147 / 192
上質な恋を
編み物 10
しおりを挟む
ユージのお母さんがユージの為に編んでるなら今 編んでるのは家族にプレゼントしても良いかな?
まずは 外の仕事が多いバランさんにサラさん ルーシーさん ノットさんにローランさんの順で良いかな?
でも、皆に渡るまでに時間がかかるから ルーシーさんとサラさんにも手伝って貰った方が良いかも。
百合を撫でながらそんな事を考えてたら、ユージの上機嫌のままにおめでたい話をしだした。
「そうだな!婚約が決まったから。今度 会いに行きたいから休みを取りたいんだけど、どこかにぃ~~・・・・はぃ、無理ですよね」
ジロっとアルに睨まれてしまったユージのテンションが急降下して行く。
「少しでも人手が居る時に なに寝ぼけたセリフを言ってる」
俺が手伝えたら良いけど、右も左もわかない前にまだ未成年だから働けないと前もって言われてるから ココは黙ってた方が賢明だ。
「雪が降り積もる前に 王都に呼べばいい。彼女は男爵だろ、だから釣り合いがって話も来てる。ブルックリン公爵夫人が養女に迎えたいと張り切ってるぞ」
「あそこは 女の子が欲しいと願って5人目も男だったと夫人が嘆いてたからな、悪い話しでは無いわな」
「ああ、その話をしに行くのなら2日休みをやらんことも無いが?」
家同士の釣り合いっているのか!大変だな、それにしても5男すげぇ~な、ブルックリン夫人・・・聞いたな。ブルックリン、ブルックリン お父さんのお父さんのお姉さんの三男の嫁ぎ先がブルックリンだったよな?・・・親戚と呼ぶのか?日本じゃ三親等が妥当なのに なんかすっげーな こんなにも離れてても 繋がりってあんのか?貴族すげぇーな~。
「うーん、そうだな 一応 打診してみる。その為に仕事を少しでも減らしとかないとな!よーしやるぞぉー」
エンジンが 掛かったのか ヤル気を滲ませるユージは 慌ただしく部屋を出ていってしまった。
「ヤル気が凄い」
「あぁ ユージには誰にも反対されず結婚して欲しいからな」
「俺は?貴族でも無いけど いいの?」
すんなりとでた本音に驚いてるアルは俺を抱きしめて膝の上に抱き上げられてしまった。
「何を言ってる!証持ち同士には、貴族など関係ない!証が全てなんだ!!」
「ぅん、ごめん そうだった」
「俺にはイオリが全てなんだ、貴族とか関係ない イオリは何も心配要らない」
真摯に向けられるアルの目は 俺の一瞬の不安も直ぐに打ち消してくれる力強さがある。
「今みたいに 少しでも 不安があれば何でも話して欲しい」
「嫌にならない」
「なるわけない、寧ろ嬉しい限りだ」
あと少しで唇が触れる。そのときに 百合が鳴いてアルの足を嘴でつついた。
「イタッ」
「ちょ 百合 つついちゃダメ」
ピュアと怒ってる 百合にアルは笑ってるが、キス出来なかったと、残念だと思ってる俺が居る。
「フッ、百合にダメ出しをされてしまったな。仕事を片付けもしない内に イオリのキスをせがむ男は 嫌われるみたいだな」
そんな俺とは裏腹に、アルは笑った。残念に思ってるのが俺だけだったと思うと、恥ずかしくなり 自然と赤くなる俺は百合を抱っこしてアルの膝から降りた。
「百合 人をつついちゃ ダメだからな」
赤くなる俺は 邪魔した張本人である鳥の百合を至極真っ当に注意する。
「百合にも認められる男にならないと イオリを私の妻には出来ないからな」
大人しく俺の腕の中に治まってる百合の頭を撫でたアル。これ以上は長居も出来ないから帰る事にした。
アルにまた差し入れを持ってくると言って 退出して団員達の部屋に向かうと桔梗が机に前足を乗せて 机の上を覗いてた。
