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しおりを挟む宰相教育が始まりゲイルが頑張っている、ロザリカ欲しさにだが、これは仕方ない、褒美にと言った手間、ヤル気になってくれればそれでいい。
ラナにも連絡しないといけない。
ユーリ»「シルフ、ちょっとラナとこ行きたいんだけど、いいかな?」
シルフ»「ラナが居るので危険は無いでしょうが、リーゼ1人では心配ですのでガイツを連れてって下さい。」
ユーリ»「わかった、ちょっと行ってくるよ。」
シルフ»「お気をつけて。」
ガイツを連れてゲートで移動。
ビルセイド領主になる人物なので、面通しも兼ねている。
ガイツ»「ここが俺の領地になるのですか。」
ユーリ»「そうだよ、子供の頃の夢だったんでしょ?」
ガイツ»「え、シルフ様に聞いたんですか?」
ユーリ»「うん、ガイツさんの夢を叶えてあげたいって言ってたよ?」
ガイツ»「あんな昔の話、覚えててくれたんですね。」
ユーリ»「シルフはガイツさんをちゃんと見てるよ。」
ガイツ»「嬉しいですね。大切にします。」
屋敷に入り、ラナの所へ行って現状報告。
ラナ»「早く解放して下さいよ~。」
ユーリ»「あと少しだから頑張って。」
ラナ»「このままガイツ殿を置き去りに…。」
ガイツ»「それ酷くないですか?」
ユーリ»「宰相の後釜が出来たから、もう移動してもいいんだよ?」
ガイツ»「俺にも引き継ぎやら残ってるんですよ?こっちにも兵士は必要なんで、連れて来る人選とかありますし。」
ユーリ»「元シルフ隊30人は確実として、どれだけ移動させるの?」
ガイツ»「100人ほど欲しいんですよ、ここ人間領と隣り合わせですからね。」
ユーリ»「いま兵士さん何人なの?」
ガイツ»「300は超えましたよ?」
ユーリ»「そんなに居たんだ…。」
ガイツ»「アルザとシルフ様に頼りすぎでは?国を把握できて無いじゃないですか。」
ユーリ»「サーセン。」
ラナ»「出来るだけ早急にお願いします。」
ガイツ»「サーセン。」
ユーリ»「この屋敷の人達は大丈夫なの?」
ラナ»「皆かなり領主への不満があったらしく協力的ですよ?まぁ抗議したら容赦なく解雇されると思ってるのもあるでしょうが。」
ユーリ»「変なの居ない?前の領主の片腕とか。」
ラナ»「それは処分しました、ここの兵士は協力的なので、勝手に捕まえてくるんですよ。」
ユーリ»「処分…。」
ラナ»「ユーリ様、我々は前の領主とは違うと示さなければなりません、ご理解下さい。」
ユーリ»「ラナのする事だから、間違いないとは思う、でも…それをラナにさせたってのが嫌なんだよ。」
ラナ»「有難うございます、そのお気持ちだけで十分ですよ。」
ユーリ»「ダメだね私、皆に嫌な事させたくないと思ってる、それじゃダメなんだって分かってるんだけど…。」
ラナ»「汚れ仕事は暗部の本業ですよ、ユーリ様が気に病む必要は御座いません。」
リーゼ»「お姉様はお優しすぎるのです、ご自身が手を下すより、誰かが動く方が気に病む方ですので、心配です。」
ユーリ»「ありがと。」
リーゼの頭なでなで。
ユーリ»「そろそろ戻ろうか、あまり遅いとシルフに叱られそう。」
ラナ»「そうですね、更年期障害だからキレやすいのでしょう。」
ユーリ»「本人が居ないからって凄い事いうね…。」
ラナ»「居ないですからね。」
そんな事を言いながらロズ城へ帰還。
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