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隊列 8
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・・・・・たった数分前に戻りたい。
戻れたなら 俺はなにが起きようとも 決して目を開けないだろう。
「おはようイオリ。よく寝てたよ」
「・・・・・・・・うん」
寝てたんだろうな。静かに語られる口調が何を抑え込んでるようで不気味に聞こえる。
「丸2日 よく寝てた、なんでそんな事になってるのか詳しく聞かせろ」
緊急呼び出し致します。桔梗さん桔梗さん ただちにイオリの所に来てくだい。
「・・・・・えっと・・・喉・・乾いた」
ヒイ~・・・怖ぇぇぇぇぇ
チラリと見ただけで空のグラスに水を注ぎ手に掴み 飲めとばかりに突き出して来る。
とりあえず 喉は乾いてるので有難く貰う。
が、さっさと飲めとすっげぇ眼力で訴えて来るのはやめて欲しい。
バサとテントの中に入って来たユージェットは俺とアルとの不穏な空気に気が付いて ソロりと出て行こうとするが、そうはさせん!アルはユージェットの従兄弟だろ!対処してくれと願いを込めて呼び止めた。
「ユージェットさん!!無事だったんですね良かった」
サァー と真っ青になるユージェットと憤怒してるアル。
『さっさと謝れ。でないとユージェットの命が無いかもしれないぞ』
ユージェットと付いて入ってきた桔梗が物騒なことを告げてくる。
『ちょっ、なんてこと言ってんだよ。アルとユージェットは従兄弟なんだぞ、そんな理由ないだろ』
「ほぉーかなり心配されてたようだなユージェット。演習が終われば即結婚だったな。なんだったら10年ほどニューヘンの方に行くか?子供でも出来れば伸び伸び育てられるだろ」
静かに語られる声が平坦でなんの感情も無いけど、桔梗の言ってるような物騒な事にはなりそうも無い。
「頼む 勘弁してくれ。何も無いどころか死の森と砂漠しかないだろ」
・・・・ユージェットさんごめんなさい。桔梗の言う通りでした。
「そうだったか?私の記憶が正しければ片すみに田舎町や村が点在してたはずだ。月替わりで回るのも楽しいだろう。直ぐに手配してやるから安心しろ」
真っ青なユージェットは首を横に振って 涙目で オレを巻き込むな!と訴えてる様だ。それを、チラリと流し見たアルは皮肉った顔で嘲笑う様に見て俺には視線を戻した。
「ベースキャンプをはなれるなと何度も言ったな?分かったと納得したはずのイオリがなぜ 中間地点の治療班の場所にいたか答えろ」
手に持つ水をいっきに飲んだ。やっぱり喉は乾いてたようで身体の隅々迄行き渡る。
「中間地点に負傷者がいっぱい出たからって言われたから行っただけ。ダメだった?俺 もしかして余計な事した?足で纏いになった?」
「誰も余計な事とも足でまといなど言っていない、今 聞いてるのはベースキャンプから出るなといたはずなのに何故か中間地点にい居たのかと聞いてる?!」
ウッ・・・
外から バリバリズッドオーン って聞こえた。超近くで 雷落ちた?なんて気軽に言える雰囲気でもない。
真っ青な顔から真白な顔色になるユージェットは若干老けて見える。
「あ・・あのさぁ 確かに出るなって言った。でもさ、怪我人を1人でも助けたいと思わない?ってかさ、思うよね?自分だったら助けれるなら助けたいって、それが当たり前なんじゃないの?」
「ほぉー 」
ブッチ!
なにが、ほおーだよ!馬鹿にしてんの!?俺の助けたいって気持ちが嘘に聞こえてんのかよ!?
