上 下
6 / 94

6話

しおりを挟む
「色々ありがとうな、参考になった、そろそろ帰らないと心配するだろ送ってこうか?」

「ううん、近いから大丈夫スラム街は通らないようにするから」

(スラム街なんてあるのか怖いな、日本を基準にすると危険だな)

 お土産にチョコを袋のまま手渡した。リリムが帰った後に教えてもらったことを考えていく、なんとなく方向性は決まった。

 後はそれぞれの商品を吟味して、お店を再開してみよう、日本のコンビニよりはちょっと狭いぐらいの店内、商品を置く為の棚は右側4段左も同じ

 全部で8段あり、たくさん置くことができる、棚の丈夫さを確かめると重い物を載せても問題ないような確りとした作りだった。もしかして内装工事したのってじいちゃんなのかな、祖父は元大工だ。

 既に15年前には亡くなっている、その頃からこちらで店をしてたならかなりの歴史があることになる、10年ぐらいやってたのかもな

 お得意さんもたくさん居たかもしれんが、しばらく閉店状態だと微妙だ、そんなことよりも何を置こうか、まずは缶ビール、セットでスルメとか柿の種とかサラミかな、缶詰も中の味付けとしては好評だったため使えるかも。

 それよりリリムが言っていた黒い薪ってなんだろ、まさか炭のことかな、炭ならホームセンターで売ってるし、後はハンカチはまだ早いか

 ガラス加工技術が拙い為グラスとか並べておいても良いかも、グラスならおそらく100均にあるはずなのでそちらで用意した物を陳列していけば、お店としての体裁を整えることができるであろう。

 後は気になったが不明なのがポーションだ、どんな物なのかはわかったがどこで用意すればいいのかは全く不明だ。

 再開するにあたって営業許可みたいなものは必要なのだろうか。無許可で営業して捕まったとしても身元引受人が居ないと、下手したら一生監獄だ。

 こちらの唯一の知り合いと言えば未成年の少女、終わってるな

 折角異世界に来たのにまだこの店から一歩も出ていないリリムの話だけではまだまだ情報が足りない、自分の目と足でこちらの世界を調べてみよう。

 ただこの世界の通貨が何もないのが些か不安ではあるが、通貨がなければ盗られることもないだろう、物事は何事も前向きに考えていけばいいか。

 時間的には夜になってしまっているので一度出直そう、余りこちらの世界の時間に合わせて行動していると昼夜逆転の生活になりそうだが、まだ休みはたくさんある。しばらくはこちらの時間に合わせるとしよう

 現代に戻ると取り合えず買い物だ、しばらく田舎に居るのに車中泊はきつい、炭を仕入れるついでに布団も買っておこう、まだ利益が1円も出ていないのに出費ばかりが嵩む、必要経費だと考え我慢しよう

 次は100均にグラスを買いに行く、お店に入るとたくさんの種類のグラスが置いてあったが、余り凝ったものよりもシンプルなデザインの物の方が変に怪しまれずに済むだろう。

 全部無地も物で揃えた、ストレートタイプでサイズが違う物を3種類それと、ワイングラス、ウイスキーグラス全部で5種類の物を各5個、計25個、他にもつまみも何種類かあった為スルメや柿ピーも一掴みほど買った。

 他には何かないかと探してみたがガラスが貴重なら鏡も価値があるだろうと思い手鏡を大きいのと小さいのと2種類 計10個買うことにした。

 また変な物を持って行ってリリムに引かれるもの精神的に辛いので遠慮した缶ビールはディスカウントショップで1ケース買っておいた。

 ウイスキーやブランディー、ワイン等も持っていくことも考えたが予算的に考えてやめておいた。

 とりあえずこちらで済ますことは終わった、後は夜まで寝てから向こうに行こう、祖母の家に着くとぐっすりと寝ることができた。考えることが多すぎてかなり疲れていたようだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界で生きていく。

モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。 素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。 魔法と調合スキルを使って成長していく。 小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。 旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。 3/8申し訳ありません。 章の編集をしました。

魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒
ファンタジー
 俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。  そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。  しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。 「ここはどこだよ!」  夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。  あげくにステータスを見ると魔力は皆無。  仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。 「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」  それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?  それから五年後。  どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。  魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!  見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる! 「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」 ================================  月見酒です。  正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ

Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_ 【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】 後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。 目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。 そして若返った自分の身体。 美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。 これでワクワクしない方が嘘である。 そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

ゲーセンダンジョン繁盛記 ~魔王に異世界へ誘われ王国に横取りされ、 そこで捨てられた俺は地下帝国を建設する~

アンミン
ファンタジー
主人公・仁務博人は窮地に立たされていた。 脱サラで、ホテルとゲームセンターを一つにした ビジネスを開始。 しかし開業した途端、コ〇ナが直撃。 「ああ、コ〇ナの無い世界に行きてぇ……」 「ではこちらへおいでくださいっ♪」 かくして彼は、異世界で――― ホテル業とゲームセンターを兼ねたダンジョンを 経営する事になった。

処理中です...