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上質な恋を
罪と禁止で錬金術発動 7
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ご褒美頂戴と私の被毛に飛び込んできたアホ鳥を叩き落として、チラリとイオリを見るがトウカチョウの糸を巻きとるのに集中してて 此方に気が付いてない。
『急に突っ込んで来るな。で、何か動きが合ったのか?』
『似合ってもない宝石をいっーぱい付けて出掛けたからさ後を着けたんだ。そしたらアルベルトの所に行ったよ』
態と私が散歩をしてると背後から馬車が私を追い抜き急停車させて後ろの扉を一気に開け放し2羽のオーババードを解き放った曲者達はニヤリと私を見るなり扉を閉めた。オーババードに私を襲わせ弱った所で私を攫う段差なのだろうが、たった2羽のそれも弱ってしまってる魔獣に私を襲わせた大バカ者としか思えない。でも私が狙われてるとハッキリした。
さて、どうやって大バカ者達の所までアルベルトを引っ張って行くか頭を悩ませながら帰宅してしまい、イオリを大いに心配させてしまった。今にも泣き出してしまいそうな顔をしながらも 身体に付いてしまったオーババードの血に濡れてしまった被毛を掻き上げては傷口を探しすイオリ。
私の血で無いと伝えると一筋の涙が流れた。きっと本人も気がついてないのだろう。頬を寄せて被毛で涙を消した。
安心すると私を風呂に入れると言うので素直に従ってやると、やっと安心したのだろう笑顔で私の被毛を思う存分撫でる姿に私も血塗れた姿で帰ってきてしまったコトに密かに反省した日からアルベルトはイオリの前に来なくなった。
フム どうしたらいい物か。
『ねぇねぇ~ 確認してもいい?』
『なんだ』
『一部でね 魔獣を呼び寄せてるのはシルバーウルフである。なんて 馬鹿げた噂を広げてる嘘吐き人間が居るんだ』
『ふん バカバカしい 本気にするな』
『だよね~ あの どぎついキンキンラキン看板のおっさんが 来る人来る人にシルバーウルフが~って言ってんの。みんな呆れ顔だったけどね』
どぎつい看板。なるほど色彩も何も無い ただ目立ちたいだけの看板を掲げてるワンバル商会か。
噂の出処が分かりやすくて助かった。
『イオリを見ててくれ』
『え~ご褒美は?』
『帰ってきてからな』
『むー、イオリを見てれば良いの』
『イオリの邪魔はするなよ』
『帰ってきたらモフモフさせてね』
『モフだけだ。 出掛けてるく』
イオリを百合に頼みそっと部屋を出た。
そもそも、テイムしてる魔獣が主の命令を無視した行動はしない。知っていて当たり前の事を避けて話しをしてるのは 私にこの事実を言わせ、私が命令をして魔獣を呼び込んでる。としたいのだろう。
だからこその根も葉もない噂。根拠も無い噂を流してるのがワンバル商会だと調べて直ぐにわかってる。何が狙いか分からないが慎重に話を進めるしかない。
「証拠もない噂話は慎んだ方が宜しいのでは」
「噂話で方を付けるおつもりか?」
私達の話してる部屋の外から桔梗の鳴き声がするとユージェットが戸を開けて桔梗がするりと入って来た。
ゴクリと生唾を飲み込んだリアンテの目は明らかに桔梗に釘付けだ。
怯えてたり怖がってるわけでもない。目元を細め口角が上がりニヤついてるのがわかる。
表情だけで手に取るとようにわかってしまうのは有難い。
「おいで桔梗にも紹介しておこう。フラボル公爵家のリアンテ様だ。そして、今 噂にあったこの子がシルバーウルフの桔梗だ」
桔梗は私の足元に来るなり珍しく自分の頬と私の頬を擦り合わせて来た。
