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戸惑い
痣 17
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アルベルト side
イオリのステータスはハッキリ言ってしまえばどうでもいい。私が知りたいのは番の証 そして 年齢と誕生日それだけだ。
-・-・-・-・-・-・-・
イオリのステータスは驚きのものだったが 私にしてみればそんなも事は粗末な事実に過ぎない。
イオリ自身に危険性が及ぶ物は隠してしまえばいい事だ。それより何より 一瞬でイオリの心を掴んだ神主、名前はホルエイン ・ターネット。私の剣術の師匠であり歴史の教師でもあった。
イオリは一目 師匠を見た瞬間に抱きついてしまった。イオリの安心しきった 顔を見れば私にはまだ何か 足りないものがある事は分かるが、抱きつくのはやめて欲しい。
そうそうに引き剥がし教会での 用事を済ませてしまいたい 気持ちに駆られた。
神主が 教師を引き受けたいと申し出た時は 断る言葉を考えたが イオリの嬉しそうな声と顔を見たら 引き受けるしかなかった。
なぜ、そこまで 神主に懐くのか?私に足りないものはなんなのか。早急に見極める必要があるな。
軽く打ち合わせをして 教会を後にしたが、・・・イオリは黙ったままだ。
今まで 私につきまとう女性も男性も自ら 何処に行こうと 希望を口にしてたが、イオリは何も言ってこない。
面倒臭いと言われない為には どうやってイオリの行きたい場所を聞き出すか・・・・・悩むが一向に言葉が浮かんで来ない。みっともなく焦っていると、やっと イオリから声を掛けてくれたと内心ホッとするも さっさと1人で帰ると言い出す始末だ。
何故だと問えば「この後 誰かと待ち合わせなんでしょ?」と 真顔で言ってくる。
私はそんな事は言っていないし 勿論待ち合わせなど するはずも無い。
「誰が そんな出鱈目を言った?」
「誰もそんな事 言ってませんよ。アルが辺りを見回してたから 俺かそう思っただけです。違うんですか?」
あー、俺のあせりがイオリの勘違いに結び着いたのだろう。情ない、今更 どこに行きたいかなど聞けやしない。イオリに行きたい場所を聞き出せもしない、第一に今以上に飽きられてしまう。
「あっ、大丈夫ですよ。アルがどこで誰とよろしくやってても 構いません。どうぞ、お好きに 過ごして下さい。でわ」
は?ちょっとまて!!その 言葉の意味はなんだ?裏を返せば 自分も誰かとよろしくやるのか?!
許せぬ!
「俺がどこで 誰とでもよろしく やるつもりもは無いが、イオリはどこでも 誰とでもよろしくやるのか?」
「あの、俺の話では無くてですね、 アルの話を・・
「待ち合わせなどしてない。誰ともどこかで よろしくするつもりもない。イオリはコレからどうしたかったのだ?」
イオリの真意を聞かなければ 私の気持ちが落ち着かない。
「どうしたかった と 聞かれても・・・お金ないから真っ直ぐに アルさんの家に帰るつもりでしたよ?」
顔が強張り 泣きそうになってるが イオリの声と言葉で無いと 納得出来ない。
しっかりと私の目を見つめて 答えるイオリの答えに嘘偽りは無さそうだ。
そうだった。王都に来たもの初めて、当然 回りは知らない人ばかりだ。そんな 中でイオリが不貞をなどと、考えなくても分かりそうなものを、イオリに悪いことをしてしまった。
「溜め息を1つ吐くと1つ しあわせが逃げますよ?」
なに?!!
溜め息 1つで幸せが1つ逃げるだと!?そんな 話は聞いた事が無いが どうも聞き逃せない。私の幸せはイオリと共に居る事だ。それさえもままならいのは、ため息と共に幸せを逃がしてたのか?!
「そんなに 溜め息は吐いていないぞ」
「朝から確実に 10回以上は溜め息を吐いてますね。幸せ10個は確実に逃がしてますから」
ググッ なんたる失態。
自ら 幸せを逃してたとは。しかも たった半日だけで既に幸せ10個も!
だからか?!だから、私の思う通りに事が運ばないのか?!
クソっ もう二度と 溜め息は吐かん!!
