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戸惑い
痣 12
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神主に案内して貰った部屋。机と椅子が1組と床には五芒星ならぬ七芒星の中心には両腕を回してやっと届きそうな球体が鎮座して その前に姿見が置かれてるだけ。
なんの部屋なのか?
「さて、イオリさん 今から神から授かり物が何なのかを知る為に 神語の儀式をして頂こうと思っています」
「しんごの儀式?なんですか それは」
「神語とよばれる儀式は生まれてきた時に神様から頂いた力を見るための儀式です。星の中にある水晶に手を触れるだけ、後は水晶の中にイオリさんの力や年齢や誕生日など全てが文字として浮かび上がってきます」
「触れるだけでいいんですか?痛く無いですか?」
いきなり電気とかでビリって来るのはヤダ。
「この儀式は6歳の子がやる儀式で絶対に怪我などしない、安心しなさい」
うーん。説明してくれるのは嬉しいけど ずっとずっと俺の背中に手を添えてるアルをチラッと見上げる。
逃れる様に1歩前に出ても 手はしっかりと引っ付いて来るって なんだ?
「あのですね、俺 6歳ではいので」
「やった事ないだろ?自分の能力を知っておかないと不安だろ」
おかしな事 言ってる。
『自分の能力って見れないの?』
『見れる者が少ない。他の者や自分の能力を見れる者は希少価値が高いな』
『そうなんだ』
「別に不安は無いですけど」
「イオリさんは 余り興味がなさそうですね」
「興味ですか・・・無いことも無いですけど、積極的に見たいとも思わないだけで」
興味が無いとは言えないので 言葉を濁しながらなんとか答えた。
「神様からの贈り物。それは、この世界で生きていく為に神様からのギフトです。まだ 自分の知らない能力が見つかるかも知れません。お試しになられたらいかがですか?」
じいちゃんと同じ優しい眼差しで問われると嫌だとは言えずに頷いてしまった。
「ではこの星の中の 水晶に手を置いて下さい」
言われた通りに 水晶に手置いたはずなのに、姿見の中の俺は水晶では無く、鏡に手を置いてる。
エッ?と 自分の手を置いてる物をもう一度見るけど やっぱり水晶だ。
「本当は水晶に手を置いたのに 姿見の中では鏡に手を置いてる様に見える、本当に不思議な姿見です」
この鏡に着いて 神主が 柔らかく説明してくれる。
そうなんだ。この鏡は普通の鏡と違うんだ。
「そのまま 私の後に続いて 言葉を述べて 魔力を水晶に流して下さい。
〈我に秘められし 神から送られし力 真実の鏡に写せ〉」
白い光が辺り一面に輝き、キラキラと雪の結晶が降った後には 7色の虹が七芒星の中に掛かる。
へぇー、綺麗だな。
鏡の中には 俺のステータスが浮かび上がっていた。
『イオリ
12月25日 15 人間
MP200000
HP115
魔法適正
火 土 緑 風 水 光 無
防御能力
医療魔法
聖魔法
無限収納
結界
肉体再生
番の証
従魔獣
桔梗 シルバーウルフ 雌』
おかしいな?最初に見た時にはあったものが幾つか消えて、見たことも無い物が増えてる。
「なっなんと素晴らしい!!全属性持ちとは。流石 マシューム様の番様ですな」
神主の言葉よりも俺が気になるのは
『なんか 最初見たものも違うけど どうしてなの』
『ウーン、そうだな 考えられのは サリーが意図的に消してるのだろう?』
『へぇー そうなだ、っで 俺はコレで少しは戦える?』
『戦いに置いてと どうかと聞かれたら そうだな、・・・ 時に逃げるが勝ち だな』
『つまり、全く無理って こと?』
『かなり 難しいと思われる』
『魔法は全属性だって 言ってるけど?』
『持ってるだけで、体力が無いし 肉体強化も無い つまり非力 だな』
遠慮なく 言うのって 時として人を傷つけるよな本当に。
『言っておくが、傷つけてるつもりは無い。事実を述べてるだけだ』
わかったよ!皆まで言うなってこんな時に使っていい言葉だよね。
呑気に現れた自分のステータスを桔梗と語り合っている俺の後ろで アルと神主がなにやら相談していた。
なんの部屋なのか?