『桔梗 何してんの?騎士さん達の邪魔しちゃダメだろ』
『もう、戻ってきたのか?』
『うん、アルも忙しいからね』
『ふむ・・・久しぶりの逢瀬はどうだったか?』
『逢瀬って、差し入れを持って来ただけだし、純粋に差し入れを渡してきただけだし、逢瀬とか そんな 全然、全くな無いから!』
「失礼します、イオリ様 我々に素晴らしい差し入れをありがとうごさます!!!」
この人は確か キャンプ場で最初に声を掛けてくれた人だ、筋肉隆々なおじさんの名前はカフィルさんだ。
「お久しぶりです、カフィルさん。差し入れ食べてくれたんですね。よかった」
「名前 覚えて下さったんですね。光栄です」
「いえ、キャンプ場で最初に声を掛けて下さった方ですので、たまたまですよ。全員の名前なんて俺には無理ですけど、皆さんよく名前を呼びあってて凄いなって」
「私も全員となると 無理ですが、同じ訓練や飯を食ってれば自然と覚えてしまうものですよ」
「そうですか。桔梗がそのまま お邪魔してしまって迷惑掛けませんでしたか?」
「全く それよりも 机の上の書類が気になる様で、紙でやり取りをする 人間は面白いとでも思って頂けたのか、あっちこっを 見てましたが、いい子でしたよ」
えーと、それはやっぱり邪魔をしちゃったのか?帰ったら叱らないとな。
「そうですか。俺達は帰りますが お仕事頑張って下さいね。では、桔梗 帰ろっか」
『このまま ココに居てはダメか?』
はー?ダメに決まってるだろ!!遠回しに 邪魔って言われたのに。
『ダメだから!』
『居たいのだが』
珍しく粘るな?
でも ダメ!先程 会ってきたアルの目の下のクマを思い出す。
寝る暇もないほど 忙しいのだ、桔梗の気紛れに許可なんて出来ない。
『邪魔になるから絶対にダメ』
『分かった 帰るか』
「では、お邪魔しました」
「何時でもおいでください」
「はい、ありがとうごさます」
一応 礼儀的な言葉をくれたけど、何時でもの言葉は忙しくない時に来いよ。って意味だろうな。
帰りは お父さんが馬車を手配してくれると言っていたので、玄関の両端に立ってる1人に声を掛ければ直ぐに馬車を回してくれて、それに乗り込み家に帰って来た。
まずは 外の仕事が多いバランさんにサラさん ルーシーさん ノットさんにローランさんの順で良いかな?
でも、皆に渡るまでに時間がかかるから ルーシーさんとサラさんにも手伝って貰った方が良いかも。
百合を撫でながらそんな事を考えてたら、ユージの上機嫌のままにおめでたい話をしだした。
「そうだな!婚約が決まったから。今度 会いに行きたいから休みを取りたいんだけど、どこかにぃ~~・・・・はぃ、無理ですよね」
ジロっとアルに睨まれてしまったユージのテンションが急降下して行く。
「少しでも人手が居る時に なに寝ぼけたセリフを言ってる」
俺が手伝えたら良いけど、右も左もわかない前にまだ未成年だから働けないと前もって言われてるから ココは黙ってた方が賢明だ。
「雪が降り積もる前に 王都に呼べばいい。彼女は男爵だろ、だから釣り合いがって話も来てる。ブルックリン公爵夫人が養女に迎えたいと張り切ってるぞ」
「あそこは 女の子が欲しいと願って5人目も男だったと夫人が嘆いてたからな、悪い話しでは無いわな」
「ああ、その話をしに行くのなら2日休みをやらんことも無いが?」
家同士の釣り合いっているのか!大変だな、それにしても5男すげぇ~な、ブルックリン夫人・・・聞いたな。ブルックリン、ブルックリン お父さんのお父さんのお姉さんの三男の嫁ぎ先がブルックリンだったよな?・・・親戚と呼ぶのか?日本じゃ三親等が妥当なのに なんかすっげーな こんなにも離れてても 繋がりってあんのか?貴族すげぇーな~。
「うーん、そうだな 一応 打診してみる。その為に仕事を少しでも減らしとかないとな!よーしやるぞぉー」
エンジンが 掛かったのか ヤル気を滲ませるユージは 慌ただしく部屋を出ていってしまった。
「ヤル気が凄い」
「あぁ ユージには誰にも反対されず結婚して欲しいからな」
「俺は?貴族でも無いけど いいの?」
すんなりとでた本音に驚いてるアルは俺を抱きしめて膝の上に抱き上げられてしまった。
「何を言ってる!証持ち同士には、貴族など関係ない!証が全てなんだ!!」
「ぅん、ごめん そうだった」
「俺にはイオリが全てなんだ、貴族とか関係ない イオリは何も心配要らない」
真摯に向けられるアルの目は 俺の一瞬の不安も直ぐに打ち消してくれる力強さがある。
「今みたいに 少しでも 不安があれば何でも話して欲しい」
「嫌にならない」
「なるわけない、寧ろ嬉しい限りだ」
あと少しで唇が触れる。そのときに 百合が鳴いてアルの足を嘴でつついた。
「イタッ」
「ちょ 百合 つついちゃダメ」
ピュアと怒ってる 百合にアルは笑ってるが、キス出来なかったと、残念だと思ってる俺が居る。
「フッ、百合にダメ出しをされてしまったな。仕事を片付けもしない内に イオリのキスをせがむ男は 嫌われるみたいだな」
そんな俺とは裏腹に、アルは笑った。残念に思ってるのが俺だけだったと思うと、恥ずかしくなり 自然と赤くなる俺は百合を抱っこしてアルの膝から降りた。
「百合 人をつついちゃ ダメだからな」
赤くなる俺は 邪魔した張本人である鳥の百合を至極真っ当に注意する。
「百合にも認められる男にならないと イオリを私の妻には出来ないからな」
大人しく俺の腕の中に治まってる百合の頭を撫でたアル。これ以上は長居も出来ないから帰る事にした。
アルにまた差し入れを持ってくると言って 退出して団員達の部屋に向かうと桔梗が机に前足を乗せて 机の上を覗いてた。
『桔梗 何してんの?騎士さん達の邪魔しちゃダメだろ』
『もう、戻ってきたのか?』
『うん、アルも忙しいからね』
『ふむ・・・久しぶりの逢瀬はどうだったか?』
『逢瀬って、差し入れを持って来ただけだし、純粋に差し入れを渡してきただけだし、逢瀬とか そんな 全然、全くな無いから!』
「失礼します、イオリ様 我々に素晴らしい差し入れをありがとうごさます!!!」
この人は確か キャンプ場で最初に声を掛けてくれた人だ、筋肉隆々なおじさんの名前はカフィルさんだ。
「お久しぶりです、カフィルさん。差し入れ食べてくれたんですね。よかった」
「名前 覚えて下さったんですね。光栄です」
「いえ、キャンプ場で最初に声を掛けて下さった方ですので、たまたまですよ。全員の名前なんて俺には無理ですけど、皆さんよく名前を呼びあってて凄いなって」
「私も全員となると 無理ですが、同じ訓練や飯を食ってれば自然と覚えてしまうものですよ」
「そうですか。桔梗がそのまま お邪魔してしまって迷惑掛けませんでしたか?」
「全く それよりも 机の上の書類が気になる様で、紙でやり取りをする 人間は面白いとでも思って頂けたのか、あっちこっを 見てましたが、いい子でしたよ」
えーと、それはやっぱり邪魔をしちゃったのか?帰ったら叱らないとな。
「そうですか。俺達は帰りますが お仕事頑張って下さいね。では、桔梗 帰ろっか」
『このまま ココに居てはダメか?』
はー?ダメに決まってるだろ!!遠回しに 邪魔って言われたのに。
『ダメだから!』
『居たいのだが』
珍しく粘るな?