イオリのステータスはハッキリ言ってしまえばどうでもいい。私が知りたいのは番の証 そして 年齢と誕生日それだけだ。
-・-・-・-・-・-・-・
イオリのステータスは驚きのものだったが 私にしてみればそんなも事は粗末な事実に過ぎない。
イオリ自身に危険性が及ぶ物は隠してしまえばいい事だ。それより何より 一瞬でイオリの心を掴んだ神主、名前はホルエイン ・ターネット。私の剣術の師匠であり歴史の教師でもあった。
イオリは一目 師匠を見た瞬間に抱きついてしまった。イオリの安心しきった 顔を見れば私にはまだ何か 足りないものがある事は分かるが、抱きつくのはやめて欲しい。
そうそうに引き剥がし教会での 用事を済ませてしまいたい 気持ちに駆られた。
神主が 教師を引き受けたいと申し出た時は 断る言葉を考えたが イオリの嬉しそうな声と顔を見たら 引き受けるしかなかった。
なぜ、そこまで 神主に懐くのか?私に足りないものはなんなのか。早急に見極める必要があるな。
軽く打ち合わせをして 教会を後にしたが、・・・イオリは黙ったままだ。
今まで 私につきまとう女性も男性も自ら 何処に行こうと 希望を口にしてたが、イオリは何も言ってこない。
面倒臭いと言われない為には どうやってイオリの行きたい場所を聞き出すか・・・・・悩むが一向に言葉が浮かんで来ない。みっともなく焦っていると、やっと イオリから声を掛けてくれたと内心ホッとするも さっさと1人で帰ると言い出す始末だ。
何故だと問えば「この後 誰かと待ち合わせなんでしょ?」と 真顔で言ってくる。
私はそんな事は言っていないし 勿論待ち合わせなど するはずも無い。
「誰が そんな出鱈目を言った?」
「誰もそんな事 言ってませんよ。アルが辺りを見回してたから 俺かそう思っただけです。違うんですか?」
あー、俺のあせりがイオリの勘違いに結び着いたのだろう。情ない、今更 どこに行きたいかなど聞けやしない。イオリに行きたい場所を聞き出せもしない、第一に今以上に飽きられてしまう。
「あっ、大丈夫ですよ。アルがどこで誰とよろしくやってても 構いません。どうぞ、お好きに 過ごして下さい。でわ」
は?ちょっとまて!!その 言葉の意味はなんだ?裏を返せば 自分も誰かとよろしくやるのか?!
許せぬ!
「俺がどこで 誰とでもよろしく やるつもりもは無いが、イオリはどこでも 誰とでもよろしくやるのか?」
「あの、俺の話では無くてですね、 アルの話を・・
「待ち合わせなどしてない。誰ともどこかで よろしくするつもりもない。イオリはコレからどうしたかったのだ?」
イオリの真意を聞かなければ 私の気持ちが落ち着かない。
「どうしたかった と 聞かれても・・・お金ないから真っ直ぐに アルさんの家に帰るつもりでしたよ?」
顔が強張り 泣きそうになってるが イオリの声と言葉で無いと 納得出来ない。
しっかりと私の目を見つめて 答えるイオリの答えに嘘偽りは無さそうだ。
そうだった。王都に来たもの初めて、当然 回りは知らない人ばかりだ。そんな 中でイオリが不貞をなどと、考えなくても分かりそうなものを、イオリに悪いことをしてしまった。
「溜め息を1つ吐くと1つ しあわせが逃げますよ?」
なに?!!
溜め息 1つで幸せが1つ逃げるだと!?そんな 話は聞いた事が無いが どうも聞き逃せない。私の幸せはイオリと共に居る事だ。それさえもままならいのは、ため息と共に幸せを逃がしてたのか?!
「そんなに 溜め息は吐いていないぞ」
「朝から確実に 10回以上は溜め息を吐いてますね。幸せ10個は確実に逃がしてますから」
ググッ なんたる失態。
自ら 幸せを逃してたとは。しかも たった半日だけで既に幸せ10個も!
だからか?!だから、私の思う通りに事が運ばないのか?!
クソっ もう二度と 溜め息は吐かん!!
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