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ロズに戻って双子の家に向かった。


ユーリ»「こんばんは、かな?」

狐»「王様、里はどうでした?」


里に残っていた人達はロズに引越しで、里を欲しがったドライアドには譲らず貸して土地を維持してもらう事になったと話した。


狐»「そうですか、ドライアドが来たんですね…。」

ユーリ»「で。双子の名前です。」

狐»「はい。」

ユーリ»「ロズグランデで初めての双子が産まれたのを祝して、姉がローズ、妹がランデ。安直ですがどうでしょうか?」

狐»「ローズとランデ、良い名前を頂きました、有難うございます王様。」

ユーリ»「あまり感謝されるとヘコむので、その辺で…(^^;)」

ラナ»「ロズグランデを半分にしましたね?姉をロズグにしなかったんですね?」

ユーリ»「ロズグとも思ったんだけど、なんか可愛くない気がして…。」

ラナ»「妹をグランデにしなかったのは?」

ユーリ»「…気分…。」

ラナ»「へ~(¬_¬)」

ユーリ»「あ…あまり両親の前で説明させないで下さい…。」

狐»「良い名前だと思いますよ?」

ユーリ»「有難うございます…。」

狐»「出来れば娘達を見守ってやって下さい。」

ユーリ»「はい、無事 健康に育ちますように。」


帰り際、狐の両親が深々と頭を下げて見送ってくれた。

次の日、盗賊討伐へ赴く兵達が訓練所に集まり出発の合図を待っていた。


ユーリ»「これ出て行ったら何か言わされるよね?」

ラナ»「出発前の言葉を贈らないのですか王様?」

ユーリ»「王様って、そんなんするの?」

ラナ»「大規模な戦場へ赴くのであればお言葉を賜りますが、盗賊討伐ごときではしませんね。」


等と建物の陰でコソコソしている王様達。


ユーリ»「ならいぃや。あ。」


大規模な戦場…遺族はどうしてるんだろう。


ラナ»「どうされました?」

ユーリ»「前にマイズトーレの兵を大量に殺したよね。」

ラナ»「今頃ですか?はい。」

ユーリ»「その人達の子供ってどうなってるんだろ。」

ラナ»「子供には母親が居るでしょうし書類上では孤児院も有りました、問題があれば何か言ってくるでしょう。」

ユーリ»「うん…。」


孤児院って、支援が無ければ子供達は酷く貧しい生活を強いられるんじゃないだろうか…。
サインスが上手くやってくれてれば良いんだけど。

建物に隠れてコソコソしていると討伐隊が出発し、残った兵は一部を残してどこかへ歩いて行く。


ユーリ»「どこいくんだ?」

リーゼ»「訓練所なのでは?」

ユーリ»「訓練所ってここじゃないの?」

ラナ»「訓練所は1ヶ所ではありませんよ。」

ユーリ»「あ、そなの?人数が少ないんだからココで訓練すりゃいぃのに。」

リーゼ»「ココとは違い、柵等で仕切ってある訓練所なのです。」

ユーリ»「柵とかあるんだ。」

ラナ»「あんなに空を飛び回っててナゼ知らないのです?」

ユーリ»「う…。」


そんなこと言われても…向かう方向しか見てませんでした…。











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