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―ジーグリーゼ―side―③

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最近 屋根裏でルーネスと2人で居るので、屋根裏から周辺や街を監視しながら話をしている。

ルーネス»「主様のお傍に居なくていいの?」

リーゼ»「お姉様よりルーネスを手伝えと指示が出てる。」

ルーネス»「リーゼほんと変わったね、以前は王妃様にすらシッポ振らなかったのに。」

リーゼ»「それは皆も同じだろう、アドリミナ様はお優しい方だったが、王妃としての姿勢を崩す事は無かったし、我々を道具としてしか見てなかった、だがお姉様は違うだろう?」

ルーネス»「そうだね、今の主様は我々を道具として見てないってより、屋根裏に居るペットとして見てるんじゃないかと思う時がある。」

リーゼ»「ペットか…お姉様は私を見てもアドリミナ様のように顔を逸らしたりしないしな。」

ルーネス»「あんたは完全にペットだけどね?一緒に寝て触られまくってても逃げなかったけど、そんなに良かった?」

リーゼ»「ッ!?  どこまで見た!?」

ルーネス»「え?覗き禁止されたから最初の夜だけだが?」

リーゼ»「そうか。」

粗相をしたのはバレてないみたいだ、お姉様が隠してくれたので助かった。水って便利。

それからセリスとハンナが戻り、ルーネスが人間の調査に出た。

ユーリ▶[リーゼ]
リーゼ▶[はい]

お姉様の声…頭に直接 響くお姉様の魔法。
耳元で囁かれてるみたいでドキドキする。

補充した密偵の到着が気になるのか質問されたので明日にはと答えた。

ユーリ▶[じゃルーネスの手伝いで1人向かわせて欲しい、問題ないと思うけど、ルーネスだけじゃ心配なのよ]

ルーネスの心配?

リーゼ▶[承知しました、ハンナを向かわせます]
ユーリ▶[お願いね?]

なんだかモヤモヤする…お優しいお姉様がルーネスを心配してるだけなのに、寂しいと思ってしまった。今迄こんな事は無かったのに…。ルーネスに嫉妬?…してるのか?

リーゼ▶[お姉様]
ユーリ▶[どしたの?]
リーゼ▶[今夜、お傍に居ても宜しいでしょうか?]
ユーリ▶[セリス1人で大丈夫なら、一緒に寝る?]
リーゼ▶[お姉様のご迷惑でなければ]

我儘を言ってしまった。

ユーリ▶[私はリーゼと一緒に寝たいよ?]
リーゼ▶[ありがとうございます、では今夜寝室へお邪魔致します]
ユーリ▶[わかった]

今夜お姉様のお傍で寝れる、お姉様が私に時間を作って下さった。凄く嬉しかった。
夜まで待てるだろうか。

自分にとって凄く長い時間だった、ソワソワしてるのをセリスにバレないように必死だった。やっと夜だッ  
お姉様が1人になるまで待って部屋へ降りた。

ユーリ»「どうしたの?リーゼ。」

リーゼ»「いえ…。はい…。いえ…。」

恥ずかしい…多分セリスは見てる。いや絶対に見てる。

ユーリ▶[なにかあった?]

あ、念話、お姉様の声。2人だけの会話。

リーゼ▶[あ、ここ暫く屋根裏に居ましたので…お姉様にお会いしたくて…。]

うわぁ~ッ!  なんて事を言うんだ私のバカッッ

ユーリ▶[嬉しい事いってくれてるじゃない、可愛いね♪好きな時にリーゼの居たい場所に居ていいんだよ?]

嬉しいと言ってくれた、可愛いとも、私の居たい場所はお姉様のお傍です。

リーゼ▶[ありがとうございます お姉様、お邪魔にならない様お傍に居たいと思います。]
ユーリ▶[書類仕事の時に膝の上とかじゃなきゃ大丈夫だよ?]
リーゼ▶[あのぉ…子供ではないので、それはナイです。]

なぜ膝?私は23才なのですがお姉様…。
そんな変な所も好きなのですが。
……。好き…?    私が…お姉様を好き?
仕える主を好きなのは悪い事ではない、でもこれ…違う好き?


・天の声(誰?)〖リーゼはユーリにLIKEではなくLOVEなのである。〗


寝る前に、お姉様に頭を撫でてもらったり、抱きしめてくれたりした、なぜか人間の耳あたりの匂いを嗅がれたが、嫌では無かったしドキドキしたので黙っていた。

一緒に布団へ入り、お姉様の寝顔を見たくて眠るまでの時間が少し長く感じた。やっと眠ったようなので、こっそりお姉様の寝顔を拝見。と思ったらお姉様の手が……手が私の身体を撫で回し始めた、さすがに3度目なのでビックリはしない。寝てる時の癖なのだろうか?暫くお姉様に身を委ね、ちょっと自分が危なくなってきたのでお姉様に抱き着いてブロック。背中やお尻を触ってたが、許容範囲なので自分も抱き着いて匂いを嗅ぎながら寝る事にする。

寝てるからって、お姉様みたいに変な事はしない。


(ᐡ_  ̫ _ᐡ)𓈒𓏸︎︎︎︎





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