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上質な恋を
罰と禁止で 3
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この場に桔梗が居ないけど 後で色々と聞いてみたい。
「1人の子供を巡って大人達の醜い部分を多く見ることになって耐えられなかったんだろう。可哀想に守らねばならない子供を精神的に追い詰め自ら生命を終わらせた時に 我々は神の怒りをかってしまった」
悲痛な面持ちで語るマーサとアル。
「同じ誤ちを侵さなければ 大丈夫なんじゃ無いのかな?」
精神的に追い詰められたその子供の事を思えば なんてひどい大人が居たんだと、声を荒らげたくなる。その一方で同じ目に会いたくないと祈る自分が居る。
「当然だ。今後 闇魔法を持った子供が現れたら 大人になるまで 王の庇護下に置かれる。コレは決定事項となってるからな」
「え?れそは 親が居ても?」
「平民でも貴族でも関係なしにだ。闇魔法を持ってる者に会おうと どんな経緯で来ても 王を蔑ろにして無理矢理に会おうとする者が現れると思うか?」
闇魔法の力を求め 争いが起きないための処置として 王様の保護下に置くってことは、いい事だけど その場合は 護衛もゾロゾロとつくって事?まだ子供の内から 言葉巧みに 訳分からないままに連れ攫われる等を考えたら 確かにいい案だけど、俺は遠慮したい。
「王様が保護してる子だから王様に許可を貰ってからじゃないと会えなよね?その場合 護衛も付くよね?たとえば オレが闇魔法を持ってます。って なったら」
「当然 まだ未成年だし何より アルベルトの番ですもの 今以上に護衛も増えるわよ。でも、イオリは闇魔法持ってないから 厳戒態勢の間だけ護衛が着いてるだけ。それにね、今度は間違わない為にちゃんと決まりが作られたけど 最後の闇魔法から1000年近くたってるのよ。それだけ神のお怒りは深いって事を私達は反省しないと行けないのよ」
「一人一人 神語の儀式で全てわかるし、一人一人の記録を取るし 珍しい魔法が出た場合は全て陛下に報告する義務が有る。隠すことは無理だ」
確かに 俺の記録も 1部を隠すと言ってたけど 王様には全て報告してる。
そんなに貴重な物だとは知らなかった。そもそも 1000年近くもの間に1人も闇魔法を持って生まれなかったんだ。桔梗 そんなこと一言も言ってなかったし 神様もそんな事を思わせる言葉もなく 交換条件だけで実にあっさりくれたのに。なによりも、当然ゾロゾロ付き纏う 護衛が増えるとか勘弁。
絶対みつかりたくない。
「あらあら 大丈夫よ、それに何時現れるか分からない闇魔法持ちは まだまだ先かも知れないし、来年の6歳の神語の儀式で現れるかもしれないけど、その子の身の安全は絶対の守られる事だけは決定事項よ。そんなに深刻な顔をしないで」
マーサに深刻な顔と表現されるほど俺は深刻に思い悩んでる。厳戒態勢の間だだけでも窮屈な思いをしてるのに、王様の保護下になれば常日頃から護衛が付き纏う事になるのか嫌だ。あと数ヶ月の辛抱だとしても それは嫌だと顔に出てたみたいだ。
だれにもバレずにこっそり俺だけの楽しみで やろう。
「どうした?」
「へっ?うぅん なんでもない。闇魔法について教えてくれてありがとう」
「?ええ、どういたしまして?」
「?ああ、どってことないが?」
2人が首を傾げて 呟いたけど俺は2人の無視して無理矢理 糸の話にもどしたけど、丈夫な紐はあっても 糸は無い。丈夫な細い糸は?そこそこ太さが有ると言われたけど その中でも1番細い物を準備して見せてくれると約束をしてマーサは帰って行った。
