114 / 192
焦り
目標 19
しおりを挟む
夜中からの騒動 気がつけば朝日が登り始めたが、城の中の休む暇なく慌ただしく騎士や大臣が動いてる。
そんに中 俺は新たな部屋に案内されて少しでもおやすみ下さいと言われてしまった。
『そう言えば お父さん 居ない』
『安心しろ。アルベルトの父親なだけある。フレディもなかなかのやり手だ』
そんな事を話してるとノックと共に昨日 父親になったばかりの神主様が顔を出した。
少し焦ってるのか顔色が悪い。
「すみません、心配で返事を聞く前にドアを開けてしまいました。」
「大丈夫です。ご心配お掛けしました」
「はぁ~、全く 城を襲うなど恐ろしい事を、朝早く聞いた私は心臓が止まる思いでしたよ」
俺の姿を見て一安心したのか ホッとしたのか、やっと何時もの笑顔を見せてくれたが顔色が優れないせいで 心配になる。
「俺は大丈夫ですから 落ち着いてください」
「イオリの無事が確認できた今、やっと落ち着ける思いですよ」
「神に感謝致します」と胸の前に手を組んで祈りを捧げてしまう父親。
城の中はザワついてるけど 俺に出来ることはないから 運ばれてきた朝食を父親と2人で素直に食べることにした。
昨日の事は一切聞くことなく 全く違うことばかりだ。好きな色は?好きな食べ物は?趣味は?とか どうでもいい様な話しをした。
「釣りが好きなんですね。今度私にも釣りを教えてください」
「良いですよ」
「お昼を持って行って1日 楽しむのもいいですね」
「本当に?釣ったばかりの魚をその場で焼いて食べても美味いよね」
「なるほど、釣りたてを楽しむのいいアイディアですね」
釣りに行く話しで和んでしまった。
きっと俺が怖い思いをしたはずだからと俺の好きな話しでリラックスさせようとしたんだろうな。
-・-・-・-・-・-・-・
[数時間前に遡り]
強力な魔法の使い手でもこの城の中で転移は難しい。
となると 正規にこの城に入って来ている。
しかし、このマシュー厶王国は経済は安定し 孤児も1番少ない。そんな自国を攻撃する者はいない。となると何処から手引きしてる事になる。
城の敷地から離れる事ができれば根源を絶たなければこのままだろう。
アイリーン嬢の家は子爵家だが武道家で王都の国内の各関所の門兵を担当、アルベルトが大事な番にと手紙を出したとなると完全なる白、となると王都の門は辺境伯の所にって事だ。
好きな相手の家が白と分かるとこんな時に厳禁だが 嬉しい。
剣がぶつかる音が響き渡る中 この場を離れるべく剣を振るう。
双子の弟も日々の鍛錬の成果が十二分に発揮されて 次々と敵の数を減らして正門を出る。
手間取ってしまったが、やっと外には出ると、宰相と少人数の暗部の姿が転移で姿を消した。
俺達と行き場所は重ならないだろう、気にせず目的地に意識を集中して転移した。
~・~・~・~・~・~・~・~
そして、現在
賊を手引きをした者達を 引き連れて帰ってきた ユージェットの所属する第1部隊隊長のオルガ達は 各自取り調べに追われてる。
王都の正門の全責任者 ハサルベル辺境伯。
前ハサルベル辺境伯は剣の腕前でも各隊長達も1目置いてた。性格は少々堅物だったが情に厚く誰からも信頼され、前陛下から王都の正門警備を賜った程だ。それは何処の貴族も同じで現在にも受け継がれた。それがどうもおかしな人物達が王都に流れ始めてた、各関所か王都の正門か?と侯爵家が乗り出し調べてた。
そして、今日 この日を持って全ての信頼を地に落とした。先頭切って賊を歓迎してた辺境伯は無駄に付いた肉を揺らして牢の中で叫んでるが取り合うものも居ない。
この男の罪状は窃盗 密輸 賊の手引き、だがこの男は 殆ど使い捨ての駒。
そして、元から乗り気でもなかったワガママ娘との婚約も 叔父の罪状で白紙に、俺としてはなかなかの成果だ。
転移した先は聖魔法の宿舎と言われてるが、秘密裏では 密入品を取り扱ってる。
最近では、人を思い通りに操る薬も製造してる事がわかった。
忍び込むと、まだ10歳の子が剣を持ち虚ろな目で切り込んで来るのは 見ていて胸が痛む。
簡単に交して子を気絶させた。
薬なんかで人の心を操ろうとするなど以ての外。許せぬ事態だ、我々は地下を目指して突き進む、兵士が涎を垂らし 焦点の定まらない目で切り込んで来る。
薬の効果なのか痛みを感じてる風もなく切られた場所から血が流れようとも気にせず 更に剣に炎を纏い向かってくる。
狂気でしかない姿に慄くと同時にこんな物が世に出回れば恐ろしい事になる。直ぐにでも現場を押さえ、全てを処分しなければと奮起する。
