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しおりを挟むアルザは悩んでる様子だが、ユーリはヤル気だ。国ならやりたい放題だと考えている。
ユーリ»「ここが国になったら、ガイツさん達もロズグランデ国の兵士になるんだよね?」
シルフ»「そうなんですが…そこでガイツの名前が出ると凄い嫌な予感します…。」
ラナ»「ガイツ将軍ですかね?」
シルフ»「……。」
ユーリ»「そうなるよね、シルフ宰相様?」
シルフ»「やはり私が宰相なのですか?護衛はどうなるのですか?」
ユーリ»「シルフ以外に宰相は居ないと思うし、私の護衛はラナとリーゼかな?シルフにも護衛が必要なのかな?」
シルフ»「私に護衛ですか?必要ないと思いますけど…。」
ユーリ»「出掛ける時はガイツさん連れてけば大丈夫かな?」
シルフ»「ガイツに守られるのは屈辱です。」
ユーリ»「素直になりなよ~、経費削減でガイツさん使い回すだけだと思えばいぃんだから。」
アルザ»「もう国になるのは確定なのですね…。」
ユーリ»「覚悟を決めろ。もう後には引けぬ。」
アルザ»「いえ、まだ引けますよね?」
ユーリ»「ちょっと言ってみたかったんだ♪」
ラナ»「ユーリ様、こちらに早馬らしき者を確認したと。」
とかやってたらラナが紙を渡してきた、密偵さんかな?
ユーリ»「早馬?ここ来るんだろうね、早馬ってだけに、すぐ来そうだね。」
シルフ»「おそらくそう時間は掛からないかと。」
ユーリ»「じゃホール行こうか。」
シルフ»「まず用件を聞いてからお願いします。」
ユーリ»「そうなんだけど、急ぎだから早馬なワケで、悠長な事してたら早馬の意味なくない?来るって解ってるのに。」
ラナ»「確かに用件を聞いてから判断するのが妥当ですが、ロズに早馬って、まず非常事態ではないかと。」
ユーリ»「密偵さんの仕事が無駄になるしね。」
シルフ»「既に大公閣下の制御不能じゃないですか…。」
シルフに嫌味を言われながらホールへ移動、程なく早馬が到着したらしい。
早馬兵»「ロズグランデ様に火急のお願いがあって参りました。」
ユーリ»「ユーリ・ストレガ・ロズグランデです、伺います。」
早馬兵»「現在、人間領で暴れているドラゴンがゼイストル領へ迫ってくる恐れが御座います、何卒お助け頂きたく参りました。」
ユーリ»「人間が召喚したドラゴンかな?」
シルフ»「おそらくそのドラゴンでしょう。」
ユーリ»「助けろと言われてもドラゴンはなぁ…。怖いよね?」
ラナ»「怖いで済みませんよ…もう人間の国は滅んでるんじゃないですかね?」
ユーリ»「そっちはどぅでもいぃ、とりあえず見に行くか。」
シルフ»「危険です」
ユーリ»「そりゃ危険だよ、だからって知らん振り?ここにドラゴン来るかもだよ?」
シルフ»「しかしッ」
ラナ»「ユーリ様には超遠距離攻撃がありますのでドラゴンも倒せると思いますが。」
シルフ»「ラナッ 余計なこと言わないでよッ ドラゴンに効かなかったらどうすんのッ 」
ユーリ»「ゼイストルってどこ?」
シルフ»「ユーリ様が人間を殲滅した領地ですよ。」
ユーリ»「あそこ災難だね…。」
まず見ない事には何も解らないので、1人で行ってみる事にした。
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