残ったアルが俺の腰に腕を回して密着する。
「闇魔法で気になることでも有るのか?」
「うぅん 無いよ。なんで?」
「闇魔法の話をしてるとき イオリの顔色が余り良くなかった。かなり昔の話だが、庇護下に置かないといけない筈の子どもに何をしたんだと 怒る相手も居ないが、聞いていて気分のいい話ではないからな」
確かにその通りである。怒れる相手が居ないけど 尊い命と引き換えに みんな反省したんだな。
同じ誤ちを繰り返さないために どの様に対処するべきか 考えた結果 王様の保護下が一番いいとされたんだけど、ソレは俺じゃない。
俺は見つからずにこっそり楽しむから 大丈夫だ。
忙しいアルは俺と少し話して急いで帰る。その時に替えのレッグウォーマーを渡した。
満面の笑みを浮べて嬉しそうに礼を言われたら やっぱり嬉しい。次はアルのカーディガンかセーターを編むつもりだ。寒い時に着れる様に少し大きめで編むつもり。
喜んでくれると嬉しいな。
マーサが書いてくれた寸法を見ながら せっせっと編む
きっと アルにはこの色が合いそう。早く見てみたいと 俺の編む手も自然と早くなる。
夕飯前に グルグルと喉を慣らしながら不機嫌に帰って来た桔梗と百合。
「お帰り 桔梗 百合・・・桔梗なんか不機嫌になってない?百合と喧嘩でもしたの」
『・・・喧嘩はして無い。腹が減ってるだけだ』
「もうすぐ ごはんだと思うからもうすこし我慢して」
『わかった』
「・・・うん。百合不機嫌になってない?本当に喧嘩してない、よね。仲良くしなきゃダメだよ」
「ピッュ ピピユ ピュ ピュ ピュアー ピュア」
うーん。・・・なんか一生懸命に訴えてくれてるけど、サッパリ分からないけど 一頻り鳴くと 百合が桔梗の所に羽ばたいて降りてスリスリと擦り寄っては桔梗がグルグルと喉を鳴らすけど 邪険にしてる風もないしな放置する事にした。
「1人の子供を巡って大人達の醜い部分を多く見ることになって耐えられなかったんだろう。可哀想に守らねばならない子供を精神的に追い詰め自ら生命を終わらせた時に 我々は神の怒りをかってしまった」
悲痛な面持ちで語るマーサとアル。
「同じ誤ちを侵さなければ 大丈夫なんじゃ無いのかな?」
精神的に追い詰められたその子供の事を思えば なんてひどい大人が居たんだと、声を荒らげたくなる。その一方で同じ目に会いたくないと祈る自分が居る。
「当然だ。今後 闇魔法を持った子供が現れたら 大人になるまで 王の庇護下に置かれる。コレは決定事項となってるからな」
「え?れそは 親が居ても?」
「平民でも貴族でも関係なしにだ。闇魔法を持ってる者に会おうと どんな経緯で来ても 王を蔑ろにして無理矢理に会おうとする者が現れると思うか?」
闇魔法の力を求め 争いが起きないための処置として 王様の保護下に置くってことは、いい事だけど その場合は 護衛もゾロゾロとつくって事?まだ子供の内から 言葉巧みに 訳分からないままに連れ攫われる等を考えたら 確かにいい案だけど、俺は遠慮したい。
「王様が保護してる子だから王様に許可を貰ってからじゃないと会えなよね?その場合 護衛も付くよね?たとえば オレが闇魔法を持ってます。って なったら」
「当然 まだ未成年だし何より アルベルトの番ですもの 今以上に護衛も増えるわよ。でも、イオリは闇魔法持ってないから 厳戒態勢の間だけ護衛が着いてるだけ。それにね、今度は間違わない為にちゃんと決まりが作られたけど 最後の闇魔法から1000年近くたってるのよ。それだけ神のお怒りは深いって事を私達は反省しないと行けないのよ」
