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359 ヴァルキュリス騎士団
しおりを挟むジルベスト王と共にロズに来た者達をゲートでステリアラに戻し、メイを連れて捕まっているヴァルキュリス隊の人を引き取りに来た。
中庭を借りて捕獲者の引渡しを行ったのだが…連れて来られた者は傷だらけで疲れきっている。
ユーリ»「そこの騎士、早急にカルバス国王をここへ呼んで来い。」
騎士»「国王陛下をですか?」
ユーリ»「死にたく無ければ早く呼んで来い。」
騎士にジルベスト王を呼びに行かせ、暫く中庭で待っていると。
ジルベスト»「何かあったのかな?ロズグランデ王。」
ユーリ»「惚けているのか?ジルベスト・カルバス殿、この状況で良くそんな呑気な事が言えますね?貴方は私をナメているのか?皆が傷だらけなのは当然の事なのか?」
ジルベスト»「これは何かの手違いだ、捕獲者に何もするなと指示はしてあったはずなのだ。」
ユーリ»「伝達の誤りだと言う事ですか?」
ジルベスト»「その通りだ、これは私の指示ではない。」
ユーリ»「カルバス王、それが真実であれば大問題だと理解していますか?王の指示を聞けない兵が国を守れるとでも?」
ジルベスト»「…。」
ユーリ»「そんなだから たいして強くもない人間なんぞに領土を奪われるんじゃないんですか?」
ジルベスト»「申し訳ない、その者達には早急に手当をさせるので、この場は納めてもらえないだろうか?」
ユーリ»「手当は私がするので必要はない、それより国を全て見直した方がいぃんじゃないの?宰相を頼れない時点で国として有り得ない事態だ、私が手を出すまでもなくステリアラは内側から滅ぶぞ。」
冒険者達の傷を範囲魔法で回復し、ジルベスト王に圧力をかける。
回復魔法が珍しいのと、300人を同時に回復したのでステリアラの兵と冒険者達が驚き顔だ。
ユーリ»「ヴァルキュリスの冒険者は騎士達と連絡を取り合い、ロズグランデへ移住希望の人は準備をして下さい。」
冒険者達»[[[ ハッ ]]]
メイ»「配属は未定ですが不当な扱いは致しませんので心配はいりません。ロズグランデ国王陛下には、作戦の結果ではなく、過程の段階で高い評価を頂いております。皆、頑張りましたね。」
メイの優しい言葉に涙する者も居た。
皆が散って行ったのを確認し、ジルベスト王に向き直った。
ユーリ»「ジルベスト・カルバス殿、この件に参加したヴァルキュリス騎士団員は1383名、その全ての者へ謝罪金として1人頭50万、更に冒険者達には誤拘束と暴行の謝罪金として1人頭50万を上乗せして100万を請求します、直ちに用意して下さい。」
え~。7億?え?8億!?
ちょっと高いな。
だが人数が多いだけで1人50万だから、今迄の仕打ちからすれば安いぐらいだ。
ジルベスト»「そこまでの金額を用意するのは時間がかかる、後日改めて謝罪と指定額を用意したいのだが。」
ユーリ»「彼等に直接連絡が取れて支払うのであれば1日だけ待ちましょうか。」
ジルベスト»「1日で用意するのは難しいのだが。」
ユーリ»「誠意が足りませんねカルバス王、ステリアラをロズグランデにしたいのですか?」
ジルベスト»「分かった、1日で用意しよう。」
ユーリ»「では明日の午後に城へ出向く様、皆に伝えておきますね。」
1日は24時間?寝ずに働け。
ロズ城へ戻り伝令を務めた者に騎士団宛の手紙を渡しステリアラへ戻した。
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