187 / 192
上質な恋を
罪と禁止で錬金術発動 10
しおりを挟む
本人に聞くのが1番手っ取り早いですが、イオリは少々事情があり王家でも秘匿とされてる"他星からの渡人"だと兄から話して下さいました。
アルベルトの証の番がまさかの他星からの渡人とは思いも寄りません。ですが、どんなにアルベルトの証の番を探しても見つからないもの納得です。
私達の住むハシューム国を始め国々を旅をした他星からの渡人は行く先で様々な問題を解決したり、建築物を良くしたり 水路設備を整え 新しい食文化を伝えたりと 私達とは違う見方や考え方で格段に大きく生活標準が変わり暮らしやすくなったのは事実。
我が国に来て下さった他星からの渡人の1人は当時の陛下とご親友としてとても近しい人物で、ご自分の様に他星から来られた方が他にも居るはずだと、旅に出られて数冊の書物や荷物を手に戻ってこられた際に "コレを預かってて欲しい。もしもの時はコレを役立てて欲しい"と言い残し 息を引き取ったと言い伝えられてます。
歴代の陛下は秘密裏に書物の解読を何度と無く試みたが誰もなしえなかった書物の解読をイオリが難なくこなしてると聞きおよび私と旦那様は静かに見守ることに致しました。
静かに見守るにしてもイオリは私達の生活を更に良くしてくれる片鱗を多く見せてくれます。イオリ1人では手が回らなくなるのは明らか。旦那様とも話し合いイオリを代表に事業を開かせ私がイオリの代理役をこなして行く事を旦那様に了承して頂きました。勿論、アルベルトにも話してあります。
そこでイオリにお手紙を出して1日も待たずにお返事が帰ってきた事には嬉しく思いますが、事業の名前はイオリではなくアイザワでお願いします。と書かれる。
アイザワとは誰ですか?アルベルトが知ってる方なら問題はございませんが、知らない場合を考えると少しばかり怖くもあります。
この国の陛下でもある私の兄は証持ちで番となるデイジーに恥ずかしくなるくらいゾッコン一途で時に呆れる程の極度な心配性。指に僅かな擦り傷も骨折したかのようにティーカップも持てないかもと 本気で心配してる兄。そしてかなり嫉妬深い。兄が知らない人とデイジーが話をしてるだけで何の話だと首を突っ込み聞きたがる。男性だともっと酷くなりどこの家の者なのか?親戚筋は?その者の友や趣味や嗜好は?と、影達を使い調べてしまう徹底ぶりを知った時は私が卒倒してしまうそうでした。
・・・ダメです。母として我が子を信じてやりたいとは思いますが、やはり証持ちの番に対する執着心と嫉妬深さは計り知れません。やはり私がイオリに直接確認を致しましょう。
明日はダメですね。明後日お伺いしたいと手紙を書き急いで飛ばします。
ジェルフラッティ伯爵の地下に続く階段1歩1歩確実に踏みしめ降りる精悍な男性が降りると鍵鼻でタレ目の男性が待っていた。
「ようこおいでくださいました。魔獣の館へ」
ニヤリと笑うい意地の悪そうな顔を浮かべ大袈裟に両手を広げ壮大に出迎えて見せるが一つ一つの檻に入れられてる魔獣は牙を剥き今にも襲いかかってやると言わんばかりに唸り声をあげてる。
「良くぞここまで集めた。魔獣も手も足も出なければただの獣。可愛いものだ」
「唸っていたとしてもただ煩いだけなので躾も必要もしていますよ」
鍵鼻の男はおもむろに鞭を手に取り魔獣に手加減無く打ち付けた。先程まで唸ってた魔獣も大人しくなる。
「自分達の主人も分からないモノには当然飯もやりません」
丸くなり大人しくなった事に気を大きく持った鍵鼻の男に満足そうに頷いてこたえるのは精悍な男だ。
「我々が世界を攫取し我々が覇者となる時も近いぞ」
醜い野望を語り満面の笑みを惜しみなく晒すが奈落の底を思わせる目をしていた。
声は聞こえないけど、アレは誰なんだろう見ていてもゾッとする恐ろしい人物に鳥肌が立つ。もう やだ僕の美しい羽に良くない。報告することもできたし帰ろっとっ。
今日こそはモフモフとスリスリ両方させて貰えるよね。
パタパタと飛んで帰ると勉強中のイオリを窓辺に見ながら少しだけ開けられてる窓から部屋に入り止まり木に止まった。今日もよく働いたと汚れてしまった羽を寛いでると美しく見とれるシルバーの被毛を纏った桔梗が優雅な足取りで戻ってきた。
はぅ~ やっぱり綺麗だよねぇ~。よーし今日こそはご褒美貰わなくちゃ!