でも ダメ!先程 会ってきたアルの目の下のクマを思い出す。
寝る暇もないほど 忙しいのだ、桔梗の気紛れに許可なんて出来ない。
『邪魔になるから絶対にダメ』
『分かった 帰るか』
「では、お邪魔しました」
「何時でもおいでください」
「はい、ありがとうごさます」
一応 礼儀的な言葉をくれたけど、何時でもの言葉は忙しくない時に来いよ。って意味だろうな。
帰りは お父さんが馬車を手配してくれると言っていたので、玄関の両端に立ってる1人に声を掛ければ直ぐに馬車を回してくれて、それに乗り込み家に帰って来た。
10
お気に入りに追加
1,793
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
【R18】異世界で傭兵仲間に調教された件
がくん
BL
あらすじ
その背中は──英雄であり、悪党だった。
物分かりのいい人間を演じてきた学生、イズミケントは現実で爆発事故に巻き込まれた。
異世界で放浪していたケントを魔獣から助けたのは悪党面の傭兵マラークだった。
行き場のなかったケントはマラークについていき、新人傭兵として生きていく事を選んだがケントには魔力がなかった。
だがケントにはユニークスキルというものを持っていた。精変換──それは男の精液を取り入れた分だけ魔力に変換するという歪なスキルだった。
憧れた男のように強くなりたいと願ったケントはある日、心を殺してマラークの精液を求めた。
最初は魔力が欲しかっただけなのに──
仲間と性行為を繰り返し、歪んだ支援魔法師として生きるケント。
戦闘の天才と言われる傲慢な男マラーク。
駄犬みたいな後輩だが弓は凄腕のハーヴェイ。
3人の傭兵が日常と性行為を経て、ひとつの小隊へとなっていく物語。
初投稿、BLエロ重視にスポット置いた小説です。耐性のない方は戻って頂ければ。
趣味丸出しですが好みの合う方にはハマるかと思います。
【R18】ギルドで受付をやっている俺は、イケメン剣士(×2)に貞操を狙われています!
夏琳トウ(明石唯加)
BL
「ほんと、可愛いな……」「どっちのお嫁さんになりますか?」
――どっちのお嫁さんも、普通に嫌なんだけれど!?
多少なりとも顔が良いこと以外は普通の俺、フリントの仕事は冒険者ギルドの受付。
そして、この冒険者ギルドには老若男女問わず人気の高い二人組がいる。
無愛想剣士ジェムと天然剣士クォーツだ。
二人は女性に言い寄られ、男性に尊敬され、子供たちからは憧れられる始末。
けど、そんな二人には……とある秘密があった。
それこそ俺、フリントにめちゃくちゃ執着しているということで……。
だけど、俺からすれば迷惑でしかない。そう思って日々二人の猛アピールを躱していた。しかし、ひょんなことから二人との距離が急接近!?
いや、普通に勘弁してください!
◇hotランキング 最高19位ありがとうございます♡
◇全部で5部くらいある予定です(詳しいところは未定)
――
▼掲載先→アルファポリス、エブリスタ、ムーンライトノベルズ、BLove
▼イラストはたちばなさまより。有償にて描いていただきました。保存転載等は一切禁止です。
▼エロはファンタジー!を合言葉に執筆している作品です。複数プレイあり。
▼BL小説大賞に応募中です。作品その③
召喚された美人サラリーマンは性欲悪魔兄弟達にイカされる
KUMA
BL
朱刃音碧(あかばねあおい)30歳。
ある有名な大人の玩具の開発部門で、働くサラリーマン。
ある日暇をモテ余す悪魔達に、逆召喚され混乱する余裕もなく悪魔達にセックスされる。
性欲悪魔(8人攻め)×人間
エロいリーマンに悪魔達は釘付け…『お前は俺達のもの。』
僕は肉便器 ~皮をめくってなかをさわって~ 【童貞新入社員はこうして開発されました】
ヤミイ
BL
新入社員として、とある企業に就職した僕。希望に胸を膨らませる僕だったが、あろうことか、教育係として目の前に現れたのは、1年前、野外で僕を襲い、官能の淵に引きずり込んだあの男だった。そして始まる、毎日のように夜のオフィスで淫獣に弄ばれる、僕の爛れた日々…。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
魔族に捕らえられた剣士、淫らに拘束され弄ばれる
たつしろ虎見
BL
魔族ブラッドに捕らえられた剣士エヴァンは、大罪人として拘束され様々な辱めを受ける。性器をリボンで戒められる、卑猥な動きや衣装を強制される……いくら辱められ、その身体を操られても、心を壊す事すら許されないまま魔法で快楽を押し付けられるエヴァン。更にブラッドにはある思惑があり……。
表紙:湯弐さん(https://www.pixiv.net/users/3989101)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる