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やりたい事
今できること
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騎士達の宿舎の奥に進む。
お城にも牢屋ってあるんだな。
でもさ、外見もそうだけど中身も贅を凝らしてるのに、地下は薄暗くジメジメして不気味な場所だ。
気を付けて階段を降りてるつもりだったけど 滑って足を踏み外してしまい尻餅を付きそうになったけど アルに助けられてしまった。
「大丈夫か?ほら俺に捕まって」
「うん、ごめん。ありがとう」
火の玉がフワリフワリと浮かび足元を照らしてくれてるが 触ったら燃えるから気をつけてと言われてビクビクしながら 階段を降りてる。
普通にランプとか蝋燭でいいじゃん。なんでここで火の玉なんだよ。
しかも足元をフワフワ飛んでるから足に触れそうで怖いんだよ。
そんな俺に「着いた」と、言ってくれたアルにホッ胸を撫で下ろす。
一緒に着いて来てくれた騎士のイルーラさんとディールさんは満杯状態の牢屋に「静かにしろ」と、怒鳴るが全く効き目が無い。
牢屋が満杯とかあっちゃダメだろ。
?アレ あの爺さん 大袈裟パホーマンスのアシス爺さん なんで捕まってんの?
『アシス爺さんなんで牢屋にはいってんの?』
『あの人がイオリを捕まえようとして火付けをした実行を指示した奴だろうな』
『番の証持ちを捕まえて 何したかったんだろ?』
『・・・事件の全貌があきらかになり落ち着いたら イオリにもキチンと説明が有るだろう』
ふーん、そうなんだ。爺さんなのに捕まって可哀想だなとは思うけど、悪い事をしたらちゃんと罪もつぐわないとダメだな。
出せー !!
おろぼえてろ!!
俺を誰だと思ったんだ!!
誤解だ!!
話せばわかる!!
静かにしろと言って回るけど、牢屋の中から叫び声がより一層大きくなるだけ。
俺は聞こえません状態で突き進む。だって、俺には事件の全容が分からないから 聞こえませんって黙っとく方が良いだろう。
『五月蝿い。静かに出来んのか』
確かに叫び声だから声が反響して響くから五月蝿い。桔梗は耳が良いから俺が聞こえてるよりも更に煩く感じてるだろう。
耳をパタリと畳んでしまった桔梗。
奥の扉を開けて 1歩踏み入れると 手前と違い静かで、蝋燭の明かりで灯されて見えるのは 思い思いに腰を下ろして座ってたり 寝そべったりとしてる人達ばかりだ。
「ココに居るものは薬を飲んでるもの達になる。余り 意識がハッキリしてないが1度興奮状態になると手がつけられん」
病人とも言えない だからと言って健康とも違う、奇妙なモノを感じる。たった一言で表すらなら 普通じゃない。ヤル気の無さが漂う中に 触れては行けない者達をどうするべきか。
『なァ~ なんか危なそうな人達なんだけど、どうすれば真面になるんだ?』
『体内にある薬を外に出せばいいだけだ』
『はぁ~?それが分からないから聞いてんの』
「ひとたび暴れだしたら 自分の命が尽きるまで襲って来る奴らをどうやって救う?」
それを俺も知りたいから桔梗に聞いてんの。邪魔しないで。
「えーっと、体内に入った薬なら外に出せば良いだけ?とか」
桔梗の言葉をそのまま伝えたら、着いてきてくれた騎士2人が顔を顰めて教えてくれた。
「それが治療班にも出来ないから匙を投げたんですよ」
「しかも 治療をしてやろうとして2人負傷させちまったからな」
あははは、負傷はしたくないな。
『体内に溜まった薬を出せば良いだけだ。そうだな、水はあるか?』
「水とかありますか?」
俺の言葉でディールさんがバックの中から水を取り出して渡してくれた。
「ありがとうございます」
『良し、その水を聖水にして飲ませれば良い』
『ふーん、聖水ね・・・どうやるの?』
『ふむ、そうだな・・・例えば 1日でも早く薬の効果が無くなる様に 祈りを込める、癒しを与える感じでどうだろ』
どうだろって、なんとも大雑把な作戦だな。
・・・俺にも どうすれば良いのか答えが分からないなら、桔梗の作戦を実行するしかない。
手渡してもらった 水筒を両手で持ち 、"この水をすこしでも飲めれば 体内の薬を全て無くなりますように。少しでも 元気に慣れますように"と、真剣に祈ってしまった。
若干 水筒が暖かくなったが 両手で持っていたせいなのかな?
その時はあまり気にせずに 、この水筒の水を皆に飲ませて下さいとディールさんに返して地下牢を出た。
お城にも牢屋ってあるんだな。
でもさ、外見もそうだけど中身も贅を凝らしてるのに、地下は薄暗くジメジメして不気味な場所だ。
気を付けて階段を降りてるつもりだったけど 滑って足を踏み外してしまい尻餅を付きそうになったけど アルに助けられてしまった。
「大丈夫か?ほら俺に捕まって」
「うん、ごめん。ありがとう」
火の玉がフワリフワリと浮かび足元を照らしてくれてるが 触ったら燃えるから気をつけてと言われてビクビクしながら 階段を降りてる。
普通にランプとか蝋燭でいいじゃん。なんでここで火の玉なんだよ。
しかも足元をフワフワ飛んでるから足に触れそうで怖いんだよ。
そんな俺に「着いた」と、言ってくれたアルにホッ胸を撫で下ろす。
一緒に着いて来てくれた騎士のイルーラさんとディールさんは満杯状態の牢屋に「静かにしろ」と、怒鳴るが全く効き目が無い。
牢屋が満杯とかあっちゃダメだろ。
?アレ あの爺さん 大袈裟パホーマンスのアシス爺さん なんで捕まってんの?
『アシス爺さんなんで牢屋にはいってんの?』
『あの人がイオリを捕まえようとして火付けをした実行を指示した奴だろうな』
『番の証持ちを捕まえて 何したかったんだろ?』
『・・・事件の全貌があきらかになり落ち着いたら イオリにもキチンと説明が有るだろう』
ふーん、そうなんだ。爺さんなのに捕まって可哀想だなとは思うけど、悪い事をしたらちゃんと罪もつぐわないとダメだな。
出せー !!
おろぼえてろ!!
俺を誰だと思ったんだ!!
誤解だ!!
話せばわかる!!
静かにしろと言って回るけど、牢屋の中から叫び声がより一層大きくなるだけ。
俺は聞こえません状態で突き進む。だって、俺には事件の全容が分からないから 聞こえませんって黙っとく方が良いだろう。
『五月蝿い。静かに出来んのか』
確かに叫び声だから声が反響して響くから五月蝿い。桔梗は耳が良いから俺が聞こえてるよりも更に煩く感じてるだろう。
耳をパタリと畳んでしまった桔梗。
奥の扉を開けて 1歩踏み入れると 手前と違い静かで、蝋燭の明かりで灯されて見えるのは 思い思いに腰を下ろして座ってたり 寝そべったりとしてる人達ばかりだ。
「ココに居るものは薬を飲んでるもの達になる。余り 意識がハッキリしてないが1度興奮状態になると手がつけられん」
病人とも言えない だからと言って健康とも違う、奇妙なモノを感じる。たった一言で表すらなら 普通じゃない。ヤル気の無さが漂う中に 触れては行けない者達をどうするべきか。
『なァ~ なんか危なそうな人達なんだけど、どうすれば真面になるんだ?』
『体内にある薬を外に出せばいいだけだ』
『はぁ~?それが分からないから聞いてんの』
「ひとたび暴れだしたら 自分の命が尽きるまで襲って来る奴らをどうやって救う?」
それを俺も知りたいから桔梗に聞いてんの。邪魔しないで。
「えーっと、体内に入った薬なら外に出せば良いだけ?とか」
桔梗の言葉をそのまま伝えたら、着いてきてくれた騎士2人が顔を顰めて教えてくれた。
「それが治療班にも出来ないから匙を投げたんですよ」
「しかも 治療をしてやろうとして2人負傷させちまったからな」
あははは、負傷はしたくないな。
『体内に溜まった薬を出せば良いだけだ。そうだな、水はあるか?』
「水とかありますか?」
俺の言葉でディールさんがバックの中から水を取り出して渡してくれた。
「ありがとうございます」
『良し、その水を聖水にして飲ませれば良い』
『ふーん、聖水ね・・・どうやるの?』
『ふむ、そうだな・・・例えば 1日でも早く薬の効果が無くなる様に 祈りを込める、癒しを与える感じでどうだろ』
どうだろって、なんとも大雑把な作戦だな。
・・・俺にも どうすれば良いのか答えが分からないなら、桔梗の作戦を実行するしかない。
手渡してもらった 水筒を両手で持ち 、"この水をすこしでも飲めれば 体内の薬を全て無くなりますように。少しでも 元気に慣れますように"と、真剣に祈ってしまった。
若干 水筒が暖かくなったが 両手で持っていたせいなのかな?
その時はあまり気にせずに 、この水筒の水を皆に飲ませて下さいとディールさんに返して地下牢を出た。
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