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332 クッキング
しおりを挟む少ししたらゼントが戻ってきて卵を見せてくれた。
ユーリ»「おぉ、結構あるね、焼いて食べてみる?」
ラナ»「信じてますよ?」
ユーリ»「大丈夫だってぇ、あ、なんか調味料とかある?お酒あるんなら醗酵調味料とかあるんぢゃね?」
狐女»「こんなのは…?」
手渡された調味料の蓋を開けて匂いをクンクンしてみた。
ユーリ»「醤油かな?」
狐女»「豆を使った物です。」
ユーリ»「あはぁ♡それ使おぅ。」
まず卵を綺麗にしなきゃお腹が痛くなるとか聞いたな。
卵を洗い綺麗にしたつもり。
外に出て魔法障壁を横に張り、下から火で熱して卵を割る。
蓋が無いので水を少し入れて障壁で囲んでみた。魔法障壁チョー便利♪
焼けた目玉焼きに醤油っぽい調味料を少しかけて障壁ごとリーゼにグイッと。
ユーリ»「食え。」
リーゼ»「うッ!? 信じてますよ…お姉様…。」
リーゼが涙目で目玉焼きの卵白の部分を食べた。
いきなりクッキングだったのでリーゼは自分の短剣で卵を食べている、ちょっとナイフよりデカいので食べ辛そうだ(笑)
リーゼが卵白の部分を小さめに切ってラナの口元へ。
リーゼ»「食え。」
ユーリ»「それ言ってみたかったの?(笑)」
リーゼ»「かなり圧力を感じました。」
とか遊んでたらラナが食べた。
ラナがリーゼの短剣を借りて。
ラナ»「食え。」
リゼル»「うッ!!」
ユーリ»「ソレちょっと流行る?」
ラナもリゼルにやってた(笑)
ラナ»「焼いたら食べられるんですね、思ったより美味しいです。」
ユーリ»「それね、この調味料と卵が合ってるんだよ、卵だけでも食べられるんだけど、最初に美味しいの食べないと苦手意識が無くならないじゃない?」
ラナ»「なるほど、そこまでお考えだったんですね。」
人数分の目玉焼きを作って皆に食べてもらった。
狐»「美味しいですね、これ捨ててたんですよね…。」
ユーリ»「生だと気持ち悪いだろうけど、調理すれば食べられるでしょ?」
狐»「この黒を見ても何の躊躇もなく使ったのも驚きました。」
ユーリ»「それ黒って言うんだ、私の居た世界では醤油って言って似たの有るのよ。」
狐»「そうなんですね、自分達しか使わない調味料なので黒い見た目が気持ち悪いかなと思ってたんですよ。」
ユーリ»「食文化が似てるのかも?そうなると…ここ放棄するの勿体無いな、卵あるし米と醤油も…。」
狐»「みんなは行ってくれ、俺は残る。」
ユーリ»「ここからロズ国は遠いのよ、だから残ったりしたら孤立するよ?」
狐»「この里は欲しいんでしょ?管理する者が居ないと荒れ放題になりますよ?」
ユーリ»「う…。」
狐»「子供達は連れてってやって下さい、隠れて暮らさなくていぃ場所があるなら、そこで居させてやりたいんで。」
自分の我儘なのに里の管理で残ると言われても…。
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