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焦り
友 18
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食べろ 食べろと進めてくれるお母さんに従い 少々食べ過ぎた腹をさすりながら気になっていたことを聞く。
「朝 来てた方は どなたですか?」
「さぁ~、あの様ないきなり押しかける野蛮な知り合いは私達にはいませんことよ」
ふーん、知ってる風だったけどな?俺には関係ないってことか。
「さて、なにをして過ごしましょう?私は編み物か刺繍をして過ごしますが、イオリが問題ね」
「編み物?あるんですか?」
「ご興味が?」
「1日ここで過ごす事になりそうなら 俺もやりたいです。寒くなってきたからマフラーを久しぶりに編むのも良いかな?」
「まあ!編み物が出来るの?」
すっげー 驚いてるけどこの世界で、男が編み物とかしない決まりとかあったりして。
でも、編むって言っちゃたよ俺。今更 訂正入れるもの可笑しいしな。
「出来ますよ?」
「まぁまぁまぁ!嬉しい、イオリと一緒に編み物が出来るとわ思ってなかったわ!早速始めましょ」
先程のキリッとした年配女性が彩り鮮やかな毛糸を用意してくれたから お母さんと一緒に選ぶが、何故か俺がアルのマフラーを編み、お母さんが俺のマフラーを編むことなってしまった。
その為に毛糸を選ぶのも慎重になってしまう。白・黒・紺はどんな服にも合いそうだけど無難すぎるし明るい色は服を選びそうだし。茶系もいいけど、手編みマフラーとしてはちょっと年代が合わないか?と、悩んで今はブルーを見てるが、いいなと思った落ち着いた深みのある青を手に取って見とってみるがマフラー1本編むには毛糸が少ないかな?
隣のコバルトブルーも手に取るが少ない気がする。1色にせずにボーダーにしてしまえと最初に気に入った青、ライトブルー、紺を手に取る。
「コレに決めました」
「・・・そうなの、じぁ私はこれで」
お母さんが手に取ったのはスカイブルー。俺にその色?ちょっと明るくない?とは思うもののせっかく編んでくれるので黙っておいた。
かぎ針編みではなく棒編みなのか。悪くなけどお母さんがソレを使ったら太い棒しか残らない。。線も細いしボーダーにするしかぎ針編みで良いかな。
「かぎ針無いですか?」
「ええ、あるわよ」
良かった ちょうどいい。
「かぎ針借りて良いですか?」
「?いいわよ」
うん?何か不思議そうにしてなかったか?
『・・普通に編み物に使うよな?』
『編み物などしたことは無いが、かぎ針は最後の飾りを付ける時に使うものでは無いのか?』
『そうなのか?ウーン、でも、これの方が早いからコレでいいやサイズも合ってるし』
「じゃ、コレ 借ります」
久しぶりだけどいちど集中し始めると夢中になってしまう。お母さんも同じなのかお喋り無しで 黙々と編んでは時折確認をする作業を繰り返してる。
俺は均一のボーダーでは無くて大中小の不揃いのボーダーを目指す。気に入った青を大きく編み・ライトブルーを細く編み・紺を中で編む・ライトブルー・気に入った青・・・で繰り返し編んでると控えめなノックと共にキッチりした年配女性が昼食ですと持ってきてくれた。
「朝 来てた方は どなたですか?」
「さぁ~、あの様ないきなり押しかける野蛮な知り合いは私達にはいませんことよ」
ふーん、知ってる風だったけどな?俺には関係ないってことか。
「さて、なにをして過ごしましょう?私は編み物か刺繍をして過ごしますが、イオリが問題ね」
「編み物?あるんですか?」
「ご興味が?」
「1日ここで過ごす事になりそうなら 俺もやりたいです。寒くなってきたからマフラーを久しぶりに編むのも良いかな?」
「まあ!編み物が出来るの?」
すっげー 驚いてるけどこの世界で、男が編み物とかしない決まりとかあったりして。
でも、編むって言っちゃたよ俺。今更 訂正入れるもの可笑しいしな。
「出来ますよ?」
「まぁまぁまぁ!嬉しい、イオリと一緒に編み物が出来るとわ思ってなかったわ!早速始めましょ」
先程のキリッとした年配女性が彩り鮮やかな毛糸を用意してくれたから お母さんと一緒に選ぶが、何故か俺がアルのマフラーを編み、お母さんが俺のマフラーを編むことなってしまった。
その為に毛糸を選ぶのも慎重になってしまう。白・黒・紺はどんな服にも合いそうだけど無難すぎるし明るい色は服を選びそうだし。茶系もいいけど、手編みマフラーとしてはちょっと年代が合わないか?と、悩んで今はブルーを見てるが、いいなと思った落ち着いた深みのある青を手に取って見とってみるがマフラー1本編むには毛糸が少ないかな?
隣のコバルトブルーも手に取るが少ない気がする。1色にせずにボーダーにしてしまえと最初に気に入った青、ライトブルー、紺を手に取る。
「コレに決めました」
「・・・そうなの、じぁ私はこれで」
お母さんが手に取ったのはスカイブルー。俺にその色?ちょっと明るくない?とは思うもののせっかく編んでくれるので黙っておいた。
かぎ針編みではなく棒編みなのか。悪くなけどお母さんがソレを使ったら太い棒しか残らない。。線も細いしボーダーにするしかぎ針編みで良いかな。
「かぎ針無いですか?」
「ええ、あるわよ」
良かった ちょうどいい。
「かぎ針借りて良いですか?」
「?いいわよ」
うん?何か不思議そうにしてなかったか?
『・・普通に編み物に使うよな?』
『編み物などしたことは無いが、かぎ針は最後の飾りを付ける時に使うものでは無いのか?』
『そうなのか?ウーン、でも、これの方が早いからコレでいいやサイズも合ってるし』
「じゃ、コレ 借ります」
久しぶりだけどいちど集中し始めると夢中になってしまう。お母さんも同じなのかお喋り無しで 黙々と編んでは時折確認をする作業を繰り返してる。
俺は均一のボーダーでは無くて大中小の不揃いのボーダーを目指す。気に入った青を大きく編み・ライトブルーを細く編み・紺を中で編む・ライトブルー・気に入った青・・・で繰り返し編んでると控えめなノックと共にキッチりした年配女性が昼食ですと持ってきてくれた。
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