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同時襲撃を受け、人間の国に戻るにしてはロズ街の襲撃者がビルセイドの兵と挟み撃ちで逃げられないのでは?と考えた。


ユーリ»「襲撃者はどっちに逃げたか解る?」

シルフ»「方角的にサウザンスですが。」

ユーリ»「ありがとう、城に戻る。」

シルフ»「はい。」


城に戻り襲撃者が逃げた方角を聞いた。


ラナ»「方角ですか?サウザンス方面ですが。」

リーゼ»「お姉様。これは?」

ユーリ»「どうだろうね。」

ラナ»「ビルセイドも襲撃されて、まさかサウザンスの方向へ逃げたのですか?」

ユーリ»「うん、そうなのよ、人間の国に逃げるんならビルセイドを通るのが早いと思うのよ、こことビルセイドを同時に狙っても、ビルセイド兵に見つかってロズ襲撃者は逃げられないんじゃないかと思って。」

ラナ»「ロズ兵とビルセイド兵に挟み撃ちされる危険がある?」

ユーリ»「サウザンスとロズの境界線を辿れば逃げるのは可能なのかもだけどね。」

リーゼ»「見つからずに逃げるなら険しい山があって難しいと思います。さらに夜ですし魔獣が凶暴になっています。」

ユーリ»「サウザンスまで何日かかる?」

ラナ»「徒歩なら3日でしょうか。」

ユーリ»「急いで2日ってとこか、明日中に見つからなかったら逃げ切られたと思っていいな。」

ラナ»「探しに行きたそうですね。」

ユーリ»「そりゃ行きたいけどさ、夜は見えないのよ…ね…?」

ラナ»「どうしました?」

ユーリ»「襲撃者が人間なら私と同じで暗闇で逃げれないんじゃないかな?」

ラナ»「どこかに隠れていると?」

ユーリ»「それか獣人。」

リーゼ»「獣人…サウザンスの奴隷か?」

ユーリ»「リーゼみたいに耳を隠せば人間に見えなくもない。」

ラナ»「サウザンス領に近い場所で獣人を発見したら連れて来てって伝えて。」

侍女»「畏まりました。」

ユーリ»「あ、それと街で見慣れない顔が居たら連れてきて?」

侍女»「はい。畏まりました。」

ユーリ»「シルフとこ行ってくる。」

ラナ»「はい。」


ビルセイドに行きシルフに犯人は獣人の可能性もあるので探索中に発見したら捕まえるのと、街に見慣れない顔が居たら逃がすなと言って戻った。


ラナ»「おかえりなさいませ。」

ユーリ»「ただいま、スグには変化ないよね?」

ラナ»「はい、通達したばかりですので。」

ルーネス»「主様、セリスとハンナが街で見慣れない者を3人捕縛したと報告がございました。」

ユーリ»「犯人か解らないのに捕まえたの?」

ルーネス»「服が血で汚れていて本人に怪我は無かったと。」

ユーリ»「それっぽいね。ご褒美に抱き枕だわね。」

リーゼ»「Σ(꒪◊꒪ ;)!?」


他に居ないか続けて探索を頼んで、捕縛した者を城まで連れてきてもらった。


ユーリ»「セリス、ハンナ、ありがとう、もう居ないかもだけど3人とは限らないから探してきてもらえないかな?」

ハンナ»「承知しました。」

 
さて?どうしましょうかね?   









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