如何にも親しげで仲のいい感じに見える。
声には出てないものの感情のコントロールも出来ないのか、羨ましいと大っぴらに叫んでる表情と態度に笑いが漏れそうになる。
「なるほど。その様に甘えられたら嫌な噂は信じたくは無いでしょうな」
「我々もその噂を耳にしまして 調査しました所、ワンバル商会だと分かりました。今 部下が話を聞きに行ってるところなので御安心下さい」
「安心だと?何を根拠に安心するのだ?今もシルバーウルフが魔獣を呼び込むかもしれないのに。甘やかして可愛がってるだけではダメだ。そうだ、私がそのシルバーウルフを貰い受ければ真実がわかる」
・・・は?支離滅裂で仰てる意味がさっぱり分からない。本当に意味がわからなすぎて素で返しまいそうになり 何とか思いとどまった。
「申し訳ないですが、桔梗を差し上げたりはしませんよ」
「うっ、ほら なんだね。私が一時そのシルバーウルフを預かればお主の無実が晴れると思わんかね」
「私が桔梗に命じて魔獣を街中に呼び込んでるとでも」
この馬鹿は何が狙いなのか。行政の乱れ、治安の不安、騎士達の混乱、王の采配、今の王都で何処を取っても王城が攻めいられた今では不安材料にしかなり得ない今、陛下始め王城で働く者達は隙なく目を光らせてるが、薄汚く誰かの失脚を狙って居るのも確か。
「勘違いを払拭するにも先ずは一時でもそのシルバーウルフを遠ざけてみるのも一つの手かと。どうでしょう?一時でも私にそのシルバーウルフを預けては?」
粘つく物欲しいそうな目を桔梗に向けているリアンテに薄ら寒い物を感じる。
「申し訳ないですが桔梗を預ける事はしません。が、外にも出しませんのでご心配には及びません」
甘える様にスリスリと擦り寄る桔梗の柔らかい毛を掬くとでかい口からちろり舌を出しペロペロと私の手の甲を舐めながらも甘えてくる。何時にない甘え方だなと思いつつもリアンテを見れば、いやらしい目で桔梗をジッと見てる。
私の失脚を狙ってるのかと思ったが、もしかして 狙いは桔梗なのか?
『急に突っ込んで来るな。で、何か動きが合ったのか?』
『似合ってもない宝石をいっーぱい付けて出掛けたからさ後を着けたんだ。そしたらアルベルトの所に行ったよ』
態と私が散歩をしてると背後から馬車が私を追い抜き急停車させて後ろの扉を一気に開け放し2羽のオーババードを解き放った曲者達はニヤリと私を見るなり扉を閉めた。オーババードに私を襲わせ弱った所で私を攫う段差なのだろうが、たった2羽のそれも弱ってしまってる魔獣に私を襲わせた大バカ者としか思えない。でも私が狙われてるとハッキリした。
さて、どうやって大バカ者達の所までアルベルトを引っ張って行くか頭を悩ませながら帰宅してしまい、イオリを大いに心配させてしまった。今にも泣き出してしまいそうな顔をしながらも 身体に付いてしまったオーババードの血に濡れてしまった被毛を掻き上げては傷口を探しすイオリ。
私の血で無いと伝えると一筋の涙が流れた。きっと本人も気がついてないのだろう。頬を寄せて被毛で涙を消した。
安心すると私を風呂に入れると言うので素直に従ってやると、やっと安心したのだろう笑顔で私の被毛を思う存分撫でる姿に私も血塗れた姿で帰ってきてしまったコトに密かに反省した日からアルベルトはイオリの前に来なくなった。
フム どうしたらいい物か。
『ねぇねぇ~ 確認してもいい?』
『なんだ』
『一部でね 魔獣を呼び寄せてるのはシルバーウルフである。なんて 馬鹿げた噂を広げてる嘘吐き人間が居るんだ』
『ふん バカバカしい 本気にするな』
『だよね~ あの どぎついキンキンラキン看板のおっさんが 来る人来る人にシルバーウルフが~って言ってんの。みんな呆れ顔だったけどね』
