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#1 計画の始まり
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死者の世界-----ただ無限に広がる闇。
その一角に唯一光を放つ死者の世界への入口と言われる場所がある。
その死者の世界への入口に、死を司る神の管理する『魂の選別所』があり、配下である死神達が世界中から集めて来た死者の魂がそこへ集められる。集められた魂達はその価値に応じて此処で選別されるのだ。
選別された魂達の行き先は天国か地獄か、はたまた生まれ変わり次の人生か・・・。その選定基準は死神達には知らされていない。ただ一つだけ言われている事がある。「可能な限り、悪人の魂を集めろ」と。
私はこの魂の選別所で・・・長い列の最後尾に並んでいる。
「全く、一体いつまでかかるのよ!下界でちょっとイケメンウォッチングしてたらこんな事になってるなんて。早くしてくれないと、良い物件が取られちゃうじゃないのよ!」
私の名前はセケル。とは言っても本名じゃないわ。職業は死神。あれ?死神って職業だったかしら?・・・ま、いっか。
でも死神って、実際には「神」なんて名ばかりで見習い?下働き?のような存在よ。強いて言うならば天の御使いならぬ死の御使いといったとこが妥当かしらね。
「お前は今日から死神として働くのだ。名前はセケルと名乗るが良かろう。」とか言って、死を司る神に死神にされた上に源氏名を付けられたの。え?「源氏名」って呼んで良いのかって?知らない。正式名称知らないないからそれで良いじゃない。細かい事気にしちゃダメ!禿げるわよ!
カッコいいから源氏名自体は気に入っているんだけど、私、以前の名前は覚えて無いのよね。
私の1番古い記憶は死を司る神に名付けられたとこだから、死神になる前は何て名前だったのか、何処で何をやっていたのか、全然わからないの。
そもそも死神ってどうやってなるのかよくわからないしね。
小耳に挟んだ感じだと、死を司る神から漏れた力の片鱗だとか、死者から選ばれるとか色々と噂が出回ってるみたいだけど、一体どれが本当なのかしらね?
死を司る神だってタナトスとかオシリスとか世界中に色々いて一柱じゃないから、方法だって神ごとに色々あるだろうし、全部本当なのかもしれないけど。
因みに私を死神にした神の名前は、・・・なんだったかしら?ま、まぁ良いじゃない、そんな事!
と、私がノリツッコミをしていると、それを掻き消すように前の方に並んでる死神達の会話が聞こえて来た。
「おい、S123号、知っているか?」
「おい、D68号、何をだい?」
「聞いた所によるとだな、S123号」
「ふむふむ、なんだい?D68号」
「成果を上げるとご褒美が貰えるそうだよ、S123号」
「ふむふむ、そうなんだね、D68号」
「まぁ・・・」
『僕たちには関係無いよねーーーーー』
今まで会った事のある死神達は、みんなこうだ。与えられた仕事を淡々とこなすだけで向上心や上昇志向なんてない。意思が無いのだ。
そして私と違って番号読みの名前に、同じような口調に同じような格好。所謂死神を彷彿とさせる全身黒い格好で身を纏っている。
一般的に想像される全身を覆うローブや布に大鎌という出立ちでは無く、全員がスーツをピシッと着こなしている。そして頭には黒いハット。まるで英国紳士?みたいな?以前はローブが主流だったらしいけど時代の流れかしら。
それにしても怪しい宗教団体か!と言いたくなるくらい見事に同じ格好。何だか洗脳でもされてるかのようで気持ち悪い。だから私はあえてアレンジしてるの。
流石にカラフルな服はダメらしいから、服以外でさり気に自己主張。頭にハットを被る代わりに、耳にピアス、目には軽くアイシャドウ、頬にも薄いチーク、そして唇には艶のあるリップ。少しずつ、少しずつ、ステレオタイプな死神のイメージを変えてやるんだから!
そのせいか、死神の同僚達からは変わり者とか言われるけど、自我があるだけですーーーー。私からしたら同僚達の方がむしろロボットみたい。画一的って言うの?なーんか自分が無くて人間味が無いのよね。死神だけど。
名前が番号読みなのもより一層人間味を無くしている要因よね。そもそも何故私だけ番号読みではなくて普通の名前なのかしら?・・・ま、いっか。番号読みされなくてラッキー!くらいに思っておくわ。
変わり者って言われる以外にはオネエなんて言われるけど、ちーがーいーまーすーーーー。ほんのちょっとイケメンが好きな至って普通の男の子ですーーーー。死神だけど。
そんなほんのちょっと他の同僚達からは浮いてる、死神の私。
それにしてもさっきのご褒美が気になるわね。
「おい、D68号、ところでな」
「おい、S123号、なんだい?」
「ご褒美には何が貰えるんだい?D68号」
「聞いた所によるとだな、S123号」
「ふむふむ、なんだい?D68号」
「好きな仕事を選べるらしいよ、S123号」
「好きな仕事を選べるのかい、D68号」
「神への昇格もあるらしいよ、S123号」
「神への昇格もあるのかい、D68号」
「でも・・・」
『僕たちには関係無いよねーーーーー』
なるほど、色々な恩恵が受けられるのね。他にどういった恩恵があるのか詳しくは知らないけど、これは効率的な魂の収集方法を考え出してポイントを稼ぐっきゃないわね。
だって男子たるもの頂点(昇格)を目指したいじゃない?オネエだけど。(違うってば!)
死神のくせにとか言わないでね。確かにとても俗っぽいとは思うんだけど。ウフフ。
ごめんなさい、少し話が逸れたわね。
うーーーーん・・・良い方法思いついた!!!今にも死にそうな人間を見つけて、自分の身代わりを捧げないか誘ってみるわ!!!自分より悪い人間の魂を、一人につき10年、あなたの命を延ばしましょう、、、と。そうすれば何人かの身代わりを立てるわよね?
実際は色々と細かい制約があるんだけど、それは取引の様子を見ていれば追々わかるわ。どう?とても名案でしょう?芋づる式にガッポガッポよ。オホホ。
何故「自分より悪い人間」かと言うと、集めた魂の主が悪人である程に仕事の成果として貰える評価ポイントが高いの!!!これは狙うっきゃ無いでしょ?
おっとこの理由は秘密よ。話を持ち掛ける相手にそれがバレて胡散臭いと断られても困るし。ウフフ。ん?何?オネエの時点で胡散臭い?黙らっしゃい!!!あんたの魂も引っこ抜くわよ!!!
そんな事を言ってる間に漸く長い行列が捌けたわ。さっさと昨日の仕事の成果を報告して、それから死亡予定者の確認に行かなきゃ。早くしないと良い物件が取られちゃうしね。
そこには大っきい電光掲示板みたいのがあって、今日の死亡予定者がそこにずらーーーっと掲載されるの。死亡予定者の名前、年齢、簡単なプロフィール、そして担当する死神の名前なんかが掲示されるのね。
死亡予定者の情報を掲示するのも、集めた魂を提出するのも同じ場所なんて、効率的・・・というより、なんだか牛馬のように働けって催促されてるかのようよね。
コンプライアンスが叫ばれてるこんなご時世に逆行してるわよね。過労死したらどうするのよ!って、死なないけど。死神だから。
さて、ターゲットの名前も控え終わったし、さ、大量ポイントゲットのために頑張るわよ!!!ウフフ。
その一角に唯一光を放つ死者の世界への入口と言われる場所がある。
その死者の世界への入口に、死を司る神の管理する『魂の選別所』があり、配下である死神達が世界中から集めて来た死者の魂がそこへ集められる。集められた魂達はその価値に応じて此処で選別されるのだ。
選別された魂達の行き先は天国か地獄か、はたまた生まれ変わり次の人生か・・・。その選定基準は死神達には知らされていない。ただ一つだけ言われている事がある。「可能な限り、悪人の魂を集めろ」と。
私はこの魂の選別所で・・・長い列の最後尾に並んでいる。
「全く、一体いつまでかかるのよ!下界でちょっとイケメンウォッチングしてたらこんな事になってるなんて。早くしてくれないと、良い物件が取られちゃうじゃないのよ!」
私の名前はセケル。とは言っても本名じゃないわ。職業は死神。あれ?死神って職業だったかしら?・・・ま、いっか。
でも死神って、実際には「神」なんて名ばかりで見習い?下働き?のような存在よ。強いて言うならば天の御使いならぬ死の御使いといったとこが妥当かしらね。
「お前は今日から死神として働くのだ。名前はセケルと名乗るが良かろう。」とか言って、死を司る神に死神にされた上に源氏名を付けられたの。え?「源氏名」って呼んで良いのかって?知らない。正式名称知らないないからそれで良いじゃない。細かい事気にしちゃダメ!禿げるわよ!
カッコいいから源氏名自体は気に入っているんだけど、私、以前の名前は覚えて無いのよね。
私の1番古い記憶は死を司る神に名付けられたとこだから、死神になる前は何て名前だったのか、何処で何をやっていたのか、全然わからないの。
そもそも死神ってどうやってなるのかよくわからないしね。
小耳に挟んだ感じだと、死を司る神から漏れた力の片鱗だとか、死者から選ばれるとか色々と噂が出回ってるみたいだけど、一体どれが本当なのかしらね?
死を司る神だってタナトスとかオシリスとか世界中に色々いて一柱じゃないから、方法だって神ごとに色々あるだろうし、全部本当なのかもしれないけど。
因みに私を死神にした神の名前は、・・・なんだったかしら?ま、まぁ良いじゃない、そんな事!
と、私がノリツッコミをしていると、それを掻き消すように前の方に並んでる死神達の会話が聞こえて来た。
「おい、S123号、知っているか?」
「おい、D68号、何をだい?」
「聞いた所によるとだな、S123号」
「ふむふむ、なんだい?D68号」
「成果を上げるとご褒美が貰えるそうだよ、S123号」
「ふむふむ、そうなんだね、D68号」
「まぁ・・・」
『僕たちには関係無いよねーーーーー』
今まで会った事のある死神達は、みんなこうだ。与えられた仕事を淡々とこなすだけで向上心や上昇志向なんてない。意思が無いのだ。
そして私と違って番号読みの名前に、同じような口調に同じような格好。所謂死神を彷彿とさせる全身黒い格好で身を纏っている。
一般的に想像される全身を覆うローブや布に大鎌という出立ちでは無く、全員がスーツをピシッと着こなしている。そして頭には黒いハット。まるで英国紳士?みたいな?以前はローブが主流だったらしいけど時代の流れかしら。
それにしても怪しい宗教団体か!と言いたくなるくらい見事に同じ格好。何だか洗脳でもされてるかのようで気持ち悪い。だから私はあえてアレンジしてるの。
流石にカラフルな服はダメらしいから、服以外でさり気に自己主張。頭にハットを被る代わりに、耳にピアス、目には軽くアイシャドウ、頬にも薄いチーク、そして唇には艶のあるリップ。少しずつ、少しずつ、ステレオタイプな死神のイメージを変えてやるんだから!
そのせいか、死神の同僚達からは変わり者とか言われるけど、自我があるだけですーーーー。私からしたら同僚達の方がむしろロボットみたい。画一的って言うの?なーんか自分が無くて人間味が無いのよね。死神だけど。
名前が番号読みなのもより一層人間味を無くしている要因よね。そもそも何故私だけ番号読みではなくて普通の名前なのかしら?・・・ま、いっか。番号読みされなくてラッキー!くらいに思っておくわ。
変わり者って言われる以外にはオネエなんて言われるけど、ちーがーいーまーすーーーー。ほんのちょっとイケメンが好きな至って普通の男の子ですーーーー。死神だけど。
そんなほんのちょっと他の同僚達からは浮いてる、死神の私。
それにしてもさっきのご褒美が気になるわね。
「おい、D68号、ところでな」
「おい、S123号、なんだい?」
「ご褒美には何が貰えるんだい?D68号」
「聞いた所によるとだな、S123号」
「ふむふむ、なんだい?D68号」
「好きな仕事を選べるらしいよ、S123号」
「好きな仕事を選べるのかい、D68号」
「神への昇格もあるらしいよ、S123号」
「神への昇格もあるのかい、D68号」
「でも・・・」
『僕たちには関係無いよねーーーーー』
なるほど、色々な恩恵が受けられるのね。他にどういった恩恵があるのか詳しくは知らないけど、これは効率的な魂の収集方法を考え出してポイントを稼ぐっきゃないわね。
だって男子たるもの頂点(昇格)を目指したいじゃない?オネエだけど。(違うってば!)
死神のくせにとか言わないでね。確かにとても俗っぽいとは思うんだけど。ウフフ。
ごめんなさい、少し話が逸れたわね。
うーーーーん・・・良い方法思いついた!!!今にも死にそうな人間を見つけて、自分の身代わりを捧げないか誘ってみるわ!!!自分より悪い人間の魂を、一人につき10年、あなたの命を延ばしましょう、、、と。そうすれば何人かの身代わりを立てるわよね?
実際は色々と細かい制約があるんだけど、それは取引の様子を見ていれば追々わかるわ。どう?とても名案でしょう?芋づる式にガッポガッポよ。オホホ。
何故「自分より悪い人間」かと言うと、集めた魂の主が悪人である程に仕事の成果として貰える評価ポイントが高いの!!!これは狙うっきゃ無いでしょ?
おっとこの理由は秘密よ。話を持ち掛ける相手にそれがバレて胡散臭いと断られても困るし。ウフフ。ん?何?オネエの時点で胡散臭い?黙らっしゃい!!!あんたの魂も引っこ抜くわよ!!!
そんな事を言ってる間に漸く長い行列が捌けたわ。さっさと昨日の仕事の成果を報告して、それから死亡予定者の確認に行かなきゃ。早くしないと良い物件が取られちゃうしね。
そこには大っきい電光掲示板みたいのがあって、今日の死亡予定者がそこにずらーーーっと掲載されるの。死亡予定者の名前、年齢、簡単なプロフィール、そして担当する死神の名前なんかが掲示されるのね。
死亡予定者の情報を掲示するのも、集めた魂を提出するのも同じ場所なんて、効率的・・・というより、なんだか牛馬のように働けって催促されてるかのようよね。
コンプライアンスが叫ばれてるこんなご時世に逆行してるわよね。過労死したらどうするのよ!って、死なないけど。死神だから。
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