344 / 420
335
しおりを挟むロズに戻って双子の家に向かった。
ユーリ»「こんばんは、かな?」
狐»「王様、里はどうでした?」
里に残っていた人達はロズに引越しで、里を欲しがったドライアドには譲らず貸して土地を維持してもらう事になったと話した。
狐»「そうですか、ドライアドが来たんですね…。」
ユーリ»「で。双子の名前です。」
狐»「はい。」
ユーリ»「ロズグランデで初めての双子が産まれたのを祝して、姉がローズ、妹がランデ。安直ですがどうでしょうか?」
狐»「ローズとランデ、良い名前を頂きました、有難うございます王様。」
ユーリ»「あまり感謝されるとヘコむので、その辺で…(^^;)」
ラナ»「ロズグランデを半分にしましたね?姉をロズグにしなかったんですね?」
ユーリ»「ロズグとも思ったんだけど、なんか可愛くない気がして…。」
ラナ»「妹をグランデにしなかったのは?」
ユーリ»「…気分…。」
ラナ»「へ~(¬_¬)」
ユーリ»「あ…あまり両親の前で説明させないで下さい…。」
狐»「良い名前だと思いますよ?」
ユーリ»「有難うございます…。」
狐»「出来れば娘達を見守ってやって下さい。」
ユーリ»「はい、無事 健康に育ちますように。」
帰り際、狐の両親が深々と頭を下げて見送ってくれた。
次の日、盗賊討伐へ赴く兵達が訓練所に集まり出発の合図を待っていた。
ユーリ»「これ出て行ったら何か言わされるよね?」
ラナ»「出発前の言葉を贈らないのですか王様?」
ユーリ»「王様って、そんなんするの?」
ラナ»「大規模な戦場へ赴くのであればお言葉を賜りますが、盗賊討伐ごときではしませんね。」
等と建物の陰でコソコソしている王様達。
ユーリ»「ならいぃや。あ。」
大規模な戦場…遺族はどうしてるんだろう。
ラナ»「どうされました?」
ユーリ»「前にマイズトーレの兵を大量に殺したよね。」
ラナ»「今頃ですか?はい。」
ユーリ»「その人達の子供ってどうなってるんだろ。」
ラナ»「子供には母親が居るでしょうし書類上では孤児院も有りました、問題があれば何か言ってくるでしょう。」
ユーリ»「うん…。」
孤児院って、支援が無ければ子供達は酷く貧しい生活を強いられるんじゃないだろうか…。
サインスが上手くやってくれてれば良いんだけど。
建物に隠れてコソコソしていると討伐隊が出発し、残った兵は一部を残してどこかへ歩いて行く。
ユーリ»「どこいくんだ?」
リーゼ»「訓練所なのでは?」
ユーリ»「訓練所ってここじゃないの?」
ラナ»「訓練所は1ヶ所ではありませんよ。」
ユーリ»「あ、そなの?人数が少ないんだからココで訓練すりゃいぃのに。」
リーゼ»「ココとは違い、柵等で仕切ってある訓練所なのです。」
ユーリ»「柵とかあるんだ。」
ラナ»「あんなに空を飛び回っててナゼ知らないのです?」
ユーリ»「う…。」
そんなこと言われても…向かう方向しか見てませんでした…。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
ゆったりおじさんの魔導具作り~召喚に巻き込んどいて王国を救え? 勇者に言えよ!~
ぬこまる
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界の食堂と道具屋で働くおじさん・ヤマザキは、武装したお姫様ハニィとともに、腐敗する王国の統治をすることとなる。
ゆったり魔導具作り! 悪者をざまぁ!! 可愛い女の子たちとのラブコメ♡ でおくる痛快感動ファンタジー爆誕!!
※表紙・挿絵の画像はAI生成ツールを使用して作成したものです。
ボディガードはオジサン
しょうわな人
ファンタジー
鴉武史(からすたけふみ)40歳。
最近異世界から地球の日本に戻って来ました。
15歳で異世界に拉致されて、何とかかんとか異世界を救った。25年もかかったけど。
で、もう異世界で生涯を終えるものと思っていたら、用事は終わったから帰ってねって地球に送り返された……
帰ると両親共に既に亡く、辛うじて誰も手を入れてない実家は元のままあった。で、名義がどうなってるのか調べたらそのまま自分の名義で固定されていた。どうやら同級生たちが鴉はいつか帰ってくるって言って、頑張ってくれてたらしい……
持つべきものは友だと涙した……
けれどもコッチで生きていくのには色々と面倒な事がある……
相談出来る相手は一人しか思いつかない……
アイツに相談しよう!
✱導入部分が少し長いかもです。
カクヨムからの転載です。転載に際して改稿しております。カクヨム版とは少し趣が違う風になってる筈……
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
勇者パーティーを追放された俺は腹いせにエルフの里を襲撃する
フルーツパフェ
ファンタジー
これは理不尽にパーティーを追放された勇者が新天地で活躍する物語ではない。
自分をパーティーから追い出した仲間がエルフの美女から、単に復讐の矛先を種族全体に向けただけのこと。
この世のエルフの女を全て討伐してやるために、俺はエルフの里を目指し続けた。
歪んだ男の復讐劇と、虐げられるエルフの美女達のあられもない姿が満載のマニアックファンタジー。
来訪神に転生させてもらえました。石長姫には不老長寿、宇迦之御魂神には豊穣を授かりました。
克全
ファンタジー
ほのぼのスローライフを目指します。賽銭泥棒を取り押さえようとした氏子の田中一郎は、事もあろうに神域である境内の、それも神殿前で殺されてしまった。情けなく申し訳なく思った氏神様は、田中一郎を異世界に転生させて第二の人生を生きられるようにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる