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ちょっとラナに聞いてみないと勝手な事したら叱られるよね?


ユーリ▶[ラナ、ビルセイドに密偵っているの?]

ラナ▶[う!? あ、居ると思います、前領主が使っていたか不明ですが、その前の領主は使っていたはずです。]

ユーリ▶[その密偵さんをウチの子達みたいに使えないかな?]

ラナ▶[簡単ではありませんが、手段が無いワケでもないですね。]

ユーリ▶[危険なの?]

ラナ▶[相手によりますが、密偵の領域に外部の密偵が侵入すると危険はあるはずです。]

ユーリ▶[そうだよね、縄張りあるだろうね…。]

ラナ▶[リーゼを行かせてみては?]

ユーリ▶[え!?リーゼが危ないんじゃないの?]

ラナ▶[今のリーゼは王妹ですよ?相手も下手に手は出せないです。他に2人ほど付けて3人で交渉させてみては?]

ユーリ▶[大丈夫だと思う?]

ラナ▶[リーゼなら大丈夫だと思いますよ。]

ユーリ▶[わかった、シルフにも言わないと勝手に動くと叱られるよね?]

ラナ▶[間違いないです。学習しましたね?エラいエラい♪]

ユーリ▶[主をバカにしやがってッッ]

ユーリ»「シルフ、早急にビルセイドに密偵が必要です、人間領の動きも解りませんので、ビルセイド邸の密偵を探して良いですよね?」

シルフ»「すごく強引な理由ですが、何か考えが有るのですね?失敗したら私は死にますが、どうぞ?」

ユーリ»「うッ  失敗したら暗部を送り込むので許してください。」

シルフ»「……。」


シルフの目が冷たいですぅ。


ユーリ»「え、え~と、ではジークリーゼ・ロズグランデ、貴女にビルセイド邸の密偵探索及び協力要請をお願いします、2人ほど連れて行きなさい。」

リーゼ»「承知致しました。」

アルザ»「叔母様、相手に自分が何者か解るように紋章は付けて行って下さいね?」

リーゼ»「解った。」

ユーリ»「私も屋根裏いくわ。」


で。屋根裏です。


ルーネス»「主様…屋根裏に国王がおいでになるとかヤメて貰えませんか?」

リーゼ»「お姉様がお決めになる事だ。」

ハンナ»「いや、さすがにビックリだよ?国王様になっても変わらないとか。」

セリス»「悪い方に変わられたら世界が滅ぶけどね?」

ユーリ»「私そんなヤバい?」

ローナ»「ドラゴンのペットですからね…普通に有り得ません。」

エンル»「私はラナと同じで刺激があって楽しいけど?」


密偵さん達は今日も元気そうで良かった。


ユーリ»「で、ビルセイド邸に密偵探索に行って欲しいのよ、あっちは人間領と隣接してるから、ここより重要な位置にあるはず。」

ルーネス»「了解です。あっちの密偵を駒にしたいのですね?」

ユーリ»「言い方は悪いけど、そゆ事。王妹のリーゼを行かせるのに2人ほど付いてって欲しいのよ。」

ローナ»「行きます。」

エンル»「私も。」

ユーリ»「危険かも知れないよ?リーゼの護衛も兼ねてだから。」

ローナ»「私達はロズグランデに来て大した事はしてないのです。」

エンル»「ここで行かなきゃ点数は稼げませんよ主様。」

ユーリ»「解った、危険だと思ったら逃げてね?」

エンル»「了解です。」


ゲートでビルセイド邸へ送り、ガイツに説明して暫く待機してみる。






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