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やりたい事
今できること 17
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アルとの番 公表はアルに任せて欲しいとお願いされたので任せるとこにしたが、親族への発表はなるべく早くするとザックリ ほぼ父さんと話をしたアル。
最初に親族へ公表して婚約の宴 次に貴族への公表の為の舞踏会が行われた次の日に世間に大々的に公表 そして結婚は時期を見てとなった。
忙しくなるのに 今こんなことを決めなくてもと思ったけど、アルが「コレは俺の我儘なんだ」と言って譲らなかったからすんなりと決まって帰ってきた。
帰り付くと パタパタと一目散に飛んできた百合 、寂しかったのかピューピューと鳴いてるが、俺の前に辿り着く前に桔梗が前右足でペシッと叩き落としてしまった。グルグルと喉を鳴らす少し寂しそうにピュ~と鳴いて大人しくなる百合。
『仲良くしろよ』
『可愛らしさをアピールしても所詮は鳥男だ 気持ち悪い』
『気持ち悪いって、俺も男なんですけど』
『・・・うん、可愛い分類だな』
俺を見て答えた桔梗の言葉に、「は?」ってなるのは当たり前だ。俺は可愛い分類ってなんだよ。男だろ俺も?!
パタパタと桔梗の頭の上に止まった百合を振り落とすことも無くスタスタと食堂に直行しお昼を食べることにした。
食後は、そのまま倒れ込むようにだらしなくソファーに身体を投げ出して倒れ込んでる。
「なんか 疲れた」
『そうか ならば少し寝るといい』
『うーん それもいいけど、編み物を完成させたいな』
ワゴンを押して入って来たサラさんがお茶をを入れてくれた。横にはお菓子も添えてくれる。
「ゆっくりとお茶でも飲んで疲れを取ってください。今日はお風呂の準備もは早めにしましょう」
「ありがとうサラさん。そうだ 編み物はどうですか?順調ですか?」
「元々が 余り上手い方では無いのでゆっくりですが」
「そう?後で見せて 俺もこの後気分転換にやるから」
「はい!」
アルへの気持ちは認める事にしたら、今度は暴走気味になると周りが見えなくなる自分が居る。つまり それはブレーキの効かない乗り物になってる、それは 大惨事の大事故を起こしかねないどころか 完璧に大事故を起こしてる?!と思う。
アルは俺の失敗を咎めなかったけど、あの場に居た人達は呆れ返って アルの番は 場もわきまえない不届き者 と思われてる可能性大だ。それに 執務室での事も。
「父親として 婚約者と仲がいいのは安心出来ます。コレからも仲良くして下さい」ニコニコして言われたけど、親の前で キス(未遂)するのはどの世界を探してもいない! しかもだ、初めてあったアランさんの前でだ。初見さんの前ですることでは無い!!
もっと 意識を高く持って 気を張ってないとダメだと思うけど、今は頭ん中を空っぽにして 現実逃避を図りたい。現実逃避をするには編み物が1番いい。一点を見つめて同じ動作を繰り返し ひと編み ひと編み 丁寧に編めば良いのだから。
お茶を飲みサラと一緒に 編み物を始めた。
不器用と言ったけど甥っ子の為にと挑む姿は真剣そのもの。
間違ってるところを解いて 丁寧に編み直して手渡してやった。
「伸縮編みはこのくらいにしてこの部分からは少しゆったりとなる様に編むと良いよ」
「はい」
俺はストールを広げ自分で肩に羽織ってみる、大判に編んでるからすっぽりと上半身を包んでくれるストールは家の中で使うなら使い勝手が良いだろ 端の始末をして房を付ける。次は可愛らしい5枚花弁の花を色とりどりで編み始めた。花の真ん中はボタンホールになる様に。洗濯する時に花の取り外しが出来るように、花も余分に編んで、花の色を替えてアレンジ出来るようにしてもいいな。
黙々と編んでると そろそろ手を休めませんか?と、声をかけられる。
一緒に編んでたサラの姿が無くノットさんが声を掛けてくれた。
「夕飯のお時間ですよ」
「アレ?もう そんな時間になってた?」
「ええ、サラは少し前に食堂に来て手伝ってくれてます」
「そうなんだ」
「可愛らしい花を編んでいらっしゃたんでね」
「ええ、あと少しで完成なんですけど、このストールと花に合う 小さなボタンが欲しいのですが ありますか?」
失礼しますと花を1つ手に取りボタンホールの大きさを見てるノットさん。
「そうですね、幾つか種類を準備しておきます」
「ありがとうノットさん」
「とんでもございません。さぁ、食堂に参りましょう」
食事をしてるとおもむろに父さんが口を開いた。
「食べなからでいいから聞いて欲しい。まだ先になるが イオリの宴が行われる事になった。余裕を持って 準備を始めたいが 勝手が分からないので皆さんに力を貸して欲しいのですが 頼めますか?」
「勿論でございます。私達で国一番の美しい花嫁にしてご覧に致します」
さすが執事だ。しかも国一番とかちょっと無理だと思うとけど ノットさんは自信を持って宣言してしまった。
「やりがいがありますね」
サラさん位が丁度いい様な気がする。
「コレから毎日 全身マッサージを致しましょうね」
全身マッサージって、俺 男なんですけどルーシーさん。
「時間にゆとりがあれば 細かい所まで手が回せますな」
「料理で出して欲しいのは言ってくれ」
何か俺の事なのに盛り上がってるけど 悪い気にはならない。明るいニュースは活気がつくと実感した。
最初に親族へ公表して婚約の宴 次に貴族への公表の為の舞踏会が行われた次の日に世間に大々的に公表 そして結婚は時期を見てとなった。
忙しくなるのに 今こんなことを決めなくてもと思ったけど、アルが「コレは俺の我儘なんだ」と言って譲らなかったからすんなりと決まって帰ってきた。
帰り付くと パタパタと一目散に飛んできた百合 、寂しかったのかピューピューと鳴いてるが、俺の前に辿り着く前に桔梗が前右足でペシッと叩き落としてしまった。グルグルと喉を鳴らす少し寂しそうにピュ~と鳴いて大人しくなる百合。
『仲良くしろよ』
『可愛らしさをアピールしても所詮は鳥男だ 気持ち悪い』
『気持ち悪いって、俺も男なんですけど』
『・・・うん、可愛い分類だな』
俺を見て答えた桔梗の言葉に、「は?」ってなるのは当たり前だ。俺は可愛い分類ってなんだよ。男だろ俺も?!
