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216 サウザンス襲撃
しおりを挟むまずユーリがサウザンスの館へ行きゲートを繋げなければならない。
夜を待ち、作戦開始だ。
ユーリ»「リーゼ、場所は解る?」
リーゼ»「はい。お供します。」
リーゼの案内でサウザンスの館のバルコニーへ降りた。そのままゲートで戻り暗部の待機しているエントランスホールへ。
ユーリ»「無抵抗や逃げる者は相手にしなくていい、狙いは領主一族の捕縛。子供達はムリをしない事、いい?」
子供達»「はい。」
ユーリ»「じゃ行くよ。」
ゲートを繋げて暗部を送り込む。
最後にユーリとリーゼが移動して完了。
既に戦闘は始まっているみたいだ。
館内は静かだが、リゼルの案内で領主一族の部屋を抑えて行っているようだ。
バルコニーで待機していると、エンルが戻って来た。
エンル»「屋根裏に10人の密偵がおりました、しかしサウザンスも密偵を廃棄していたらしく、隠れ住んでいるだけの様子です。」
ユーリ»「使えそうに無い感じ?」
エンル»「いえ、まだビルセイドの時よりは使えると見受けられます。」
ユーリ»「使えると判断できるなら貴女達で使ってあげな。」
エンル»「ハッ 皆に伝えて参ります。」
エンルの様子から子供達が無事か解らないが、ここで失敗するようなら、この先は生き残れないだろう。
徐々に領主一族が 一室に集められて行き、影が7人揃った。
ユーリ»「こんばんは、サウザンスの領主様。」
領主»「貴様らは何者だッ!! 」
ユーリ»「ロズグランデの優秀な襲撃部隊ですよ。」
領主»「ロズグランデだと?なぜロズグランデが襲撃してくるのだッ 」
ユーリ»「貴方の息子に襲撃されたからですよ?知らないのですか?」
領主が息子を見た。
領主»「お前、何をした?」
息子»「私は何も知りません。」
ユーリ»「リゼル。」
リゼル»「はい。」
ユーリ»「この者に見覚えは?」
領主»「コイツはザラハの護衛ではないか、なぜロズグランデの側に居る。」
リゼル»「ザラハ様の指示によりロズグランデ国王陛下の暗殺に失敗して捕獲されまして。」
領主»「なッ!? お前、なんて事をしてくれたんだッ! 」
息子»「…。」
ユーリ»「そう言うワケですので、この領地はロズが頂きますね。」
領主»「待ってくれ、この事をジルベルト王は知っているのか?」
ユーリ»「はい、許可は頂いてますよ?」
領主»「ロズの王は何と言っている?」
ユーリ»「領主一族を排除せよ。」
領主»「待ってくれ、ロズ王と話をさせてくれないか?」
ユーリ»「密偵を廃棄したので情報が無いのでしょうね、お初にお目にかかります、ユーリ・ストレガ・ロズグランデと申します。貴方の話したがっている王は私ですよ。」
領主»「…。王が自ら出向くのか…?」
ユーリ»「この子達にだけ危険な所で働かせて自分は安全な場所に居るのが嫌なだけですよ。」
領主»「そうか、こちらに勝ち目は最初から無い、妻達は出来るだけ苦しまずに殺してやってくれないか?」
ユーリ»「そうですねぇ、貴方の潔さは見事です、この領地はロズが頂きますが、管理する者が居ないのですよ、私に服従を誓うなら、このまま管理させてあげますが、どうしますか?」
領主»「バリントン・フォン・サウザンス、貴女に服従を誓います、ロズグランデ国王陛下。」
ユーリ»「息子は連れて帰りますが、異議は無いですか?」
バリントン»「御座いません。」
ユーリ»「よろしい。密偵組は戻って来てないが?まさか全滅したとか?」
エンル»「居ますよ~。こっちの密偵と話してただけですよぉ~。」
ユーリ»「怪我してない?」
エンル»「みんな無事です。こっちの密偵も使える感じなので、このまま置いときますか?」
ユーリ»「そうだね、バリントン。」
バリントン»「ハッ 」
ユーリ»「全密偵に鳥の魔物を従魔に買ってやりなさい、連絡用に使います。」
バリントン»「承知致しました。」
ユーリ»「解ってるとは思いますが、叛意ありと判断したら始末しに来ます。」
バリントン»「決して背きません。」
ユーリ»「じゃ帰るよ?息子は連れて来てね、ロザリカのオモチャにでもする?」
ロザリカ»「(・∀・)♡」
ラナ»「ロザリカ…顔…。」
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