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軒下で雨宿り
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帰りたいが帰れない労働基準なんてあった無い。国民の税金で働いてる以上文句を言える立場では無いと言われれば確かにそうだが、体は一つしかないんだ。我々にも平等に定時に帰れる権利と休みをと訴えたい気持ちを抑えて 数時間を仮眠室で過ごし 簡単に身支度を調えて部屋を出た。
「でっかく取り上げられてんなぁ~、どのチャンネルもお前のお手柄ニュースばっかり」
廊下の隅に設置されてる自販機の前にベンチが置かれその後ろには衝立が設置されてる場所は喫煙所でもある。
唐突に吸いたくなる煙草を吸いに訪れて火を付けようとしたら 目の前に缶コーヒーを差し出しながら嫌味を忘れない須藤。
「次はお前の番だろ」
有難く受け取るのは、煙草には安い缶コーヒーがよく馴染んで旨くなるからだ。
「東が嘆いてたぞ、本当だったらもっと華々しく逮捕劇をやれたのにって」
煙を口の中で転がし飲み込み ゆっくり吐き出し缶コーヒーに口を付けた。逮捕したのは鈴が俺の所に来てた時。ニュースになったのは昨日の夕方だ。
鈴に黙っておくことは出来ないが なるべくなら余り目に触れないようにするために俺が配慮した。
「仕方ないだろ、証拠が揃わなかったんだ。それとも誤認逮捕で華々しく世間に頭を下げてバッシングで叩かれるか?」
眉間に皺を寄せて渋面を作る。さすがに俺もそれは嫌だから気持ちはよく分かる。
「それだけは 避けたい!・・・まっ、仕方ないだろなぁー、身寄りのない子達が肩寄せあって生きてる場所からの逮捕だしな。お前んところの手柄で掠れるのが丁度いいのかもしれないな」
叫ぶ様に漏らした一言が本音だろうな。後は 園に残る子供達のことを思ってから来る 安堵の言葉だろ。
「それは俺も思ってる」
須藤には大筋が見えてた証拠も、必死に探し始めた捜査員達から一切 隠された。隠された証拠を知るのは闇を支配してる者のみだ。
仙竜会は上手いこと尻尾を隠してる奴だ。今回は御前が味方したが、次があるとは限らない。
人はルールに縛られ雁字搦めにされ、家の中でも外でも監視カメラの目がある生活は耐えられない生き物だ。この世が 正義ばかりでは息苦しくて生きて行けない、そんな時には必要になるのが悪だ。その悪を何処まで許すかが問題で、悪を許すにも秩序やルールや一定の決まりが存在する。
匙加減を間違えずに、我々のルールを知らず知らずの内に守り、知らず知らずの内に我々の監視されてるとも知らずに動いてる悪人達。
一定基準をはみ出したモノは当然、出る杭は打たれる の諺通りに狩られる運命でしか無い。
仙竜会は悪ではあるが 初めは一定の秩序を守ってたが、ここ最近の昔馴染みと距離が近すぎた。僅かながら目立ち始めてたので要注意と見はってたが、発砲事件の指揮官に選ばれ 鈴の戸籍の不備を見つけ調べたら偽装をしたのが 仙竜会だ。嘘ばかりの戸籍で年齢も誤魔化し必死に生きてたのかと思うと泣きたくなる。
現 祠堂親子の連なる者を一掃すると報告はしたさい、ハッキリとした名を出さなかったのは俺の中では仙竜会のトップも含まれてた。
俺の目論見は早々に露見し、御前に止められたようだ。
あの人は苦手だが 定例会で言い訳でも考えとかないとな。
そんな気持ちを押さえ込み 口を開いた。
「今回は残念だったが、御上からは上機嫌で褒められたんだろ?」
「結果オーライってとこか。後は8桁の取り引きを抑えて祠堂に追い討ちをかけますか」
自らを囮にした人を思い浮かべて口を開いた。
「 お兄様にベッタリ張り付いてんだろ」
「ストーカーされて気持ち悪いってよ」
「そのまま攫ってくれても構わないのに」
口調は冗談でも 半分は本気の言葉だ。鈴と深い関係を結んでいるのはオレだけで十分だ。
「怖いわぁ~、分かってる?あちらさん 直ぐにでもお金欲しいのよ、攫われたら売れるもんは抉りだして売るぞ?そうなった場合 大泣きするぞぉ~ やっと会えた兄弟なのにって、そうなったらお前 耐えられるのか?」
泣く!絶対に確実に泣く!!大事な番が須賀の無残な姿を見て、否 見なくても泣く。番が大泣きする姿なんて見たくない。泣かせた奴は死を持って償わせてやるとまで思える。
「お前 怖いよ。整い過ぎてる凶悪顔って見てるこっちが凍りつきそう。オマケにチビりそう」
「最高の褒め言葉だな。凶悪犯の気持ちも分からないと逮捕も出来ない」
泣かれたくはない。泣かせたくもない。
「泣かれたら困るからストーカーで済ませとけ。仮にも警察官が攫われたなんてシャレにもならん」
ゲラゲラと笑い「だよなぁ~」と相槌を打つ。一応コイツもαだ。大体の道筋は見えてたのだろう。
俺がやらなくても須藤クラスのαなら道筋は見えてるのだろう。αが一気に解決しないのは、この世の中の99%がβなのだ。我々は手を少しだけ添え 自分達でも出来ると自信を持たせなければ、世の中の事 全てαに任せて安心させないためだ。
本当に生きづらいのは我々αなのかも知れない。
「でも、不思議だと思わないか。お前だって見えてた筈なのに 仙竜会が一気にナリを潜めてしまった。この世の七不思議の1つが本当に関係してんのかって疑ったがってしまう。織田はどう感じた?」
「神が生み出し七不思議か。1つ生き神様、2つαの審判、3つ世界の15席、4つ神秘のコバルトブルー、5つ至宝のΩ、6つΩの巣作り、7つ神の裁き。須藤はどれが本当だったら嬉しい?」
都市伝説や七不思議と言われる出来事。火のないところに煙は立たないと一緒で、それなりの経験者が無ければ生まれない。大筋に大袈裟に脚色されて人から人へと御伽噺の様に語り継がれる。そして 今では神話とも言われ 時折 TVの特番で真偽されるが 当たらずも遠からずで 信じるも信じないもあなた次第 と、真偽を視聴者に問いかけてる。
「神話の物語でも、やっぱりαなら至宝のΩだよな」
「七不思議なんて 元は都市伝説から来てると思う。至宝のΩなんて言い換えれば、運命の番から来てると俺は思ってる。運命の番は、至宝の番だからな」
1番答えやすい答えで助かったと 口を開いた。
「お前さ、何気にロマンチストなんだな。そんな風に考えた事無かったよ。確かに 自分だけの運命の番が至宝の番だと思えるもんなぁー。俺にもたった一人の番が居るのか?」
「居ると信じて探せば見つかるかも?」
疑問形にしたのはなんとなく、見つからなかった時の為の保険として付けた。
「なんで疑問形なんだよ。自分は運命の番が見つかったからって もっと仲間にエールを送る意味で 絶対に見つかる!って言えない?」
「頑張るつもりもない奴にエールを送ってどうする?それに 結婚決まってんだろ」
「政略結婚ね。お互い愛は無いが利益の為に嫁いで来る箱入りΩ様だよ。どんな教育を受けてきたのか、α様にお仕えするのが自分の最上級の喜びとか本気で思ってるお坊ちゃま。悪い子じゃないけど 自分から外に出ることの無い 手のかからない良い子だよぉー」
面倒臭いと言わんばかりの口調で話す須藤に少しばかり同情する。
元は華族で生まれた女性と何時の頃からΩは 昔ながらの考えにしたがって 政略結婚の道具だ。家から外に出されることなく 家の中だけで教育されてしまう。それが間違ってるとも思わずに受け入れてしまえる環境でだ。
「向こうに運命でもなんでも良いか現れて攫ってくんねぇ~かなぁ~」
「イヤならおまえが断れば良いだろ。多少は損害がでるかもしれないが須藤家の方が上だ、断れないわけないだろ」
「使わなくてもいい時間と動力をそんな事の為に使うのは馬鹿らしい」
「分からんでもないな。俺も親とその事で揉めたよ。何時までも独身でも困るってな。運命の番探しも35歳までに見つからなければ親が決めた女性かΩと結婚だ。期限より早く見つかってよかった」
「なるほど、織田家の次男様は婚約者も作らずブラブラと独り身をお過ごしだと、社交界では虎視眈々とおまえの隣を狙うハイエナがい~っぱい 居たのか」
「俺には番が出来たんだ。ハイエナも寄って来なくなるよ」
「わかんないよォ~、お世継ぎ様が生まれないと分かると 昔みたいに 何人でも囲えって まわりが煩くなる。最高のαが産まれるまでは 納得しないバカも居るからな。気をつけろよ」
「その忠告は有難く受け取っとくよ」
廊下の向こうからお互いの部下が近づいてくる。無駄話もここまでだ。
「お兄様がくれぐれも傷が付かないように頼む」
こんなセリフを言うのも全ては鈴が笑顔でいて欲しいためだ。
飲み干した缶コーヒーを捨て如月の元へと足を向けた。
「でっかく取り上げられてんなぁ~、どのチャンネルもお前のお手柄ニュースばっかり」
廊下の隅に設置されてる自販機の前にベンチが置かれその後ろには衝立が設置されてる場所は喫煙所でもある。
唐突に吸いたくなる煙草を吸いに訪れて火を付けようとしたら 目の前に缶コーヒーを差し出しながら嫌味を忘れない須藤。
「次はお前の番だろ」
有難く受け取るのは、煙草には安い缶コーヒーがよく馴染んで旨くなるからだ。
「東が嘆いてたぞ、本当だったらもっと華々しく逮捕劇をやれたのにって」
煙を口の中で転がし飲み込み ゆっくり吐き出し缶コーヒーに口を付けた。逮捕したのは鈴が俺の所に来てた時。ニュースになったのは昨日の夕方だ。
鈴に黙っておくことは出来ないが なるべくなら余り目に触れないようにするために俺が配慮した。
「仕方ないだろ、証拠が揃わなかったんだ。それとも誤認逮捕で華々しく世間に頭を下げてバッシングで叩かれるか?」
眉間に皺を寄せて渋面を作る。さすがに俺もそれは嫌だから気持ちはよく分かる。
「それだけは 避けたい!・・・まっ、仕方ないだろなぁー、身寄りのない子達が肩寄せあって生きてる場所からの逮捕だしな。お前んところの手柄で掠れるのが丁度いいのかもしれないな」
叫ぶ様に漏らした一言が本音だろうな。後は 園に残る子供達のことを思ってから来る 安堵の言葉だろ。
「それは俺も思ってる」
須藤には大筋が見えてた証拠も、必死に探し始めた捜査員達から一切 隠された。隠された証拠を知るのは闇を支配してる者のみだ。
仙竜会は上手いこと尻尾を隠してる奴だ。今回は御前が味方したが、次があるとは限らない。
人はルールに縛られ雁字搦めにされ、家の中でも外でも監視カメラの目がある生活は耐えられない生き物だ。この世が 正義ばかりでは息苦しくて生きて行けない、そんな時には必要になるのが悪だ。その悪を何処まで許すかが問題で、悪を許すにも秩序やルールや一定の決まりが存在する。
匙加減を間違えずに、我々のルールを知らず知らずの内に守り、知らず知らずの内に我々の監視されてるとも知らずに動いてる悪人達。
一定基準をはみ出したモノは当然、出る杭は打たれる の諺通りに狩られる運命でしか無い。
仙竜会は悪ではあるが 初めは一定の秩序を守ってたが、ここ最近の昔馴染みと距離が近すぎた。僅かながら目立ち始めてたので要注意と見はってたが、発砲事件の指揮官に選ばれ 鈴の戸籍の不備を見つけ調べたら偽装をしたのが 仙竜会だ。嘘ばかりの戸籍で年齢も誤魔化し必死に生きてたのかと思うと泣きたくなる。
現 祠堂親子の連なる者を一掃すると報告はしたさい、ハッキリとした名を出さなかったのは俺の中では仙竜会のトップも含まれてた。
俺の目論見は早々に露見し、御前に止められたようだ。
あの人は苦手だが 定例会で言い訳でも考えとかないとな。
そんな気持ちを押さえ込み 口を開いた。
「今回は残念だったが、御上からは上機嫌で褒められたんだろ?」
「結果オーライってとこか。後は8桁の取り引きを抑えて祠堂に追い討ちをかけますか」
自らを囮にした人を思い浮かべて口を開いた。
「 お兄様にベッタリ張り付いてんだろ」
「ストーカーされて気持ち悪いってよ」
「そのまま攫ってくれても構わないのに」
口調は冗談でも 半分は本気の言葉だ。鈴と深い関係を結んでいるのはオレだけで十分だ。
「怖いわぁ~、分かってる?あちらさん 直ぐにでもお金欲しいのよ、攫われたら売れるもんは抉りだして売るぞ?そうなった場合 大泣きするぞぉ~ やっと会えた兄弟なのにって、そうなったらお前 耐えられるのか?」
泣く!絶対に確実に泣く!!大事な番が須賀の無残な姿を見て、否 見なくても泣く。番が大泣きする姿なんて見たくない。泣かせた奴は死を持って償わせてやるとまで思える。
「お前 怖いよ。整い過ぎてる凶悪顔って見てるこっちが凍りつきそう。オマケにチビりそう」
「最高の褒め言葉だな。凶悪犯の気持ちも分からないと逮捕も出来ない」
泣かれたくはない。泣かせたくもない。
「泣かれたら困るからストーカーで済ませとけ。仮にも警察官が攫われたなんてシャレにもならん」
ゲラゲラと笑い「だよなぁ~」と相槌を打つ。一応コイツもαだ。大体の道筋は見えてたのだろう。
俺がやらなくても須藤クラスのαなら道筋は見えてるのだろう。αが一気に解決しないのは、この世の中の99%がβなのだ。我々は手を少しだけ添え 自分達でも出来ると自信を持たせなければ、世の中の事 全てαに任せて安心させないためだ。
本当に生きづらいのは我々αなのかも知れない。
「でも、不思議だと思わないか。お前だって見えてた筈なのに 仙竜会が一気にナリを潜めてしまった。この世の七不思議の1つが本当に関係してんのかって疑ったがってしまう。織田はどう感じた?」
「神が生み出し七不思議か。1つ生き神様、2つαの審判、3つ世界の15席、4つ神秘のコバルトブルー、5つ至宝のΩ、6つΩの巣作り、7つ神の裁き。須藤はどれが本当だったら嬉しい?」
都市伝説や七不思議と言われる出来事。火のないところに煙は立たないと一緒で、それなりの経験者が無ければ生まれない。大筋に大袈裟に脚色されて人から人へと御伽噺の様に語り継がれる。そして 今では神話とも言われ 時折 TVの特番で真偽されるが 当たらずも遠からずで 信じるも信じないもあなた次第 と、真偽を視聴者に問いかけてる。
「神話の物語でも、やっぱりαなら至宝のΩだよな」
「七不思議なんて 元は都市伝説から来てると思う。至宝のΩなんて言い換えれば、運命の番から来てると俺は思ってる。運命の番は、至宝の番だからな」
1番答えやすい答えで助かったと 口を開いた。
「お前さ、何気にロマンチストなんだな。そんな風に考えた事無かったよ。確かに 自分だけの運命の番が至宝の番だと思えるもんなぁー。俺にもたった一人の番が居るのか?」
「居ると信じて探せば見つかるかも?」
疑問形にしたのはなんとなく、見つからなかった時の為の保険として付けた。
「なんで疑問形なんだよ。自分は運命の番が見つかったからって もっと仲間にエールを送る意味で 絶対に見つかる!って言えない?」
「頑張るつもりもない奴にエールを送ってどうする?それに 結婚決まってんだろ」
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面倒臭いと言わんばかりの口調で話す須藤に少しばかり同情する。
元は華族で生まれた女性と何時の頃からΩは 昔ながらの考えにしたがって 政略結婚の道具だ。家から外に出されることなく 家の中だけで教育されてしまう。それが間違ってるとも思わずに受け入れてしまえる環境でだ。
「向こうに運命でもなんでも良いか現れて攫ってくんねぇ~かなぁ~」
「イヤならおまえが断れば良いだろ。多少は損害がでるかもしれないが須藤家の方が上だ、断れないわけないだろ」
「使わなくてもいい時間と動力をそんな事の為に使うのは馬鹿らしい」
「分からんでもないな。俺も親とその事で揉めたよ。何時までも独身でも困るってな。運命の番探しも35歳までに見つからなければ親が決めた女性かΩと結婚だ。期限より早く見つかってよかった」
「なるほど、織田家の次男様は婚約者も作らずブラブラと独り身をお過ごしだと、社交界では虎視眈々とおまえの隣を狙うハイエナがい~っぱい 居たのか」
「俺には番が出来たんだ。ハイエナも寄って来なくなるよ」
「わかんないよォ~、お世継ぎ様が生まれないと分かると 昔みたいに 何人でも囲えって まわりが煩くなる。最高のαが産まれるまでは 納得しないバカも居るからな。気をつけろよ」
「その忠告は有難く受け取っとくよ」
廊下の向こうからお互いの部下が近づいてくる。無駄話もここまでだ。
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