どぎつい看板。なるほど色彩も何も無い ただ目立ちたいだけの看板を掲げてるワンバル商会か。
噂の出処が分かりやすくて助かった。
『イオリを見ててくれ』
『え~ご褒美は?』
『帰ってきてからな』
『むー、イオリを見てれば良いの』
『イオリの邪魔はするなよ』
『帰ってきたらモフモフさせてね』
『モフだけだ。 出掛けてるく』
イオリを百合に頼みそっと部屋を出た。
そもそも、テイムしてる魔獣が主の命令を無視した行動はしない。知っていて当たり前の事を避けて話しをしてるのは 私にこの事実を言わせ、私が命令をして魔獣を呼び込んでる。としたいのだろう。
だからこその根も葉もない噂。根拠も無い噂を流してるのがワンバル商会だと調べて直ぐにわかってる。何が狙いか分からないが慎重に話を進めるしかない。
「証拠もない噂話は慎んだ方が宜しいのでは」
「噂話で方を付けるおつもりか?」
私達の話してる部屋の外から桔梗の鳴き声がするとユージェットが戸を開けて桔梗がするりと入って来た。
ゴクリと生唾を飲み込んだリアンテの目は明らかに桔梗に釘付けだ。
怯えてたり怖がってるわけでもない。目元を細め口角が上がりニヤついてるのがわかる。
表情だけで手に取るとようにわかってしまうのは有難い。
「おいで桔梗にも紹介しておこう。フラボル公爵家のリアンテ様だ。そして、今 噂にあったこの子がシルバーウルフの桔梗だ」
桔梗は私の足元に来るなり珍しく自分の頬と私の頬を擦り合わせて来た。
如何にも親しげで仲のいい感じに見える。
声には出てないものの感情のコントロールも出来ないのか、羨ましいと大っぴらに叫んでる表情と態度に笑いが漏れそうになる。
「なるほど。その様に甘えられたら嫌な噂は信じたくは無いでしょうな」
「我々もその噂を耳にしまして 調査しました所、ワンバル商会だと分かりました。今 部下が話を聞きに行ってるところなので御安心下さい」
「安心だと?何を根拠に安心するのだ?今もシルバーウルフが魔獣を呼び込むかもしれないのに。甘やかして可愛がってるだけではダメだ。そうだ、私がそのシルバーウルフを貰い受ければ真実がわかる」
・・・は?支離滅裂で仰てる意味がさっぱり分からない。本当に意味がわからなすぎて素で返しまいそうになり 何とか思いとどまった。
「申し訳ないですが、桔梗を差し上げたりはしませんよ」
「うっ、ほら なんだね。私が一時そのシルバーウルフを預かればお主の無実が晴れると思わんかね」
「私が桔梗に命じて魔獣を街中に呼び込んでるとでも」
この馬鹿は何が狙いなのか。行政の乱れ、治安の不安、騎士達の混乱、王の采配、今の王都で何処を取っても王城が攻めいられた今では不安材料にしかなり得ない今、陛下始め王城で働く者達は隙なく目を光らせてるが、薄汚く誰かの失脚を狙って居るのも確か。
「勘違いを払拭するにも先ずは一時でもそのシルバーウルフを遠ざけてみるのも一つの手かと。どうでしょう?一時でも私にそのシルバーウルフを預けては?」
粘つく物欲しいそうな目を桔梗に向けているリアンテに薄ら寒い物を感じる。
「申し訳ないですが桔梗を預ける事はしません。が、外にも出しませんのでご心配には及びません」
甘える様にスリスリと擦り寄る桔梗の柔らかい毛を掬くとでかい口からちろり舌を出しペロペロと私の手の甲を舐めながらも甘えてくる。何時にない甘え方だなと思いつつもリアンテを見れば、いやらしい目で桔梗をジッと見てる。
私の失脚を狙ってるのかと思ったが、もしかして 狙いは桔梗なのか?
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