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数日をかけて建国式典の準備は行われ、予定日まで後3日。

式典に準備はほとんど無いのだが、シルフのウエディングドレス等の準備が忙しいのだ。

ほぼ結婚式がメインとなりそうである。


シルフ»「……私にマーメイド系が似合うのでしょうか…?」

ラナ»「今さら変更不可ですし、フリフリは嫌なのでしょう?ならこんな感じになります。」

ユーリ»「フリフリのウエディングドレスってのも意外に微妙かもよ?」

シルフ»「はぁ…。」


皆でワイワイ準備中である。


ユーリ»「シルフのご両親そろそろ着くんじゃない?さすがにギリで来ないでしょ。」

シルフ»「明日になると思います、早すぎてもロズに迷惑なだけですので。」

ユーリ»「迷惑とか考えてるのシルフだけだと思うよ?」

シルフ»「当然ですが、来るのは2人だけでは無いのですよ?」

ユーリ»「護衛とか侍女とか居るんでしょ?さすがに解るよ。」

シルフ»「その食費はロズが出すのですよ?早すぎる到着は招待客側も気を使います。」

ユーリ»「それもそうか、ところでさ、シルフのお父様は私に怒ってなかった?」

シルフ»「なぜ怒るのですか?」

ユーリ»「え…。娘を攫って嫁に出したから?」

シルフ»「考えすぎですよ、挨拶に実家へ戻った時に、やっとガイツに嫁ぐ気になったかって言ってましたよ?」

ユーリ»「え、そなの?」

シルフ»「父は縁談を一切持ってきませんでしたし、私がガイツと結婚すると思っていたのでしょう。その切っ掛けを作ったユーリ様に怒るワケないですよ。」

ユーリ»「それならいいけど。正直ちょっと会い辛いのよね…。」

シルフ»「私をガイツの嫁と宰相の罠に嵌めた報いです。」

ユーリ»「う”ッ   サーセン」

ラナ»「文句は言われないと思いますよ?言ったら即死ですし。」

ユーリ»「私どんだけヤバいん?」


ワイワイ遊んでいると、密偵からの報告が来た。


ユーリ»「え?ウソ?あの街の状態で領主の義務を果たさず税を倍に引き上げてるって、どゆこと?」

ラナ»「クズ領主なので、自分さえ良ければ他は気にしないのでしょう。」

シルフ»「予想通りです」

ユーリ»「すぐ行った方がいぃんじゃない?」

シルフ»「建国式典の後で良いと思います、こちらが国の立場なので、領主さえ捕らえればロズの勝利で終わります。」

ユーリ»「後3日かぁ、大丈夫かな?」

ラナ»「急いでも大して変わりませんよ?3日なんてスグですし。」

ユーリ»「うん…。」

シルフ»「今は人を動かせません、兵を数人ぐらいなら可能だと思いますが、他領の兵がウロウロするのは良くないかと。」

ラナ»「では冒険者に化けて行ってもらいましょうか?焼肉でもやりに。」

ユーリ»「焼肉って…食料は不足してるのかな?」

ラナ»「アカガネが焼き払ったのでしょ?」

ユーリ»「そうだった。行ってもらえる?」

シルフ»「ガイツ呼びますね。」

ユーリ»「ちょい待ち、その姿を見せるの?当日のお楽しみにしないの?」

シルフ»「着替えます。」

ユーリ»「いや私が行って話するから、シルフは続けててよ。」

シルフ»「ですが。」

リーゼ»「宰相様は座ってて下さい。」

シルフ»「そう言うリーゼは王族で宰相より上なんだからね?」

リーゼ»「あ。まぁいいじゃないですか。」

シルフ»「……不安しかない。」


って事でガイツに相談。

ガイツ»「了解しました、20人ほど行かせます、それだけ居れば何とかなるかと思います。」

ユーリ»「ごめんね急に頼んで。」

ガイツ»「いえ、焼肉やりに行く奴が怨まれるかもな指示ですよ、さっそく行動させます。」



隣の領地まで焼肉を広めに行く人を決めるのに、行きたい人だらけでモメたらしい。

元から居るシルフ隊の残党はガイツの結婚式の警備があるので行かないらしいが、増員組は朝から晩まで焼肉やり放題に目が血走っているとか。

お酒ないのにね。
行く人が決まったのでゲートで送り込んだ。






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