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焦り
目標 3
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好きな事に集中してると時間の感覚がわからなくなが桔梗やウルさんのお陰で 休憩を挟みつつ 1日を終えた。
疲れてる筈なのに寝れない。俺ってこんなにも寝付きが悪かったのだろうか?
そっと起きてカーテン少しだけ開けて空を見上げると、少しだけ赤の色が強くなったなと見たことも無い色の月を眺めなが 1人の人物を思い浮かべてた。
少し位 顔を出してくれてもいいんじゃない?と、勝手ながら思う。
『また 眠れないのか?』
『うん』
『イオリはアルベルトが居ないと寝れないのか?』
『え?そんな事は・・・それに、昨日は寝れた』
『何度も目を覚ましてたのは知っている。何度も目を覚ますのは眠りが浅いからだ。ちゃんと眠らないと体力が無いイオリにはキツイはずだ』
うわぁ~、よく知ってんな。それに体力が無いのは事実でも、もっと オブラートに包んで言ってよ。言葉が直接すぎて傷つく。
『眠れないのならアルベルトを呼んで来てやろうか?』
『いいよ、そんな事しなくても。忙しくしてたら悪いだろ』
『何故 忙しいと決めつける?それに、寂しければイオリから行けばいい』
『忙しい時に会いに行って迷惑だなんて言われたくない』
『迷惑だとかは 絶対に言わないと思うが?寧ろ喜ぶと思うぞ』
そうなのかな?迷惑にはならない?いや、でも本当に忙しくしてたら悪いし。ちょっと待て、会いに行く理由はなんだ?会いに来たのに理由が無ければ 可笑しい。
『会いに行く理由が無い』
『会いたいから会いに来た。で、いいだろ』
『いやいや、それは理由にならないだろ?』
『理由にはならないのか?』
『親しい人に会うにも理由って必要だろ?』
『元気にしてるか?と 会いに行くのは理由にはならないのか?』
『ならないと思うぞ、そもそも いきなり 会いに行って相手が忙しかったり出かける前だったりとか、相手の事を考えない?』
『そうだな、私は余り 考えないな。忙しいので有れば手を貸すし、出かけるのら帰りを待ってれば良いしな』
『そっか、俺には出来ないな。眠くなって来たから寝るよ おやすみ』
桔梗って行動力あるな。俺には真似出来ない事ばかりだ。自分からアポ無しで会いに行くのは勇気がいるし、突然会いに行って相手が出かけるな俺は必ず帰るな。それを、待てる桔梗が凄すぎる。
ベッドに潜り込み目を閉じたけど なかなか眠らない。ストンと ベッドの上に上がって来た桔梗は頭から布団に潜り込んで来た。
「桔梗?」
布団の中でクルリと向きを変えた桔梗はチョコンと顔だけ出して寝そべってしまった。
『寒いからな』
『そっか ありがとう』
フカフカの毛並みを撫でながら浅い眠りに付いた。
-・-・-・-・-・-・-・
赤い月が徐々に見え始めた夜空を見ながらホットワインに口を付けた。
[私は 番であるイオリの行動と発言に一切の口出しをしない。]
つまり、したいことを全て許すと行っていることにもなる。それは、別に構わない。私の側に居てくれるならどんな事でも 応援する。
[聖魔法を守るために己を率し生涯 希少魔法が途切れることなく番が聖魔法を使い続ける事を契約します。]
勝手にイオリを自分達の意のままにするつもりか?話にもならないな。
窓の外に風が吹き人影が揺れる。
「どうだ?」
「やっと番が見つかったのに 過去最高に機嫌が悪いとかなにぃ~」
「無駄な話はしたくない。どうだ?」
「報酬は要らないからイオリに似合うフリフリをタップリ使った服を着させたい」
「それは無理だ。報酬を2倍払うからそれで我慢しとけ」
「嫌よ!・・・ハイハイ 睨まないでよ。前から噂はあったけど どうも本当の様ね。ここ数年バラド国から入ってくるレースと絹織物の値段が上がり続けてるのも気になってたのよ。纏めて調べといたわ」
受け取った資料取るとマーサは揺れる風に吹かれてその場から消えた。
疲れてる筈なのに寝れない。俺ってこんなにも寝付きが悪かったのだろうか?
