オタクは本気で夢見てる

秘密の恋人は

１．俺のアラレもない映像流出させない
２．俺のアラレもない映像を削除
３．オタクを秘密にして貰う
４．同棲は回避の方向で
俺のミッションの全容だ。

・・・・・4は難しいと思われる。

「おい、聞いてるのか」

平日のお昼休み 純和風の豪華弁当を食べながらボーッとしてると 隣からいい声をした男が声を掛けてくる。

俺の恋人がバレた次の日の朝起きたら、コイツの腕枕で寝てた。
しかもだ、腕枕をしてない腕は俺をシッカリとホールドしてた。
勘弁してくれ。
誰かコレは夢だと言ってくれ。
嘘だと冗談だと言ってくれ。

なのにコイツは きらきらといい笑顔で 「おはよう」だとぉぉぉぉぉ！
コレはカレカノがお初を迎えて、彼女が目が覚めて彼氏がココぞとばかりに 無駄にいい笑顔で 向かえる場面だけ！漫画だから許される場面だ。
それが実在していい場面は美男美女のカップルのみ！！それなのに、男性同士で迎える場面ではない！！
それなのに、俺、拒否もせずになにやってんだ？なに赤くなってんだよ 俺のアホ。

反省した。こんな事は許されない。
コイツは無駄にいい男なんだ、見た目だけの男なんだ。料理男子で見た目最高峰の男。俺が近寄っていい男では無い。
だから、コイツから離れるにはと 対策を練る。とにかく 対策だと コイツといる時は常に頭の中は1人対策本部を立ち上げる作戦の真っ最中である。

「おい！聞いてるのか？！」

「ごめん、この西京焼き 美味しいから」

「そうか、また作ってやる」

よし！さっきから引越しを何時にするかと 聞かれて鬱陶しいかったけど、コレで話が少しそれた。


自分のデスクに戻るとあと2日で9月が終わってしまう。
来月は 俺とアリアーナちゃんとの結婚式。
申し込みもお金も払ってしまったのだ。

どうしよ、キャンセル・・・