「一人一人 神語の儀式で全てわかるし、一人一人の記録を取るし 珍しい魔法が出た場合は全て陛下に報告する義務が有る。隠すことは無理だ」
確かに 俺の記録も 1部を隠すと言ってたけど 王様には全て報告してる。
そんなに貴重な物だとは知らなかった。そもそも 1000年近くもの間に1人も闇魔法を持って生まれなかったんだ。桔梗 そんなこと一言も言ってなかったし 神様もそんな事を思わせる言葉もなく 交換条件だけで実にあっさりくれたのに。なによりも、当然ゾロゾロ付き纏う 護衛が増えるとか勘弁。
絶対みつかりたくない。
「あらあら 大丈夫よ、それに何時現れるか分からない闇魔法持ちは まだまだ先かも知れないし、来年の6歳の神語の儀式で現れるかもしれないけど、その子の身の安全は絶対の守られる事だけは決定事項よ。そんなに深刻な顔をしないで」
マーサに深刻な顔と表現されるほど俺は深刻に思い悩んでる。厳戒態勢の間だだけでも窮屈な思いをしてるのに、王様の保護下になれば常日頃から護衛が付き纏う事になるのか嫌だ。あと数ヶ月の辛抱だとしても それは嫌だと顔に出てたみたいだ。
だれにもバレずにこっそり俺だけの楽しみで やろう。
「どうした?」
「へっ?うぅん なんでもない。闇魔法について教えてくれてありがとう」
「?ええ、どういたしまして?」
「?ああ、どってことないが?」
2人が首を傾げて 呟いたけど俺は2人の無視して無理矢理 糸の話にもどしたけど、丈夫な紐はあっても 糸は無い。丈夫な細い糸は?そこそこ太さが有ると言われたけど その中でも1番細い物を準備して見せてくれると約束をしてマーサは帰って行った。
残ったアルが俺の腰に腕を回して密着する。
「闇魔法で気になることでも有るのか?」
「うぅん 無いよ。なんで?」
「闇魔法の話をしてるとき イオリの顔色が余り良くなかった。かなり昔の話だが、庇護下に置かないといけない筈の子どもに何をしたんだと 怒る相手も居ないが、聞いていて気分のいい話ではないからな」
確かにその通りである。怒れる相手が居ないけど 尊い命と引き換えに みんな反省したんだな。
同じ誤ちを繰り返さないために どの様に対処するべきか 考えた結果 王様の保護下が一番いいとされたんだけど、ソレは俺じゃない。
俺は見つからずにこっそり楽しむから 大丈夫だ。
忙しいアルは俺と少し話して急いで帰る。その時に替えのレッグウォーマーを渡した。
満面の笑みを浮べて嬉しそうに礼を言われたら やっぱり嬉しい。次はアルのカーディガンかセーターを編むつもりだ。寒い時に着れる様に少し大きめで編むつもり。
喜んでくれると嬉しいな。
マーサが書いてくれた寸法を見ながら せっせっと編む
きっと アルにはこの色が合いそう。早く見てみたいと 俺の編む手も自然と早くなる。
夕飯前に グルグルと喉を慣らしながら不機嫌に帰って来た桔梗と百合。
「お帰り 桔梗 百合・・・桔梗なんか不機嫌になってない?百合と喧嘩でもしたの」
『・・・喧嘩はして無い。腹が減ってるだけだ』
「もうすぐ ごはんだと思うからもうすこし我慢して」
『わかった』
「・・・うん。百合不機嫌になってない?本当に喧嘩してない、よね。仲良くしなきゃダメだよ」
「ピッュ ピピユ ピュ ピュ ピュアー ピュア」
うーん。・・・なんか一生懸命に訴えてくれてるけど、サッパリ分からないけど 一頻り鳴くと 百合が桔梗の所に羽ばたいて降りてスリスリと擦り寄っては桔梗がグルグルと喉を鳴らすけど 邪険にしてる風もないしな放置する事にした。
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