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注文したお酒が届き、連獄の晩餐は更にエスカレート、全員正座でマジギレシルフにめっちゃ叱られる事件になった。
(ガイツは危険を察知し1番に逃走)

ユーリは正座を見ながら、どんな味なのかと少しお酒を飲んでみた。…温い。味は悪くないが、とにかく温い。

酒樽の表面を氷で凍らせて、シルフにこっぴどく叱らせた後で奴隷さん達を呼び、その辺に放置してあったリヤカーっぽい物の上に簡単な箱を作らせ、なんちゃって移動式冷蔵庫を作った。

箱の中を凍らせ酒樽を入れ完成である。
皆に絶賛な移動式冷蔵庫だ。
叱られた後なので騒いだりしなかったが
皆は嬉しそうに冷えたお酒を飲んでいた。


新街も道路などが出来はじめ、何も無いが少し街っぽく見える気がしてきた。

そろそろ予定では勇者召喚が行われる頃だ、密偵を現地に向かわせるのは危険だと判断したユーリは、周辺の町や村へ向かわせ情報収集を行わせた。

シルフに現在の兵数の確認と、装備に問題無いかチェックしてもらった。
現在の兵数は65人、倍にはなったがまだ少ない、金銭的にも管理的にも、あまり増やしたくはないが増やせる所まで増やす。

ユーリ▶[ガイツさん、兵士さん達の教育は大丈夫ですか?変な問題は起こしてませんか?]
ガイツ▶[おッ ロズグランデ様、はい、皆キチンと規則は守ってます。処罰されたり解雇されたら宴会にも参加できませんので、皆マジメに勤務しております。]
ユーリ▶[変な所で宴会が役に立ってるね(笑)]
ガイツ▶[あのロズグランデ様。]
ユーリ▶[はい?]
ガイツ▶[シルフ様との事、有難うございます、シルフ様の次に必ずお守り致します。]
ユーリ▶[うん(笑)幸せにね。]
ガイツ▶[有難うございます。]

シルフ1番はブレないなと思って笑ってしまった。

シルフ»「如何なさいました?」

ユーリ»「それ聞くの?」

シルフ»「はい?」

ユーリ»「さっきガイツさんと念話で話したら、ありがとうって言われて、シルフの次に私を守ってくれるんだって」

シルフ»「あいつッ」

ラナ»「アツアツですね?シルフ様」

シルフ»「あいつだけなッ  私は普通だ。」

ユーリ»「ガイツさんと遊んできてもいいよ?」

シルフ»「それはないです、勤務時間なので。」

ユーリ»「勤務時間外っていつよ?」

シルフ»「うッ  ユーリ様がお休みのラナが夜警の時です。」

ユーリ»「私が寝る時はリーぜを傍に居させる?2人じゃダメって前に言ったよね?」

シルフ»「はい。護衛候補が見つからず、そのまま今に至ります。」

ユーリ»「探したの?レイラは1人でどうしてんのよ?」

ラナ»「レイラは1人でも問題ありませんが、一応、他の者も付いております。」

ユーリ»「レイラどんだけ有能なん?安く雇いすぎた?」

ラナ»「本人が納得した金額なので問題ありませんよ。」

ユーリ»「兵士さん達は大丈夫なん?」

シルフ»「彼等は肉と酒で問題ありません。」

ユーリ»「そんなワケあるかぃ。出来る限りちゃんとしてあげてね?」

シルフ»「はい。今の所は均等配給ですので問題ないかと思います。」

ユーリ»「ガイツさんも隊長なのに同じなの?」

シルフ»「誰です?それ。」


夫になる人に厳しくない?





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