「アンタがどう 思ってても関係ない。俺は俺の思う通りにする」
「思い通りにして そのまま死ぬつもりか?」
「・・・はい?」
イヤイヤ!助けたいと思ってても自分が死ぬつもりは無いから!何言ってんだコイツ?としか思えん。
「思い通りにして なんで俺が死ぬんだよ」
「HP・MP 共に0になれば死ぬ」
「・・・・・・ぇえっ・・・マジで」
言われてる事がすんなり理解 出来なくて頭の中が真っ白になった。
「ふざけてるのか」
ふざけてるのはアルだろ?とは言い出せ無い。
『桔梗 本当なの?』
『本当だ。私に指示しろと言いながら勝手に動いて倒れたのは自分の責任だ。確りとアルベルトに叱られろ』
『嫌だよ こんな奴に叱られたら 俺のLIFEどっちも0になると思わない』
『叱られるのに 体力も魔法も使わない。0になる要素がない』
「なぜ勝手にベースキャンプを離れた」
説明したよね。助けたかったって そこから俺が倒れる迄の間のこと事細かに聞き出して 叱るつもりかよ。勘弁してくれ
戻れたなら 俺はなにが起きようとも 決して目を開けないだろう。
「おはようイオリ。よく寝てたよ」
「・・・・・・・・うん」
寝てたんだろうな。静かに語られる口調が何を抑え込んでるようで不気味に聞こえる。
「丸2日 よく寝てた、なんでそんな事になってるのか詳しく聞かせろ」
緊急呼び出し致します。桔梗さん桔梗さん ただちにイオリの所に来てくだい。
「・・・・・えっと・・・喉・・乾いた」
ヒイ~・・・怖ぇぇぇぇぇ
チラリと見ただけで空のグラスに水を注ぎ手に掴み 飲めとばかりに突き出して来る。
とりあえず 喉は乾いてるので有難く貰う。
が、さっさと飲めとすっげぇ眼力で訴えて来るのはやめて欲しい。
バサとテントの中に入って来たユージェットは俺とアルとの不穏な空気に気が付いて ソロりと出て行こうとするが、そうはさせん!アルはユージェットの従兄弟だろ!対処してくれと願いを込めて呼び止めた。
「ユージェットさん!!無事だったんですね良かった」
サァー と真っ青になるユージェットと憤怒してるアル。
『さっさと謝れ。でないとユージェットの命が無いかもしれないぞ』
ユージェットと付いて入ってきた桔梗が物騒なことを告げてくる。
『ちょっ、なんてこと言ってんだよ。アルとユージェットは従兄弟なんだぞ、そんな理由ないだろ』
「ほぉーかなり心配されてたようだなユージェット。演習が終われば即結婚だったな。なんだったら10年ほどニューヘンの方に行くか?子供でも出来れば伸び伸び育てられるだろ」
静かに語られる声が平坦でなんの感情も無いけど、桔梗の言ってるような物騒な事にはなりそうも無い。
「頼む 勘弁してくれ。何も無いどころか死の森と砂漠しかないだろ」
・・・・ユージェットさんごめんなさい。桔梗の言う通りでした。
「そうだったか?私の記憶が正しければ片すみに田舎町や村が点在してたはずだ。月替わりで回るのも楽しいだろう。直ぐに手配してやるから安心しろ」
真っ青なユージェットは首を横に振って 涙目で オレを巻き込むな!と訴えてる様だ。それを、チラリと流し見たアルは皮肉った顔で嘲笑う様に見て俺には視線を戻した。
「ベースキャンプをはなれるなと何度も言ったな?分かったと納得したはずのイオリがなぜ 中間地点の治療班の場所にいたか答えろ」
手に持つ水をいっきに飲んだ。やっぱり喉は乾いてたようで身体の隅々迄行き渡る。
「中間地点に負傷者がいっぱい出たからって言われたから行っただけ。ダメだった?俺 もしかして余計な事した?足で纏いになった?」
「誰も余計な事とも足でまといなど言っていない、今 聞いてるのはベースキャンプから出るなといたはずなのに何故か中間地点にい居たのかと聞いてる?!」
ウッ・・・
外から バリバリズッドオーン って聞こえた。超近くで 雷落ちた?なんて気軽に言える雰囲気でもない。
真っ青な顔から真白な顔色になるユージェットは若干老けて見える。
「あ・・あのさぁ 確かに出るなって言った。でもさ、怪我人を1人でも助けたいと思わない?ってかさ、思うよね?自分だったら助けれるなら助けたいって、それが当たり前なんじゃないの?」
「ほぉー 」
ブッチ!
なにが、ほおーだよ!馬鹿にしてんの!?俺の助けたいって気持ちが嘘に聞こえてんのかよ!?
「アンタがどう 思ってても関係ない。俺は俺の思う通りにする」
「思い通りにして そのまま死ぬつもりか?」
「・・・はい?」
イヤイヤ!助けたいと思ってても自分が死ぬつもりは無いから!何言ってんだコイツ?としか思えん。
「思い通りにして なんで俺が死ぬんだよ」
「HP・MP 共に0になれば死ぬ」
「・・・・・・ぇえっ・・・マジで」
言われてる事がすんなり理解 出来なくて頭の中が真っ白になった。
「ふざけてるのか」
ふざけてるのはアルだろ?とは言い出せ無い。
『桔梗 本当なの?』
『本当だ。私に指示しろと言いながら勝手に動いて倒れたのは自分の責任だ。確りとアルベルトに叱られろ』
『嫌だよ こんな奴に叱られたら 俺のLIFEどっちも0になると思わない』
『叱られるのに 体力も魔法も使わない。0になる要素がない』
「なぜ勝手にベースキャンプを離れた」
説明したよね。助けたかったって そこから俺が倒れる迄の間のこと事細かに聞き出して 叱るつもりかよ。勘弁してくれ
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