、人を食べるのが好きな森に打ち捨てて食べてもらうしかない。だと、ニッコリと笑顔で説明してくれたけど 怖ぇよ
何がなんでも 点滴を外すものかと、力一杯締めてしまって 少しだけ意地悪く喘がされてしまった。 今は点滴の針と一緒で、ただ突き刺して霊力を送り込んでくれてるのが、騰貴は不埒な真似は一切してこない。たまにオプションが着くけど。思うままに腰を振ったりはしない。でも、伴侶だって 言ってるからには、完治して次に受け入れる時は、点滴の針とは違う。
トンと全体的に体重をかけて凭れても受け止めてくれると知ってるから遠慮なく凭れ 目を閉じてる。妖怪だとか妖狐とか言ってるけど、人と同じ様にトクントクンと生きてる証でもある心音が聞こえる、でも いつも人よりも低い体温を感じてると内藤さんがお粥を持ってきてくれた。
自分で食べれるのに騰貴がレンゲにお粥を掬い口に運んで来た。
「口を開けろ」
「猫舌なんだけど」
「そうか」
掬ったお粥をフーフーと吹いて冷まして口元に持ってきたので口を開けてお粥を食べた。
ほんのり塩のみのお粥は数日ぶりの食べ物で凄く美味しい。
「お粥って あまり好きじゃなかったけど、こんなにも美味しいものだったんだ」
「ちゃんと食べなければ生気が失われる。腹が減ったなら食べなければ身が持たない」
少し掬っては冷まして食べさせてくれる騰貴に甘えたまま お粥を食べ お腹が落ち着くとゆっくりと楔を抜き始めた。抜き終えても身体に痛みは無く安堵するが、物凄く寂しく思ってると風呂場に連れ込まれて全身を洗われてしまった。
「人間は潔癖だからな。少しの汚れでも感染病に掛かりやすい」
「はぁ。でも、俺はそんなに弱くは無いですが風呂に入って洗えるのは嬉しいかな」
その時オプションとし何時も弄られてる胸が異様に感じてしまったのは ないしょだ。
腹の虫も収まり風呂に入って全身を洗い、パリッとしたシーツの上に寝転べれば自然と瞼が落ち寝息を立て始めた。
茂にはパジャマを着せたが、私は少し動くつもりでラフな格好を選んだが、どうも離れられずにいる。
やり残した事が頭を過ぎるが、腕枕をしてやり 胸に抱き込んでしまった。
遠慮なく静かに現れた内藤は備に茂を観察して安堵の溜息を漏らす。
「傷口も開きませんし 吐き戻さないところを見れば内臓関係も上手く機能し始めたと思って大丈夫でしょう」
「後は自然に任せる。余り手を貸しすぎると、人間が本来持つ自然治癒を忘れてしまうからな。筐建設は」
「最後まで縋ってましたが 切り離しました」
「当然だ」
「他の所からも見放され 負債総額5000万を抱えて倒産。行方不明とされてますが」
「人間が言ってるだけだろ」
「人の目からは逃れても、我々の目からは逃れるのは困難でしょう」
掌の上で火の玉を作り出すと、フワフワと漂いながらドーナツ状になると内藤が白い羽をくぐらせた。
暫くすると、筐 明道・母親千代子が映し出される。白い砂浜と青い海、いかにもリゾート地とは呆れる。
「何処だと思う?」
「モルディブかドバイでしょうか?」
「優雅なものだな」
「記念撮影をして差し上げましょう」
「折角の記念だ。背景も入れてやれよ」
ドーナツの穴が大きくなると親子の背景も良くはいる。
「御意・・・あぁ、もう1人の行方不明もおりましたね」
「最後の親子写真か、いい笑顔だ」
写真を撮り終えるとドーナツは捻れ空中で消えた。
「人の世界も便利な物だな。前と同じで 直ぐに拡散して貰え」
「お任せ下さい。幾つかのサーバーを経由して拡散させます」
「任せた」
「失礼ながら騰貴様 明日からは規則正しい生活をお願い致します」
「善処する」
「ありがとうございます」
一礼して出ていく男に苦笑しつつも 今は腕の中の伴侶の事で頭がいっぱいだ。
もっと抵抗して来るか 毛嫌いして来るかと思っていたが 以外にもすんなりと受け入れ 時折甘える様な仕草を見せて来るから可愛くて仕方ない。
何処で撮られたの?、マジで!、モルディブじゃん!!、逃亡生活も金次第!、貧乏人には真似出来ません。、俺様最高じゃん、罪の意識無し!、死刑にしろ!、社会的抹消。、ネットで荒れまくってる1つの情報は、直ぐにニュースになる。白い砂浜 パラソルの下で椅子に座り青年は花や果物がタップリ付いた器でトロピカルジュースを飲んで母親は携帯を片手に手を振った先には旦那がいた。
仲のいい親子に見れるが、今 一番世間を賑わせてる渦中の親子なら誰もが興味を引くだろう。
内藤さんも会社前に現れたキャスター達に囲まれて この映像を見せられて困惑してた。
「弊社としましても、この者の内定を取り消しております。なんら関係も御座いませんので、コメントを控えさせて頂きます。」
【取り消されてた8名はどうなりましたか?】
「今年の受かってた方達は弊社で働きたいと強い意欲が御座いましたので内定通知をお送りしております。残り5名に関しても近日中に会う約束を取り付けております」
【内藤さんは秘書課の方だと?】
「その質問の意図は?」
【社長さんが1度も前に出て来ないと思いまして。社長自身はどのようにお考えなのかと】
「社長のお考えで私共は動いております。私達の行動が社長のお考えだと思って下さって結構です。本来ならば内定通知を受け取るはずだったもの達が落とされた事に誠心誠意に対応をさせて頂いております。」
【社長が頭を下げたんでしょうか?】
「勿論 下げるべき場所では頭を下げるのが社長です。」
【世間に頭を下げてないですよね?】
「その質問の意図は?弊社の入社試験を受けた方全員に頭を下げろとおっしゃておられるのですか?」
【え?いや、ほら お騒がして申し訳ないと思わないんですか?】
「記者会見を開いた時点で騒がせてしまい申し訳なかったと思います。だから、少しでも皆さんの声に耳を傾けております」
「社長に出てきて欲しいみたいだよ」
「下らないな。内部と切り離しても良かったが 実際に今年を含めた8名が不祥事に巻き込まれて被害が広まってるからウチとして世間体を考えて記者会見を開いただけだ」
「なるほどなぁー。別に世間が迷惑を被った訳じゃない、8名が迷惑を被っただけで、北条ホールディングスで働きたいか 今の場所に留まりたいか 自分の気持ち次第だもんな」
「その通りだ」
「ウチは広告やCM契約は取ってない。独自のルートでのし上がってる。世間には頭を下げるのはCMや広告を出してる所だ。確かに少なからず携わってると 何かしらの弊害が出て迷惑を被る場合があるからな」
「でも、社長が頭を下げてるって」
「もちろん、私が会社のトップだからな 5名と会う準備がある」
「誠心誠意謝れば きっと許してくれるよ」
「そうか」
「うん」
「眠そうだな」
「そうなんだ 寝すぎだけど」
「体が睡眠を欲してるだけだ 寝るといい」
「うん、おやすみ」
「誠心誠意か まったく可愛いものだな」
私の霊力と自分の生気とが混ざり合いながら身体をゆっくりと変えてる。身体が追いつかないために眠気を誘う。
寝てしまった相手をベッドに寝かせスーツに着替えると自ら車を運転して5名と会うホテルに入って行った。
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