パタパタと桔梗の頭の上に止まった百合を振り落とすことも無くスタスタと食堂に直行しお昼を食べることにした。
食後は、そのまま倒れ込むようにだらしなくソファーに身体を投げ出して倒れ込んでる。
「なんか 疲れた」
『そうか ならば少し寝るといい』
『うーん それもいいけど、編み物を完成させたいな』
ワゴンを押して入って来たサラさんがお茶をを入れてくれた。横にはお菓子も添えてくれる。
「ゆっくりとお茶でも飲んで疲れを取ってください。今日はお風呂の準備もは早めにしましょう」
「ありがとうサラさん。そうだ 編み物はどうですか?順調ですか?」
「元々が 余り上手い方では無いのでゆっくりですが」
「そう?後で見せて 俺もこの後気分転換にやるから」
「はい!」
アルへの気持ちは認める事にしたら、今度は暴走気味になると周りが見えなくなる自分が居る。つまり それはブレーキの効かない乗り物になってる、それは 大惨事の大事故を起こしかねないどころか 完璧に大事故を起こしてる?!と思う。
アルは俺の失敗を咎めなかったけど、あの場に居た人達は呆れ返って アルの番は 場もわきまえない不届き者 と思われてる可能性大だ。それに 執務室での事も。
「父親として 婚約者と仲がいいのは安心出来ます。コレからも仲良くして下さい」ニコニコして言われたけど、親の前で キス(未遂)するのはどの世界を探してもいない! しかもだ、初めてあったアランさんの前でだ。初見さんの前ですることでは無い!!
もっと 意識を高く持って 気を張ってないとダメだと思うけど、今は頭ん中を空っぽにして 現実逃避を図りたい。現実逃避をするには編み物が1番いい。一点を見つめて同じ動作を繰り返し ひと編み ひと編み 丁寧に編めば良いのだから。
お茶を飲みサラと一緒に 編み物を始めた。
不器用と言ったけど甥っ子の為にと挑む姿は真剣そのもの。
間違ってるところを解いて 丁寧に編み直して手渡してやった。
「伸縮編みはこのくらいにしてこの部分からは少しゆったりとなる様に編むと良いよ」
「はい」
俺はストールを広げ自分で肩に羽織ってみる、大判に編んでるからすっぽりと上半身を包んでくれるストールは家の中で使うなら使い勝手が良いだろ 端の始末をして房を付ける。次は可愛らしい5枚花弁の花を色とりどりで編み始めた。花の真ん中はボタンホールになる様に。洗濯する時に花の取り外しが出来るように、花も余分に編んで、花の色を替えてアレンジ出来るようにしてもいいな。
黙々と編んでると そろそろ手を休めませんか?と、声をかけられる。
一緒に編んでたサラの姿が無くノットさんが声を掛けてくれた。
「夕飯のお時間ですよ」
「アレ?もう そんな時間になってた?」
「ええ、サラは少し前に食堂に来て手伝ってくれてます」
「そうなんだ」
「可愛らしい花を編んでいらっしゃたんでね」
「ええ、あと少しで完成なんですけど、このストールと花に合う 小さなボタンが欲しいのですが ありますか?」
失礼しますと花を1つ手に取りボタンホールの大きさを見てるノットさん。
「そうですね、幾つか種類を準備しておきます」
「ありがとうノットさん」
「とんでもございません。さぁ、食堂に参りましょう」
食事をしてるとおもむろに父さんが口を開いた。
「食べなからでいいから聞いて欲しい。まだ先になるが イオリの宴が行われる事になった。余裕を持って 準備を始めたいが 勝手が分からないので皆さんに力を貸して欲しいのですが 頼めますか?」
「勿論でございます。私達で国一番の美しい花嫁にしてご覧に致します」
さすが執事だ。しかも国一番とかちょっと無理だと思うとけど ノットさんは自信を持って宣言してしまった。
「やりがいがありますね」
サラさん位が丁度いい様な気がする。
「コレから毎日 全身マッサージを致しましょうね」
全身マッサージって、俺 男なんですけどルーシーさん。
「時間にゆとりがあれば 細かい所まで手が回せますな」
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