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32話

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「ナオト君昨日はどこで食べたの?私が帰ってきた時は居なかったみたいだけど」

「適当に屋台で済ませたよ」

やばいやばい、娼館なんて行ったことがばれたら、、、ってヒルダさんって俺の奥さんでも恋人でもない、やましいことは何もない、何もない、でも言えないよね

「そうなんだ、綺麗な人だった?」

「うん、すごい美人だったよ」

え?どうゆうこと?なんでばれてるの?

「そんな女に手を出すぐらいなら、私に手を出しても良いのですよ」

「間違えただけだよ、普通の酒屋だと思ったらそうゆうとこで、知らなくて」

「ごめんね、冗談よ、何もなかったのは知ってるわよ、私の部下の証言で」

見張られたの?俺って監視対象?何もできないじゃん、ヒルダに知られるのは良いけど、テレサにチクられるのさ嫌だな、16歳の子ってそうゆうとこ潔癖だし

「お父さん不潔!」

みたいなの辛いからな、まだ24歳だから、お父さんじゃないけどね

「ヒルダさんこそどこに?」

「商人ギルドの本店よ、物価とか各店の情報とかね、後はちょっとした買い物よ、水とか干し肉とか」

「それより早く出発しましょう、そろそろ時間ですよね」

「まだ迷走の猪の人達が来てないのよ、まったく、、」

この不毛な会話を切り替えた、冒険者って時間のルーズなのか、でも外国人も結構時間は適当だから慣れてるが

「ごめんごめん、遅くなって」

やっと現れた、これで出発できる、見るとマークの表情は暗かった。

「マークさんどうしたんですか?」
メイズ
「それがこいつ、エミリア見つけて声を掛けた瞬間悲鳴を上げられて」

「だって前に暴漢から助けてあげたんですよね?」
メイズ
「それがそうでもないんだよ、確かに助けはしたんだが、一緒に居たモラーが助けてこいつは横に居ただけなんだよ」

「それでも恩人であることには間違いないじゃないですか」
メイズ
「しばらく会わない間にマークが襲ってきた奴の顔とかぶっちまってたようだ、なんせ不細工だからな、ガハハハ」

本人にとったらかなり辛い、でもあれだけ俺が助けたと言ってたの全部嘘じゃん、単に金魚のフンじゃん、自業自得ってやつだな

「それはお気の毒でしたね、元気出していきましょう、帝国にも女性はいっぱい居ますよ」

迷走の猪のムードメーカーであるマークが暗いと全体の雰囲気が暗くなる、好きにはなれないが気分を上げてもらわないといけない為心にもない励ましを
マーク
「この国の女では俺の魅力に気付かないんだよ」

かなり前向きになった、これなら安心だ、単純な奴だ、マークの魅力に気付くやつ居るのか?

「じゃあ皆さん出発しましょう」

まったく世話が焼ける、これでやっと帝国に向けて動き出すことができる、残りは3日だ、何事もなくいくといいが

さすがに王都だな、ひっきりなしに人の往来がある、どれぐらいの規模なのだろう、ヒルダさんなら知ってるかな

「ヒルダさん 王都の人口ってどれぐらいなんですか?」

「30万人ぐらいですよ、ファステルの倍ですね」

ファステルの人口初めて知った

「今から行く帝国の首都は?」

「帝国は分散してるので15万人ぐらいです、それぞれの領地がある程度の力持ってますからね、しかも首都の場所って定期的に変わるんですよ」

「どうゆうことですか?」

「世襲じゃなくて合議制で次の皇帝が決まるのですが、皇帝の領都が首都に替わるんですよ、今の首都はリューベックですね、元々はライシュハルト領都ですよ」

随分と変わった国政だけど、確かに皇帝が変わるたびに首都に移動するのは面倒かもね、大規模なお引越しになるだろうし

なら6領がそれぞれ首都並みの規模がないといけないだろうし、分散するのもわかる。

「今のハンバルト帝は在位10年でこれと言った失敗もないのですが、これと言った成功もないので、戦争で人気を取ろうとしてます。」

「でも1度皇帝になったら死ぬまで皇帝でしょ?わざわざ人気取りなんてしなくても良くないですか?」

「子供がかわいいのはどこの家でも同じなんですよ、次代の皇帝に自分の子供が選ばれる為に」

「戦争と皇太子の関係がわかりませんが」

「今回の戦争の総大将が皇太子のロタールです、勝てば英雄ですよね、その人気をもって次の皇帝に」

「そうゆうことですね、それでは帝国は絶対に勝ちたいですね」

「でもそんな帝国の事情はフォーセリアには関係ありませんからね、負けたら領土を失うだけですから」

各国の色々な思惑があるんだな、俺には俺のできることをするのみだ、別にフォーセリアに愛着があるわけでもないが、占領されたら行き来できなくなる可能性もあるからな

俺の利益の為にインフレ起こしてやろう、そして戦争回避だ

平和が1番だよね
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