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しおりを挟むそこそこ仕事を片付けて(アルザが)奴隷商の仮設店舗へ向かう事になった。
のだが…。
ユーリ+護衛2+シルフ
アルザ+護衛3
女8人でゾロゾロと奴隷を見に行くって、けっこう異様な感じだ。
ユーリ»「アルザは魔獣を見るんだよね?」
アルザ»「はい、どんな子が居るか楽しみです♪」
どんな子って…魔獣だよ。
シルフ»「ユーリ様、馬車は3台しか無いですからね?」
ユーリ»「え?アルザと私が別れて乗れば2台で済むのでは?」
シルフ»「そうでは無く、最初は5台あったんですよ、1台は氷漬け、1台は屋根を切りましたよね?もう壊さないで下さいね?」
ユーリ»「サーセン、また買って下さい。」
シルフ»「そんなポンポン買えませんよ、あの5台だってジルベスト国王陛下から下賜された物なんですからね?」
ユーリ»「あ…そうだよね?私、馬車なんて持って無かったもんね?馬車って高いの?」
シルフ»「安いワケないでしょうが!?」
とかガヤガヤしてたらアルザが早く行きたくてキレだしてきた。
アルザ»「勝手に行きますからね。」
初めて睨まれた事に2人はショックを隠しきれなかった。
ユーリ»「い…行こうか。」
シルフ»「…そうですね。」
ユーリ組の馬車の中で。
ユーリ»「アルザって、魔獣が絡むと怖いんだね…。」
シルフ»「初めてアルザに睨まれました…。」
ユーリ»「気をつけましょうね。」
シルフ»「そうしましょう。」
とかやってたら到着です。
ユーリ»「あの、アルザ、ごめんね?」
アルザ»「着いたのでもういいですよ。」
ユーリ»「はい、では入りましょう…。」
仮設店舗は、街の外にあり、移動サーカス団みたいなテントだった。
中に入ると、檻が2段になって並べられており、様々な奴隷等が売られていた。
男»「いらっしゃいませ、どのような奴隷をお探しですか?」
店主らしき人物が話しかけてきた。
アルザ»「店主様でしょうか?魔獣が居ると耳にしましたので拝見に参りました。」
店主らしき人物はアルザを見てギョっとしていた。
店主»「魔獣で御座いますか?奥におります、ご案内致しましょう。」
アルザにはレイラがついてるから大丈夫だろう。
おそらくルナールが普通に街中に居たのでビックリしたのだと思う。
店員»「お客様方は何かお探しですか?」
ユーリ»「え~。男性の相手が出来る女の奴隷?は居ますか?」
店員が怪訝な顔をしたが、ここはスルーしておこう。
店員»「それでしたら、こちらの上の段になります。」
と言われて見てみると、確かに美人っぽい感じだ。
だが…なぜほぼ裸なの?それ胸と下の部分に布を巻いてるだけだよね?
あ、身体が商品だから?
ユーリ»「これ何人くらい居るの?」
店員»「性奴隷は現在13人です。」
13人ぜんぶ買うと高いだろうなぁ…と思いながらシルフを見たら。
ユーリ»「ちょっと大丈夫?」
シルフがかなり気分が悪そうな顔だ。
シルフ»「はい、大丈夫です、ありがとうございます。」
ユーリ»「大丈夫じゃないっぽいね、ちょっと兵士に見させたいから近くに居る人を何人か呼んできてくれる?でシルフは馬車で休んでなさい。」
シルフ»「畏まりました。」
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