上 下
229 / 420

220 サウザンスを見学

しおりを挟む

ビルセイドでシルフの説教を聞くフリをして、そのままサウザンスに向かった。

普通にバルコニーへ来てしまってメイドがビックリして走って行ってしまった。

少しして衛兵に囲まれた、当然か。
その後に領主が出てきて目が合った。


バリントン»「みな下がれ、ロズグランデ国王陛下だ。」 

ユーリ»「急に来てゴメンね?」

ラナ»「あまり不用意に移動してほしくないのですが…。」

ユーリ»「気をつけるよ。サウザンスを見ときたいなと思って。」

バリントン»「陛下、なぜバルコニーに?」

ユーリ»「あ、ゴメン、魔法で移動した最初の場所ここなのよ。」

バリントン»「魔法ですか?」

ユーリ»「うん、移動魔法ね。捕まっても逃げられるから便利なのよね(嘘)」

バリントン»「はぁ…。」

ユーリ»「ちょっと街が見たくて来たんだけど、いきなり来て邪魔だったよね、ゴメンね?」

バリントン»「いえ、決してその様な事は御座いません、いつでも居らして下さい。」

ユーリ»「ありがとう、サウザンスの税って高いの?」

バリントン»「他領と差ほど変わらないと思いますが…。」

ユーリ»「それなら良いんだよ、あんまキツい税だと領民に殺されるかもだから気をつけるのよ?」

バリントン»「他領で何か御座いましたか?


ユーリ»「そうじゃなくて、あんたもう貴族じゃないんだからムチャしちゃダメだよって事。」

バリントン»「…はい?  私は伯爵位を賜っておりますが?」

ユーリ»「それはステリアラの爵位であってロズグランデの爵位じゃないから、ロズではアンタ平民だよ?ステリアラ行けば伯爵だと思うよ?爵位自動返還されてなければだけど。」


固まってる。衛兵や使用人達がバリントンをちょっと睨んでるな、日頃の対応が良くないのかな?人の事は言えないけどね。


ユーリ»「あんたがマトモな領地経営してきたんなら命の危険は無いはずだ。」

バリントン»「…。」

ユーリ»「自分は貴族だからと民に横暴な態度をとってきてなければ何も問題ない。」

ラナ»「街の様子を見れば、だいたいの事は解りますよ。」

リーゼ»「奴隷の多い街ですから、税は高すぎないと思いますが。」

ユーリ»「そなの?奴隷と税って関係あるの?」

リーゼ»「税が高いと奴隷を買う資金集めに苦労するかもです。」

ユーリ»「お。そうか、上手くギリの高さで調整してるのか。なかなかやるな。」

リゼル»「奴隷の多い街なので少し見苦しいかも知れません。」

ユーリ»「そうかもね…ちょっと行ってみようか。」


領主をそのまま放置してバルコニーから下を見て地面にゲートを繋いで下りた。

やりたい放題だ。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ゆったりおじさんの魔導具作り~召喚に巻き込んどいて王国を救え? 勇者に言えよ!~

ぬこまる
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界の食堂と道具屋で働くおじさん・ヤマザキは、武装したお姫様ハニィとともに、腐敗する王国の統治をすることとなる。 ゆったり魔導具作り! 悪者をざまぁ!! 可愛い女の子たちとのラブコメ♡ でおくる痛快感動ファンタジー爆誕!! ※表紙・挿絵の画像はAI生成ツールを使用して作成したものです。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜

mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!? ※スカトロ表現多数あり ※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります

新人神様のまったり天界生活

源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。 「異世界で勇者をやってほしい」 「お断りします」 「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」 「・・・え?」 神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!? 新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる! ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。 果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。 一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。 まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!

ボディガードはオジサン

しょうわな人
ファンタジー
鴉武史(からすたけふみ)40歳。 最近異世界から地球の日本に戻って来ました。 15歳で異世界に拉致されて、何とかかんとか異世界を救った。25年もかかったけど。 で、もう異世界で生涯を終えるものと思っていたら、用事は終わったから帰ってねって地球に送り返された…… 帰ると両親共に既に亡く、辛うじて誰も手を入れてない実家は元のままあった。で、名義がどうなってるのか調べたらそのまま自分の名義で固定されていた。どうやら同級生たちが鴉はいつか帰ってくるって言って、頑張ってくれてたらしい…… 持つべきものは友だと涙した…… けれどもコッチで生きていくのには色々と面倒な事がある…… 相談出来る相手は一人しか思いつかない…… アイツに相談しよう! ✱導入部分が少し長いかもです。  カクヨムからの転載です。転載に際して改稿しております。カクヨム版とは少し趣が違う風になってる筈……

来訪神に転生させてもらえました。石長姫には不老長寿、宇迦之御魂神には豊穣を授かりました。

克全
ファンタジー
ほのぼのスローライフを目指します。賽銭泥棒を取り押さえようとした氏子の田中一郎は、事もあろうに神域である境内の、それも神殿前で殺されてしまった。情けなく申し訳なく思った氏神様は、田中一郎を異世界に転生させて第二の人生を生きられるようにした。

他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!

七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...