246 / 420
237
しおりを挟む王が捕まってようが知った事ではない。
ユーリ»「知りませんよ、貴方達はロズに兵を向けたんで、仮に王が捕まってて助けたとしても私が国を消滅させるから助け損ですね。」
グランツ»「それは我が国の兵か分からないだろう?」
ユーリ»「だとしても、お前の国が我が国に接触してきた事により、ロズに害を成した事に変わりない。」
アカガネが小さくなって戻ってきた。
アカガネ»「焼くのは兵だけで良かったのだな?」
ユーリ»「うん、ありがと、アルザのとこ戻る?」
アカガネ»「そうだな、また用が有れば呼ぶがよい。」
ゲートを開いてアカガネを飛ばして潜らせた。飛んでる姿が可愛いのよ。
ユーリ»「さて人間よ、お前に国の命運を左右する事柄を決定する権限は無いだろう、ここで死ぬか、王を助けに行って死ぬかだな。」
グランツ»「国がどうなっているのか解らない、手を貸してもらえないだろうか?」
ユーリ»「王の偽物を寄越して私を騙しといて手を貸すワケないだろ、どんだけ厚かましいんだ人間って。」
グランツ»「王が危険な場所へ赴く事は、余程の事だ。」
ユーリ»「あ、それ言っちゃう?ロズとの交渉は、お前の国にとって大した問題では無いって事だな?それで手を貸せと?無いな。」
グランツ»「クッ では引き上げさせてもらう。」
ユーリ»「お前だけ1人で帰れ。残りは置いて行け。」
と言ったら、偽王の護衛みたいなのが剣を抜いた。で、睨んだら倒れた。え?
グランツ»「なにをしたッ!?」
ユーリ»「意地汚い人間と会うのに何の準備もしていないと思ったのか?この部屋には私に剣を向けた者を失神させる術が施されている(嘘)」
多分、威嚇の魔眼とやらだろうが、わざわざ教える義理はない。
ユーリ»「ガイツ、マイズトーレの人間を全て捕らえろ、抵抗するなら殺せ。」
ガイツ»「ハッ 」
ユーリ»「グランツと言ったか?国の王に剣を向けたんだから、当然それなりの処罰はあるよね?」
ラナ»「ユーリ様、馬車の中に王女も居るそうです。」
ユーリ»「え~、なんで連れて来るかなぁ。」
無抵抗の者を拘束してエントランスホールに集めてもらった。
ユーリ»「あんた王女なの?」
女»「はい、マイズトーレ国、第3王女セリスティアと申します。」
ユーリ»「こないだ帰した子?なんで来たのよ?」
セリスティア»「国の決めた事です、私に拒否権は御座いません。」
ユーリ»「アンタそれでいいの?」
セリスティア»「私は国の道具として育てられました、何も持たない私には抗う事は出来ないのです。」
グランツ»「ロズグランデの王よ、せめてセリスティア様だけは何もしないで欲しい、頼む。」
ユーリ»「お前は王女の従者なのか?」
グランツ»「いや違う、だが、頼む。」
ユーリ»「条件がある。」
グランツ»「…私に出来る事ならば。」
ユーリ»「王女の従者となり、この国で2人で暮らせるか?」
グランツ»「なにをッ!?」
ユーリ»「どうせ国に返しても道具のままなんでしょ?」
セリスティア»「私はこの国に残ります。」
グランツ»「姫様ッ!」
セリスティア»「グランツ、ロズグランデ王の仰る通り、私は国に帰っても道具としての扱いは変わりません、ならばここで生きてみようと思うのです。」
ユーリ»「王女じゃなくなるんだよ?」
セリスティア»「スッキリすると思います。」
ユーリ»「アンタどうすんの?姫様1人じゃ野垂れ死ぬよ?」
グランツ»「解った、姫様をお守り致します。」
ユーリ»「マイズトーレと連絡は取らない事、他国へ行くのは良いけど、姫が生きてると知られれば連れ戻されるから気をつけなさい。ガイツ、2人の縄を解いてやってくれない?」
ガイツ»「いつもながら、お優しいのですね陛下。」
ユーリ»「普通じゃない?」
ラナ»「普通、王族等は国との交渉の道具ですよ。」
ユーリ»「交渉する気ないから別に居なくても問題ない。」
セリスティアとグランツを解放。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる