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秘密の恋人は主夫

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引越し、引越し、引越しは何時にするかと散々問われ少しでも長引かせたくて咄嗟に10月末と答えてしまった。
二パッと笑い 嬉しそうに笑った顔は年下らしい笑顔だなと素直に思った。


風呂に入り髪をタオルで拭きながら パソコンを立ち上げて 気になってるものを呼び出す

ポチッと押せば解約出来る結婚式、出席者も居なければ写真も頼んでない、着替えも自分で用意するお手軽パック 居るの神父のみなので解約は5日前になってる。解約、ポチッと押せば良いだけ。清らかな身体では無くなったんだ。魔法使いにもなれない、アリアーナちゃんにも二股だと幻滅されてるのに まだ未練たらしく 結婚したいと思ってる俺はまたもや押すことが出来ずに画面を消した直後、ブーブーブーブー
ピーポーン。

アイツは風呂に入りに帰るのは許してもそのまま放置はされずに迎えに来る。

しかも携帯とチャイム ダブルで鳴らされる。
迷惑極まりない。
ガチャと開けると、すかさず腕を取り俺を引きずり出すのも慣れてるのか 無駄がないのだ。

「ちょっと待てって、鍵閉めるから」

「はァ、だったら早く来ればいい」

「髪乾かす時間もくれない方がおかしい」

「だったら早く引っ越しをすればいい。あのフィギュアの部屋も用意してやる」

「フィギュアじゃない!アリアーナちゃん・・・アリアーナちゃんの部屋?」

「あぁ、フィギ ・・・専用の部屋も用意してやる」

「何部屋有るんだよ」

「俺は主夫だが、仕事の両立も流石に無理があるから平日はメイドを雇ってる」

コイツなサラっとメイドって言ったよな?家政婦じゃなくてメイドって。
金持ちと庶民の差ってサラっと出てくる言葉で違いが出るもんだな。


そのままドライヤーをて渡されて、乾かしてる後からコップを手渡された。1口飲むとただの炭酸水だった。

「あれ、酒が入ってない」

「健康の為にも週1・2日は休肝日が良いと言いますからね」

「えぇぇぇ・・・友ねぇ」

着信を知らせるのは2個上の姉の名前が表示される。ドライヤーのスイッチを切って出ると元気な声が響く

「やっほー、元気してる?」

「してるよ、どうしたの?」

「彼女出来たか気になってね、どうなのよ?誕生日を一緒に過ごしてくれる3次元の女の子は居るの?」

「えっと・・・」

アリアーナちゃんと俺の誕生日は一生で1度の、でも・・・チラッと見ただけなのに目が合った。

「うそ、・・もしかして誕生日を祝ってくれる人が居るの!?」

祝ってくれるかって聞かれたらそれはちょっと違うような気がする。

「いや、・・・」

「おめでとう、浩君 はぁー もぉ 安心した。またね。近い内にご飯奢るわよ じゃね」

「いや!ちょっと・・と」

切れてしまったスマホを眺めてると ブォッ~とドライヤーのスイッチを入れて俺の髪を乾かし始めた。

「お姉さん なんて?」

「さぁ~、なんだろ」

「何も言わなかったの?」

髪を乾かしながら聞いてくるコイツの質問に??となりながらも 答えてる。

「言ったけど」

「言ってんだろ?なに?」

「誕生日は・・・」

ドライヤーのスイッチを切りドライヤーを置くと俺を後ろから抱きしめてきた。

「浩一の特別な日を俺の大事な日にさせて欲しい」

一緒に過ごしてくれるのはアリアーナちゃんは笑顔で居てくれる、アリアーナちゃんと決めてたし、その日は・・俺の結婚式だ。

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