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ひとつのテントの前迄来ると 桔梗に「君はココにいろ」と 勝手に命じて、俺にはテントに入るようにうながされた。
「まずはベッドに横になりなさい。顔色が良くない 先ずはぐっすり寝て。その後に話を聞こう」
「えっと、俺 汚れてるから」
軽く眉を寄せただけの王子様。
「気にするな、苦手は誰にでもある。私がやってやる、クリーン これで完璧だ。遠慮せずに寝なさい」
軽く指を振っただけで 風呂上がりのサッパリ感覚に驚いて居ると上掛けを捲りさっさと寝ろとベッドに押し込まれた。
「あの、ありがとうございます」
身体の怠さも有りベッドに寝れた安堵感から直ぐに深い眠りに落ちた。
どれだけ寝たのか よく分からない。
よく分からいが、目を開けたら胸板が有るとか無しだろ!!
誰の胸板かそろりと 視線を上げると・・・・王子様でしたか?!
うぁ~ 失礼しました。
・・・・王子様が左胸に卵位の大きさの刺青を入れてる。真っ赤な炎の刺青は某缶コーヒーに描かれてるマークにそっくりだ。
親から貰った大事な身体なんだからそんな事しなくても良いのに。王子様なのに勿体無い。俺が女だったら減点だよな。
まぁ、俺には関係ないけど、今はこの王子様からどうやって離れるかだ。
ゆっくり ゆっくり 牛歩の動きで王子様の側を離れるも王子様が俺の肩を押さえつけて来た。
驚いてるスキにお顔が近づいて来て あと少しで 俺と危うくキスはする所でした。
回避成功。唇が重なる寸前で俺の手でブロック。そして王子様は目を覚ましました。
「おはようございます。あの、 とりあえずどいて貰えると助かります」
「おはよう。どうして退かないと行けないのか説明を」
は?王子様が俺にのしかかってて身動き取れねぇからだろ。
「あの、起きたので」
「そうだな、やっと起きてくれた。よく眠ってた間に 確かめさせて貰ったよ。私の心臓が震えた。やっと見つけたと、何度も神に感謝した」
へぇー なんか探しもんでもしてたのか?良かったな見つかって。表現力大袈裟だけどな、
「はぁ~ そうなんですね。おめでとうございます。あの、とにかく退いて貰えます」
「そうだな。まずは名前と年齢から聞こうか」
おい!人の話は聞こうぜ、こんな形で尋問とか この世界 可笑しくね?
「騎士の尋問は裸になりベッドの上でするものなんですか?」
目を大きく見開いた王子様は次の瞬間 実に面白いと言って笑っていた。
「悪い、仕切り直しで 服を着て向かい合わせから始めるとしよう」
上半身だけが裸だったからシャツを着たところで、俺の腹の虫が鳴った。
「何も食べてないからね。おいで、・・・悪い名前だけでも教えて」
「・・・・・伊織」
「イオリ イオリか、いい名だ。私はアルベルトだ、遠慮なくアルと呼んでくれ。ではイオリ、食事を食べに行こう」
なんだろう イオリと大事そうに2回繰り返して呼んで貰えた事に嬉しさが込み上げる。
伊織は両親が付けてくれた名だ。
自分でも 大事に思った事ないのに、アルが呼んでくれた瞬間 少し特別な名前に聞こえた。
外に出ると伏せをしたままの桔梗が顔を上げた。
「おはよう桔梗。お待たせ」
『顔色が大分いい様だ』
「桔梗はお腹空いて無いの?」
『あぁ 大丈夫だ。騎士達に人気があるようで肉の塊を貰って食べた』
「イオリ 大丈夫だよ。その子には肉の塊を出してるから」
「そうなんですね。ありがとうございます」
アルに促されるままに違うテントに入りここにと言われて座ったら 他の人が直ぐに食事を置いてくれる。
「今は演習中でこんな物しかないが、味は保証する、食べなさい」
「いただきます」
手を合わせて スプーンを取り肉の煮込みを口に頬張る、肉の臭味はなく柔らかく煮込まれてる肉はホロホロと解け 口いっぱい美味が広がる。
「う~ん。美味しい」
「そう、良かった。遠慮せずに食べればいい」
お腹いっぱい食べると 先程いた部屋に戻ってきた。
違うのは 何となくアル王子に似てるかな?
アルが銀髪王子で隣が金髪王子、アルと比べると金髪王子の方が少し背が低いけど俺からしたら十分高い。
「初めまして。ハシューム第一騎士団副団長のユージェット・ランダサムと申します。アルベルトの従兄弟でもある」
あーん。どうりでそっくりな理由だ。
「改めて私の名はアルベルト・サー・マシュームだ」
「・・・イオリです」
「まどろっこしいのは嫌いだから、単刀直入に聞くけど本当なのかよ?見つけたって」
「もちろん、誰彼と見せたくないは無いが仕方ないからユージェットを選んだ。イオリ少し大人しくしてて」
はい?
「じっとしてればいいんですよね?」
「誰にも見せたくないけど、ユージェットが承認になって貰うのが1番だと思ったんだよ」
「はぁー 大人しくしてますんでどうぞ?」
「はぁ こんなにも綺麗な肌を晒すなんて考えただけでも腹が立つ」
ひょいっと 立たされた俺は後ろの服を捲られただけで終わった。
「ユージェット・ランダサム。確かにアルベルト・サー・マシュームの番の証をこの目で確認いたしました」
大袈裟な、何の儀式だ?
「アルベルト!おめでとう やっとだな」
「あぁ、私もこの目で見た瞬間は神に何度も感謝した。一次は神を憎んでいた私を神は見捨てはしなかった。本当に感謝するばかりだ」
大袈裟な表現力の後で胸の前で手を組むアルが神様と間違えるほど神々しい。
俺の背中に何が有る?
「まずはベッドに横になりなさい。顔色が良くない 先ずはぐっすり寝て。その後に話を聞こう」
「えっと、俺 汚れてるから」
軽く眉を寄せただけの王子様。
「気にするな、苦手は誰にでもある。私がやってやる、クリーン これで完璧だ。遠慮せずに寝なさい」
軽く指を振っただけで 風呂上がりのサッパリ感覚に驚いて居ると上掛けを捲りさっさと寝ろとベッドに押し込まれた。
「あの、ありがとうございます」
身体の怠さも有りベッドに寝れた安堵感から直ぐに深い眠りに落ちた。
どれだけ寝たのか よく分からない。
よく分からいが、目を開けたら胸板が有るとか無しだろ!!
誰の胸板かそろりと 視線を上げると・・・・王子様でしたか?!
うぁ~ 失礼しました。
・・・・王子様が左胸に卵位の大きさの刺青を入れてる。真っ赤な炎の刺青は某缶コーヒーに描かれてるマークにそっくりだ。
親から貰った大事な身体なんだからそんな事しなくても良いのに。王子様なのに勿体無い。俺が女だったら減点だよな。
まぁ、俺には関係ないけど、今はこの王子様からどうやって離れるかだ。
ゆっくり ゆっくり 牛歩の動きで王子様の側を離れるも王子様が俺の肩を押さえつけて来た。
驚いてるスキにお顔が近づいて来て あと少しで 俺と危うくキスはする所でした。
回避成功。唇が重なる寸前で俺の手でブロック。そして王子様は目を覚ましました。
「おはようございます。あの、 とりあえずどいて貰えると助かります」
「おはよう。どうして退かないと行けないのか説明を」
は?王子様が俺にのしかかってて身動き取れねぇからだろ。
「あの、起きたので」
「そうだな、やっと起きてくれた。よく眠ってた間に 確かめさせて貰ったよ。私の心臓が震えた。やっと見つけたと、何度も神に感謝した」
へぇー なんか探しもんでもしてたのか?良かったな見つかって。表現力大袈裟だけどな、
「はぁ~ そうなんですね。おめでとうございます。あの、とにかく退いて貰えます」
「そうだな。まずは名前と年齢から聞こうか」
おい!人の話は聞こうぜ、こんな形で尋問とか この世界 可笑しくね?
「騎士の尋問は裸になりベッドの上でするものなんですか?」
目を大きく見開いた王子様は次の瞬間 実に面白いと言って笑っていた。
「悪い、仕切り直しで 服を着て向かい合わせから始めるとしよう」
上半身だけが裸だったからシャツを着たところで、俺の腹の虫が鳴った。
「何も食べてないからね。おいで、・・・悪い名前だけでも教えて」
「・・・・・伊織」
「イオリ イオリか、いい名だ。私はアルベルトだ、遠慮なくアルと呼んでくれ。ではイオリ、食事を食べに行こう」
なんだろう イオリと大事そうに2回繰り返して呼んで貰えた事に嬉しさが込み上げる。
伊織は両親が付けてくれた名だ。
自分でも 大事に思った事ないのに、アルが呼んでくれた瞬間 少し特別な名前に聞こえた。
外に出ると伏せをしたままの桔梗が顔を上げた。
「おはよう桔梗。お待たせ」
『顔色が大分いい様だ』
「桔梗はお腹空いて無いの?」
『あぁ 大丈夫だ。騎士達に人気があるようで肉の塊を貰って食べた』
「イオリ 大丈夫だよ。その子には肉の塊を出してるから」
「そうなんですね。ありがとうございます」
アルに促されるままに違うテントに入りここにと言われて座ったら 他の人が直ぐに食事を置いてくれる。
「今は演習中でこんな物しかないが、味は保証する、食べなさい」
「いただきます」
手を合わせて スプーンを取り肉の煮込みを口に頬張る、肉の臭味はなく柔らかく煮込まれてる肉はホロホロと解け 口いっぱい美味が広がる。
「う~ん。美味しい」
「そう、良かった。遠慮せずに食べればいい」
お腹いっぱい食べると 先程いた部屋に戻ってきた。
違うのは 何となくアル王子に似てるかな?
アルが銀髪王子で隣が金髪王子、アルと比べると金髪王子の方が少し背が低いけど俺からしたら十分高い。
「初めまして。ハシューム第一騎士団副団長のユージェット・ランダサムと申します。アルベルトの従兄弟でもある」
あーん。どうりでそっくりな理由だ。
「改めて私の名はアルベルト・サー・マシュームだ」
「・・・イオリです」
「まどろっこしいのは嫌いだから、単刀直入に聞くけど本当なのかよ?見つけたって」
「もちろん、誰彼と見せたくないは無いが仕方ないからユージェットを選んだ。イオリ少し大人しくしてて」
はい?
「じっとしてればいいんですよね?」
「誰にも見せたくないけど、ユージェットが承認になって貰うのが1番だと思ったんだよ」
「はぁー 大人しくしてますんでどうぞ?」
「はぁ こんなにも綺麗な肌を晒すなんて考えただけでも腹が立つ」
ひょいっと 立たされた俺は後ろの服を捲られただけで終わった。
「ユージェット・ランダサム。確かにアルベルト・サー・マシュームの番の証をこの目で確認いたしました」
大袈裟な、何の儀式だ?
「アルベルト!おめでとう やっとだな」
「あぁ、私もこの目で見た瞬間は神に何度も感謝した。一次は神を憎んでいた私を神は見捨てはしなかった。本当に感謝するばかりだ」
大袈裟な表現力の後で胸の前で手を組むアルが神様と間違えるほど神々しい。
俺の背中に何が有る?
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