「さて、イオリさん 今から神から授かり物が何なのかを知る為に 神語の儀式をして頂こうと思っています」
「しんごの儀式?なんですか それは」
「神語とよばれる儀式は生まれてきた時に神様から頂いた力を見るための儀式です。星の中にある水晶に手を触れるだけ、後は水晶の中にイオリさんの力や年齢や誕生日など全てが文字として浮かび上がってきます」
「触れるだけでいいんですか?痛く無いですか?」
いきなり電気とかでビリって来るのはヤダ。
「この儀式は6歳の子がやる儀式で絶対に怪我などしない、安心しなさい」
うーん。説明してくれるのは嬉しいけど ずっとずっと俺の背中に手を添えてるアルをチラッと見上げる。
逃れる様に1歩前に出ても 手はしっかりと引っ付いて来るって なんだ?
「あのですね、俺 6歳ではいので」
「やった事ないだろ?自分の能力を知っておかないと不安だろ」
おかしな事 言ってる。
『自分の能力って見れないの?』
『見れる者が少ない。他の者や自分の能力を見れる者は希少価値が高いな』
『そうなんだ』
「別に不安は無いですけど」
「イオリさんは 余り興味がなさそうですね」
「興味ですか・・・無いことも無いですけど、積極的に見たいとも思わないだけで」
興味が無いとは言えないので 言葉を濁しながらなんとか答えた。
「神様からの贈り物。それは、この世界で生きていく為に神様からのギフトです。まだ 自分の知らない能力が見つかるかも知れません。お試しになられたらいかがですか?」
じいちゃんと同じ優しい眼差しで問われると嫌だとは言えずに頷いてしまった。
「ではこの星の中の 水晶に手を置いて下さい」
言われた通りに 水晶に手置いたはずなのに、姿見の中の俺は水晶では無く、鏡に手を置いてる。
エッ?と 自分の手を置いてる物をもう一度見るけど やっぱり水晶だ。
「本当は水晶に手を置いたのに 姿見の中では鏡に手を置いてる様に見える、本当に不思議な姿見です」
この鏡に着いて 神主が 柔らかく説明してくれる。
そうなんだ。この鏡は普通の鏡と違うんだ。
「そのまま 私の後に続いて 言葉を述べて 魔力を水晶に流して下さい。
〈我に秘められし 神から送られし力 真実の鏡に写せ〉」
白い光が辺り一面に輝き、キラキラと雪の結晶が降った後には 7色の虹が七芒星の中に掛かる。
へぇー、綺麗だな。
鏡の中には 俺のステータスが浮かび上がっていた。
『イオリ
12月25日 15 人間
MP200000
HP115
魔法適正
火 土 緑 風 水 光 無
防御能力
医療魔法
聖魔法
無限収納
結界
肉体再生
番の証
従魔獣
桔梗 シルバーウルフ 雌』
おかしいな?最初に見た時にはあったものが幾つか消えて、見たことも無い物が増えてる。
「なっなんと素晴らしい!!全属性持ちとは。流石 マシューム様の番様ですな」
神主の言葉よりも俺が気になるのは
『なんか 最初見たものも違うけど どうしてなの』
『ウーン、そうだな 考えられのは サリーが意図的に消してるのだろう?』
『へぇー そうなだ、っで 俺はコレで少しは戦える?』
『戦いに置いてと どうかと聞かれたら そうだな、・・・ 時に逃げるが勝ち だな』
『つまり、全く無理って こと?』
『かなり 難しいと思われる』
『魔法は全属性だって 言ってるけど?』
『持ってるだけで、体力が無いし 肉体強化も無い つまり非力 だな』
遠慮なく 言うのって 時として人を傷つけるよな本当に。
『言っておくが、傷つけてるつもりは無い。事実を述べてるだけだ』
わかったよ!皆まで言うなってこんな時に使っていい言葉だよね。
呑気に現れた自分のステータスを桔梗と語り合っている俺の後ろで アルと神主がなにやら相談していた。
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