そんに中 俺は新たな部屋に案内されて少しでもおやすみ下さいと言われてしまった。
『そう言えば お父さん 居ない』
『安心しろ。アルベルトの父親なだけある。フレディもなかなかのやり手だ』
そんな事を話してるとノックと共に昨日 父親になったばかりの神主様が顔を出した。
少し焦ってるのか顔色が悪い。
「すみません、心配で返事を聞く前にドアを開けてしまいました。」
「大丈夫です。ご心配お掛けしました」
「はぁ~、全く 城を襲うなど恐ろしい事を、朝早く聞いた私は心臓が止まる思いでしたよ」
俺の姿を見て一安心したのか ホッとしたのか、やっと何時もの笑顔を見せてくれたが顔色が優れないせいで 心配になる。
「俺は大丈夫ですから 落ち着いてください」
「イオリの無事が確認できた今、やっと落ち着ける思いですよ」
「神に感謝致します」と胸の前に手を組んで祈りを捧げてしまう父親。
城の中はザワついてるけど 俺に出来ることはないから 運ばれてきた朝食を父親と2人で素直に食べることにした。
昨日の事は一切聞くことなく 全く違うことばかりだ。好きな色は?好きな食べ物は?趣味は?とか どうでもいい様な話しをした。
「釣りが好きなんですね。今度私にも釣りを教えてください」
「良いですよ」
「お昼を持って行って1日 楽しむのもいいですね」
「本当に?釣ったばかりの魚をその場で焼いて食べても美味いよね」
「なるほど、釣りたてを楽しむのいいアイディアですね」
釣りに行く話しで和んでしまった。
きっと俺が怖い思いをしたはずだからと俺の好きな話しでリラックスさせようとしたんだろうな。
-・-・-・-・-・-・-・
[数時間前に遡り]
強力な魔法の使い手でもこの城の中で転移は難しい。
となると 正規にこの城に入って来ている。
しかし、このマシュー厶王国は経済は安定し 孤児も1番少ない。そんな自国を攻撃する者はいない。となると何処から手引きしてる事になる。
城の敷地から離れる事ができれば根源を絶たなければこのままだろう。
アイリーン嬢の家は子爵家だが武道家で王都の国内の各関所の門兵を担当、アルベルトが大事な番にと手紙を出したとなると完全なる白、となると王都の門は辺境伯の所にって事だ。
好きな相手の家が白と分かるとこんな時に厳禁だが 嬉しい。
剣がぶつかる音が響き渡る中 この場を離れるべく剣を振るう。
双子の弟も日々の鍛錬の成果が十二分に発揮されて 次々と敵の数を減らして正門を出る。
手間取ってしまったが、やっと外には出ると、宰相と少人数の暗部の姿が転移で姿を消した。
俺達と行き場所は重ならないだろう、気にせず目的地に意識を集中して転移した。
~・~・~・~・~・~・~・~
そして、現在
賊を手引きをした者達を 引き連れて帰ってきた ユージェットの所属する第1部隊隊長のオルガ達は 各自取り調べに追われてる。
王都の正門の全責任者 ハサルベル辺境伯。
前ハサルベル辺境伯は剣の腕前でも各隊長達も1目置いてた。性格は少々堅物だったが情に厚く誰からも信頼され、前陛下から王都の正門警備を賜った程だ。それは何処の貴族も同じで現在にも受け継がれた。それがどうもおかしな人物達が王都に流れ始めてた、各関所か王都の正門か?と侯爵家が乗り出し調べてた。
そして、今日 この日を持って全ての信頼を地に落とした。先頭切って賊を歓迎してた辺境伯は無駄に付いた肉を揺らして牢の中で叫んでるが取り合うものも居ない。
この男の罪状は窃盗 密輸 賊の手引き、だがこの男は 殆ど使い捨ての駒。
そして、元から乗り気でもなかったワガママ娘との婚約も 叔父の罪状で白紙に、俺としてはなかなかの成果だ。
転移した先は聖魔法の宿舎と言われてるが、秘密裏では 密入品を取り扱ってる。
最近では、人を思い通りに操る薬も製造してる事がわかった。
忍び込むと、まだ10歳の子が剣を持ち虚ろな目で切り込んで来るのは 見ていて胸が痛む。
簡単に交して子を気絶させた。
薬なんかで人の心を操ろうとするなど以ての外。許せぬ事態だ、我々は地下を目指して突き進む、兵士が涎を垂らし 焦点の定まらない目で切り込んで来る。
薬の効果なのか痛みを感じてる風もなく切られた場所から血が流れようとも気にせず 更に剣に炎を纏い向かってくる。
狂気でしかない姿に慄くと同時にこんな物が世に出回れば恐ろしい事になる。直ぐにでも現場を押さえ、全てを処分しなければと奮起する。
10
お気に入りに追加
1,792
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる