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隊列 4
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夢を見てた。とても酷い夢。
土色に口が裂けた奥に見えるのは鮫の歯 どこを向いてるのか分からないひんがら目。
そんな奴らが思い思いの武器を手に一斉に飛びかかってきた。
応戦に出たのはアルと、桔梗だ。
優勢に見えてたのに次から次に化け物にだんだんと押されて来た。
アルと桔梗は血だらけになりながらも何度も何度も立ち上がった。
化け物の持ってる欠けた剣をでアルの肩から脇腹にかけて切られ、桔梗は持ってたコンボで思いっきり側頭部を殴られて起き上がれ無くなった。
アル、桔梗 ヤダヤダ 起きて!起き上がって、何度も叫ぶがピクリとも動かない事に悲鳴を上げた。
イヤァァァーーーーー!!!!
「イオリ!」
「はぁ、あ、あ、化け物が、アルが、桔梗が、あ、フゥつ」
「大丈夫、私もキキョウも無事だ」
目の前に居るの間違い無くアルだ。
大丈夫と俺の髪を優しい梳いて耳たぶを擽った。
暖かさがある手にホッとすると同時にみっともなくアルにしがみつき大声で泣いてしまった。
一頻り泣いて スッキリすると自分がどれだけ恥ずかしい姿を晒してるのか良く分かった。
しかもアルに自分からしっかり抱き着いてるなんて信じられずにあたふたした。
どうすればいい!自分からしがみついてるが背中に回る腕も邪魔だ。
まずは 自分からアルの胸に手を置いてそっと距離を取るとすんなりと離れて行ったアル。
愛おしい人を見る目 そのものだ。居た堪れない。 その目はやめろ!!俺は違う!!
真っ直ぐアルを見る事が出来ずに下を向くが、そっと頤を取られて上を向かされると、近づいて来たアルを避けることが出来ずに唇が僅かに重なりすぐに離れてたアルの欲情した顔に俺は何故か言い様のない恥ずかしさと胸の高鳴りを感じ戸惑った
自分では気付けていないが耳まで真っ赤になってた。
頼れる者が1人ではなく一匹。
「き!桔梗は」
「外に居るよ」
ベッドから降りテントを出ると直ぐの所に桔梗は居た。
「桔梗・・・」
『どうした?』
桔梗の首回りに腕をまわして抱きついた。
『嫌な夢 見たから、あれは何?あれが魔獣なの?』
『そうだ。リクザメナイトやキングだ。あの魔獣は中の魔石を抜けば地に戻る』
「アルベルト、ちょっといいか」
サッと手を振り桔梗にクリーンをかけて 俺と桔梗をテントに入るようにうながした。
「すまないイオリ 少し出てくる。テントから出ないように」
アルはユージェットに呼ばれて出て行った。
『はぁー 、ゲームとかの感覚だった。
簡単に考えてた自分の馬鹿さ加減に呆れた』
『ゲームとやらは分からないが、この星ではあんなが森に住み付いてる。この森はこの星の3番目の大きさで黒の森、1番目は死の森、2番目は闇の森だ』
「なんでこんな危険な森に転生を・・」
『サリーなりに気を使ったのだろう・・・』
『神様なりに気を使ってくれたのか?桔梗に出逢えたのは最高に嬉しいけど、後はめちゃくちゃだよ』
『サリーと話せば何処に齟齬があったか分かる。だが、私はイイと思うぞ。剣の腕前もなかなか、統括も有り切れ者、美醜どちらかと言えばかなりの美男子であろう?母としてはそんな相手に嫁いで貰えたら安泰だと思ってる』
『申し訳ないけど 俺の恋愛対象は女性なんだ、同じ男としては憧れはあるけどそれ以上の物は感じない』
『ふむ・・・まぁ、 時間が必要か』
妙な間を持たないで欲しい。
土色に口が裂けた奥に見えるのは鮫の歯 どこを向いてるのか分からないひんがら目。
そんな奴らが思い思いの武器を手に一斉に飛びかかってきた。
応戦に出たのはアルと、桔梗だ。
優勢に見えてたのに次から次に化け物にだんだんと押されて来た。
アルと桔梗は血だらけになりながらも何度も何度も立ち上がった。
化け物の持ってる欠けた剣をでアルの肩から脇腹にかけて切られ、桔梗は持ってたコンボで思いっきり側頭部を殴られて起き上がれ無くなった。
アル、桔梗 ヤダヤダ 起きて!起き上がって、何度も叫ぶがピクリとも動かない事に悲鳴を上げた。
イヤァァァーーーーー!!!!
「イオリ!」
「はぁ、あ、あ、化け物が、アルが、桔梗が、あ、フゥつ」
「大丈夫、私もキキョウも無事だ」
目の前に居るの間違い無くアルだ。
大丈夫と俺の髪を優しい梳いて耳たぶを擽った。
暖かさがある手にホッとすると同時にみっともなくアルにしがみつき大声で泣いてしまった。
一頻り泣いて スッキリすると自分がどれだけ恥ずかしい姿を晒してるのか良く分かった。
しかもアルに自分からしっかり抱き着いてるなんて信じられずにあたふたした。
どうすればいい!自分からしがみついてるが背中に回る腕も邪魔だ。
まずは 自分からアルの胸に手を置いてそっと距離を取るとすんなりと離れて行ったアル。
愛おしい人を見る目 そのものだ。居た堪れない。 その目はやめろ!!俺は違う!!
真っ直ぐアルを見る事が出来ずに下を向くが、そっと頤を取られて上を向かされると、近づいて来たアルを避けることが出来ずに唇が僅かに重なりすぐに離れてたアルの欲情した顔に俺は何故か言い様のない恥ずかしさと胸の高鳴りを感じ戸惑った
自分では気付けていないが耳まで真っ赤になってた。
頼れる者が1人ではなく一匹。
「き!桔梗は」
「外に居るよ」
ベッドから降りテントを出ると直ぐの所に桔梗は居た。
「桔梗・・・」
『どうした?』
桔梗の首回りに腕をまわして抱きついた。
『嫌な夢 見たから、あれは何?あれが魔獣なの?』
『そうだ。リクザメナイトやキングだ。あの魔獣は中の魔石を抜けば地に戻る』
「アルベルト、ちょっといいか」
サッと手を振り桔梗にクリーンをかけて 俺と桔梗をテントに入るようにうながした。
「すまないイオリ 少し出てくる。テントから出ないように」
アルはユージェットに呼ばれて出て行った。
『はぁー 、ゲームとかの感覚だった。
簡単に考えてた自分の馬鹿さ加減に呆れた』
『ゲームとやらは分からないが、この星ではあんなが森に住み付いてる。この森はこの星の3番目の大きさで黒の森、1番目は死の森、2番目は闇の森だ』
「なんでこんな危険な森に転生を・・」
『サリーなりに気を使ったのだろう・・・』
『神様なりに気を使ってくれたのか?桔梗に出逢えたのは最高に嬉しいけど、後はめちゃくちゃだよ』
『サリーと話せば何処に齟齬があったか分かる。だが、私はイイと思うぞ。剣の腕前もなかなか、統括も有り切れ者、美醜どちらかと言えばかなりの美男子であろう?母としてはそんな相手に嫁いで貰えたら安泰だと思ってる』
『申し訳ないけど 俺の恋愛対象は女性なんだ、同じ男としては憧れはあるけどそれ以上の物は感じない』
『ふむ・・・まぁ、 時間が必要か』
妙な間を持たないで欲しい。
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