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しおりを挟む建設現場の視察も邪魔にならない程度に引き上げる。
ユーリ»「新街に1件、家を建てようか。」
シルフ»「また突発性無計画病ですか?」
ユーリ»「こらこら、なんでもその病気で済ませるな、こんな感じに家が建ちますって見せないと誰も家なんて建てないでしょ?」
シルフ»「そうなんですね、いつもの病気かと思いました。なるほど、それも良い考えではないでしょうか?」
ユーリ»「展示が終わったら誰か住めばいいしね。売ってもいいし。」
シルフ»「そうですね、では展示用の家を作ってもらいましょう。」
ユーリ»「設計やりたぁ~ぃ♪」
ラナ»「変な家だと逆効果ですよ?大丈夫なんですか?」
ユーリ»「ぅッ 多分、大丈夫?」
シルフ»「そこで疑問形なんですね…。」
リーゼ»「お姉様が考えた家、見たいです。」
ユーリ»「リーゼは可愛いねぇ♪みんな見習えッッ」
シルフとラナは、ナイナイみたいな顔だ…。
さっそく屋敷に戻ってモデルハウスの設計をやってみた、図面は難しいが、なんとか寸法等を書いて間取りも書いてみた。
リーゼ»「これが展示用の家ですか?」
ユーリ»「これは基本で、ここからいろいろ変えたり増やしていくんだよ。」
リーゼ»「これで完成ではないのですね。」
ユーリ»「そ~だよ~。展示用だから、ちょっと豪華に作ろうと思ってね。」
そして1週間。
途中で設計を止めると続きが分からなくなり、ほぼ設計しかしてなかったので、設計図が出来た。
ユーリ»「ちょっとゼンさんとこ行ってくるねぇ~。」
むんずッと背中の服を掴まれ振り返ると、シルフが[マテコラ]みたいな笑顔で睨んでいる。器用だな…。
シルフ»「行ってくるねじゃありませんよ、まさかの1人で行く気じゃないでしょうね?」
ユーリ»「え、別に危なくないでしょ?リーゼは連れてくけど。」
シルフ»「リーゼを連れてくのは良いですが、私達も護衛なのですが?」
ユーリ»「おや?シルフもリーゼって呼ぶよになったんだね、仲良しさん♪」
シルフ»「今それは良いです、それより外出に護衛が1人と言うのは承服できません。」
ユーリ»「シルフはロズ宰相だからアルザに付いてなさい、ラナ行くよ~。」
シルフ»「宰相!? 」
アルザ»「私もシルフ様が居て下さると心強いですね。」
レイラ»「宰相にも護衛がいるんじゃねえの?」
シルフ»「領主の護衛の護衛とか聞いた事ないわ…。」
とか言ってる間にユーリ達はさっさと居なくなった。
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