そっと起きてカーテン少しだけ開けて空を見上げると、少しだけ赤の色が強くなったなと見たことも無い色の月を眺めなが 1人の人物を思い浮かべてた。
少し位 顔を出してくれてもいいんじゃない?と、勝手ながら思う。
『また 眠れないのか?』
『うん』
『イオリはアルベルトが居ないと寝れないのか?』
『え?そんな事は・・・それに、昨日は寝れた』
『何度も目を覚ましてたのは知っている。何度も目を覚ますのは眠りが浅いからだ。ちゃんと眠らないと体力が無いイオリにはキツイはずだ』
うわぁ~、よく知ってんな。それに体力が無いのは事実でも、もっと オブラートに包んで言ってよ。言葉が直接すぎて傷つく。
『眠れないのならアルベルトを呼んで来てやろうか?』
『いいよ、そんな事しなくても。忙しくしてたら悪いだろ』
『何故 忙しいと決めつける?それに、寂しければイオリから行けばいい』
『忙しい時に会いに行って迷惑だなんて言われたくない』
『迷惑だとかは 絶対に言わないと思うが?寧ろ喜ぶと思うぞ』
そうなのかな?迷惑にはならない?いや、でも本当に忙しくしてたら悪いし。ちょっと待て、会いに行く理由はなんだ?会いに来たのに理由が無ければ 可笑しい。
『会いに行く理由が無い』
『会いたいから会いに来た。で、いいだろ』
『いやいや、それは理由にならないだろ?』
『理由にはならないのか?』
『親しい人に会うにも理由って必要だろ?』
『元気にしてるか?と 会いに行くのは理由にはならないのか?』
『ならないと思うぞ、そもそも いきなり 会いに行って相手が忙しかったり出かける前だったりとか、相手の事を考えない?』
『そうだな、私は余り 考えないな。忙しいので有れば手を貸すし、出かけるのら帰りを待ってれば良いしな』
『そっか、俺には出来ないな。眠くなって来たから寝るよ おやすみ』
桔梗って行動力あるな。俺には真似出来ない事ばかりだ。自分からアポ無しで会いに行くのは勇気がいるし、突然会いに行って相手が出かけるな俺は必ず帰るな。それを、待てる桔梗が凄すぎる。
ベッドに潜り込み目を閉じたけど なかなか眠らない。ストンと ベッドの上に上がって来た桔梗は頭から布団に潜り込んで来た。
「桔梗?」
布団の中でクルリと向きを変えた桔梗はチョコンと顔だけ出して寝そべってしまった。
『寒いからな』
『そっか ありがとう』
フカフカの毛並みを撫でながら浅い眠りに付いた。
-・-・-・-・-・-・-・
赤い月が徐々に見え始めた夜空を見ながらホットワインに口を付けた。
[私は 番であるイオリの行動と発言に一切の口出しをしない。]
つまり、したいことを全て許すと行っていることにもなる。それは、別に構わない。私の側に居てくれるならどんな事でも 応援する。
[聖魔法を守るために己を率し生涯 希少魔法が途切れることなく番が聖魔法を使い続ける事を契約します。]
勝手にイオリを自分達の意のままにするつもりか?話にもならないな。
窓の外に風が吹き人影が揺れる。
「どうだ?」
「やっと番が見つかったのに 過去最高に機嫌が悪いとかなにぃ~」
「無駄な話はしたくない。どうだ?」
「報酬は要らないからイオリに似合うフリフリをタップリ使った服を着させたい」
「それは無理だ。報酬を2倍払うからそれで我慢しとけ」
「嫌よ!・・・ハイハイ 睨まないでよ。前から噂はあったけど どうも本当の様ね。ここ数年バラド国から入ってくるレースと絹織物の値段が上がり続けてるのも気になってたのよ。纏めて調べといたわ」
受け取った資料取るとマーサは揺れる風に吹かれてその場から消えた。
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