上 下
322 / 420

313 治療魔法②

しおりを挟む

大気中に水分が有るとか言っても分からないよね多分…。


ユーリ»「ん~。この何も無い所から水は出せるのは知ってるよね?」

ミース»「はい、水の魔法が使える人に見せて貰いました。」

ユーリ»「その人から水の魔法は教わらなかったの?」

ミース»「教えてもらったんですけど…出来なくて…。」

ユーリ»「じゃ、私が簡単に教えてあげよう。」


拳台の水の玉を出し、それを見えるように火で熱して蒸発させた。


ユーリ»「さっきの水が煙になって消えたね?あの煙は蒸気と言って元は水、この辺に水いっぱい有るから集めてみな?」


手を広げてハイどうぞ?してみた。
ミースは真剣な顔で水を集めようとしてる、治療魔法には関係ないんだけど、自分の知識が魔法に役立つのを理解してほしいのだ。

しばらく黙って見ていたら、少し水の玉が出来始めた、まさかの手汗じゃないだろうな?と思いながら見ていると蒸発させた量の半分ぐらいは集められた感じで汗ではないみたい。


ユーリ»「なんとか集められたみたいだね。」

ミース»「はい、ですが全部は…。」

ユーリ»「それでいぃんだよ、それはさっきの水じゃない、ミースが集めた新たな水だよ、水魔法が出来たね、おめでとう。」

ミース»「え?え?」

ユーリ»「水は目に見えるモノだけじゃない、この世界のいたる所に水は存在する。空気中にも水分はある、今ミースが頑張って集めた水がそうだね、これは難しいだろうから例えば雑草、雑草を干して水分を抜き乾燥させ握ったらバリバリに砕ける、私達の身体の中にも水分はある。ほとんど水分と言ってもいぃかも?
話を戻して、ミースが集めた水、あれは私が蒸発させた水ではなく、最初から存在していた水分であって、ミースは周囲に私が蒸発させた水が舞っていると思って集めたはず、私が作った水と思い込んで集めていた水は元から有ったモノ。今ミースは水は目に見えなくても存在する事を知った。って事で、魔法には思考と想像に加えて知識が関係するってのを伝えたかったんだ。

やりたい事に対して、自分が何をしたいのかを思い浮かべる、これが想像。
何をしたいのか想像できたら、魔法をどのように使用したいのか、どのように操作したいのかを考える。
やりたい事が見えたら練習を開始、自分の想像した魔法に上手く近付けられるように色々と試して魔法を調整して練習を繰り返す。こうかな?いやこうしてみたらどうだろう?これが思考。

魔法は思考と想像だと言われているらしいけども、私は知識と想像と思考だと思ってる。

今の水魔法も練習すれば自在に使えるようになる。医療の知識を持ってるミースなら、病気を治す魔法が使えるようになるかも知れない。患者を見ただけで何の病気なのか解る魔法が使えるようになるかも知れない。魔法は個々によって属性適性があるかも知れないけど、無限の可能性があると私は思ってる、ほとんど何も書いてないけど大丈夫かな?」

ミース»「うわッッ」


忘れない内に急いで何か書いてる。


ユーリ»「頑張ってね。」


夢中で何かを書いてるので邪魔せずゲートで娼館へ向かった。











しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

鑑定能力で恩を返す

KBT
ファンタジー
 どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。 彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。 そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。  この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。  帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。  そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。  そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ

雑木林
ファンタジー
 現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。  第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。  この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。  そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。  畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。  斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。

処理中です...