「すごーく 悪い男を発見したよぉ~」
「ほぉ~ 誰だ」
「モフモフのスリスリされてくれる」
「モフスリなら良かろうか」
「やったぁ~ ご褒美ご褒美っ いっただきま~す」
被毛飛び込み柔な毛を堪能しスリスリと毛で遊ぶと振り払われた。
「モフスリは終わりだ。で、悪い男とは誰だ」
見たままを報告するが名前を知らないので、見たままを詳しく説明するもモフスリを返せと怒られてしまってしょげてる百合を前足で転がしてると、イオリに仲良くと注意されてしまた。
アルベルトの証の番がまさかの他星からの渡人とは思いも寄りません。ですが、どんなにアルベルトの証の番を探しても見つからないもの納得です。
私達の住むハシューム国を始め国々を旅をした他星からの渡人は行く先で様々な問題を解決したり、建築物を良くしたり 水路設備を整え 新しい食文化を伝えたりと 私達とは違う見方や考え方で格段に大きく生活標準が変わり暮らしやすくなったのは事実。
我が国に来て下さった他星からの渡人の1人は当時の陛下とご親友としてとても近しい人物で、ご自分の様に他星から来られた方が他にも居るはずだと、旅に出られて数冊の書物や荷物を手に戻ってこられた際に "コレを預かってて欲しい。もしもの時はコレを役立てて欲しい"と言い残し 息を引き取ったと言い伝えられてます。
歴代の陛下は秘密裏に書物の解読を何度と無く試みたが誰もなしえなかった書物の解読をイオリが難なくこなしてると聞きおよび私と旦那様は静かに見守ることに致しました。
静かに見守るにしてもイオリは私達の生活を更に良くしてくれる片鱗を多く見せてくれます。イオリ1人では手が回らなくなるのは明らか。旦那様とも話し合いイオリを代表に事業を開かせ私がイオリの代理役をこなして行く事を旦那様に了承して頂きました。勿論、アルベルトにも話してあります。
そこでイオリにお手紙を出して1日も待たずにお返事が帰ってきた事には嬉しく思いますが、事業の名前はイオリではなくアイザワでお願いします。と書かれる。
アイザワとは誰ですか?アルベルトが知ってる方なら問題はございませんが、知らない場合を考えると少しばかり怖くもあります。
この国の陛下でもある私の兄は証持ちで番となるデイジーに恥ずかしくなるくらいゾッコン一途で時に呆れる程の極度な心配性。指に僅かな擦り傷も骨折したかのようにティーカップも持てないかもと 本気で心配してる兄。そしてかなり嫉妬深い。兄が知らない人とデイジーが話をしてるだけで何の話だと首を突っ込み聞きたがる。男性だともっと酷くなりどこの家の者なのか?親戚筋は?その者の友や趣味や嗜好は?と、影達を使い調べてしまう徹底ぶりを知った時は私が卒倒してしまうそうでした。
・・・ダメです。母として我が子を信じてやりたいとは思いますが、やはり証持ちの番に対する執着心と嫉妬深さは計り知れません。やはり私がイオリに直接確認を致しましょう。
明日はダメですね。明後日お伺いしたいと手紙を書き急いで飛ばします。
ジェルフラッティ伯爵の地下に続く階段1歩1歩確実に踏みしめ降りる精悍な男性が降りると鍵鼻でタレ目の男性が待っていた。
「ようこおいでくださいました。魔獣の館へ」
ニヤリと笑うい意地の悪そうな顔を浮かべ大袈裟に両手を広げ壮大に出迎えて見せるが一つ一つの檻に入れられてる魔獣は牙を剥き今にも襲いかかってやると言わんばかりに唸り声をあげてる。
「良くぞここまで集めた。魔獣も手も足も出なければただの獣。可愛いものだ」
「唸っていたとしてもただ煩いだけなので躾も必要もしていますよ」
鍵鼻の男はおもむろに鞭を手に取り魔獣に手加減無く打ち付けた。先程まで唸ってた魔獣も大人しくなる。
「自分達の主人も分からないモノには当然飯もやりません」
丸くなり大人しくなった事に気を大きく持った鍵鼻の男に満足そうに頷いてこたえるのは精悍な男だ。
「我々が世界を攫取し我々が覇者となる時も近いぞ」
醜い野望を語り満面の笑みを惜しみなく晒すが奈落の底を思わせる目をしていた。
声は聞こえないけど、アレは誰なんだろう見ていてもゾッとする恐ろしい人物に鳥肌が立つ。もう やだ僕の美しい羽に良くない。報告することもできたし帰ろっとっ。
今日こそはモフモフとスリスリ両方させて貰えるよね。
パタパタと飛んで帰ると勉強中のイオリを窓辺に見ながら少しだけ開けられてる窓から部屋に入り止まり木に止まった。今日もよく働いたと汚れてしまった羽を寛いでると美しく見とれるシルバーの被毛を纏った桔梗が優雅な足取りで戻ってきた。
はぅ~ やっぱり綺麗だよねぇ~。よーし今日こそはご褒美貰わなくちゃ!
「すごーく 悪い男を発見したよぉ~」
「ほぉ~ 誰だ」
「モフモフのスリスリされてくれる」
「モフスリなら良かろうか」
「やったぁ~ ご褒美ご褒美っ いっただきま~す」
被毛飛び込み柔な毛を堪能しスリスリと毛で遊ぶと振り払われた。
「モフスリは終わりだ。で、悪い男とは誰だ」
見たままを報告するが名前を知らないので、見たままを詳しく説明するもモフスリを返せと怒られてしまってしょげてる百合を前足で転がしてると、イオリに仲良くと注意されてしまた。
10
お気に入りに追加
1,793
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
異世界トリップして10分で即ハメされた話
XCX
BL
付き合っていると思っていた相手からセフレだと明かされ、振られた優太。傷心での帰宅途中に穴に落ち、異世界に飛ばされてしまう。落ちた先は騎士団の副団長のベッドの上。その副団長に男娼と勘違いされて、即ハメされてしまった。その後も傷心に浸る暇もなく距離を詰められ、彼なりの方法でどろどろに甘やかされ愛される話。
ワンコな騎士団副団長攻め×流され絆され傷心受け。
※ゆるふわ設定なので、騎士団らしいことはしていません。
※タイトル通りの話です。
※攻めによるゲスクズな行動があります。
※ムーンライトノベルズでも掲載しています。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。
aika
恋愛
人類のほとんどが死滅し、女が数人しか生き残っていない世界。
生き残った繭(まゆ)は政府が運営する特別施設に迎えられ、たくさんの男性たちとひとつ屋根の下で暮らすことになる。
優秀な男性たちを集めて集団生活をさせているその施設では、一妻多夫制が取られ子孫を残すための営みが日々繰り広げられていた。
男性と比較して女性の数が圧倒的に少ないこの世界では、男性が妊娠できるように特殊な研究がなされ、彼らとの交わりで繭は多くの子を成すことになるらしい。
自分が担当する屋敷に案内された繭は、遺伝子的に優秀だと選ばれたイケメンたち数十人と共同生活を送ることになる。
【閲覧注意】※男性妊娠、悪阻などによる体調不良、治療シーン、出産シーン、複数プレイ、などマニアックな(あまりグロくはないと思いますが)描写が出てくる可能性があります。
たくさんのイケメン夫に囲まれて、逆ハーレムな生活を送りたいという女性の願望を描いています。
カランコエの咲く所で
mahiro
BL
先生から大事な一人息子を託されたイブは、何故出来損ないの俺に大切な子供を託したのかと考える。
しかし、考えたところで答えが出るわけがなく、兎に角子供を連れて逃げることにした。
次の瞬間、背中に衝撃を受けそのまま亡くなってしまう。
それから、五年が経過しまたこの地に生まれ変わることができた。
だが、生まれ変わってすぐに森の中に捨てられてしまった。
そんなとき、たまたま通りかかった人物があの時最後まで守ることの出来なかった子供だったのだ。
嫌われ者の僕はひっそりと暮らしたい
りまり
BL
僕のいる世界は男性でも妊娠することのできる世界で、僕の婚約者は公爵家の嫡男です。
この世界は魔法の使えるファンタジーのようなところでもちろん魔物もいれば妖精や精霊もいるんだ。
僕の婚約者はそれはそれは見目麗しい青年、それだけじゃなくすごく頭も良いし剣術に魔法になんでもそつなくこなせる凄い人でだからと言って平民を見下すことなくわからないところは教えてあげられる優しさを持っている。
本当に僕にはもったいない人なんだ。
どんなに努力しても成果が伴わない僕に呆れてしまったのか、最近は平民の中でも特に優秀な人と一緒にいる所を見るようになって、周りからもお似合いの夫婦だと言われるようになっていった。その一方で僕の評価はかなり厳しく彼が可哀そうだと言う声が聞こえてくるようにもなった。
彼から言われたわけでもないが、あの二人を見ていれば恋愛関係にあるのぐらいわかる。彼に迷惑をかけたくないので、卒業したら結婚する予定だったけど両親に今の状況を話て婚約を白紙にしてもらえるように頼んだ。
答えは聞かなくてもわかる婚約が解消され、僕は学校を卒業したら辺境伯にいる叔父の元に旅立つことになっている。
後少しだけあなたを……あなたの姿を目に焼き付けて辺境伯領に行きたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる