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95 洞窟

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屋敷の玄関でシルフと合流し、洞窟の場所を知っている兵士さんを3人借りて出発。

シルフ»「ユーリ様、やはり危険すぎますッ」

ユーリ»「ガタガタ言うならシルフは残れ。」

シルフ»「ッ!!  失礼いたしました、 申し訳ございません。行きます。」

なんで私が強気な発言したらラナの目がキラキラするのだろう…凄い気になるが、今それどころではない。暫く歩くと兵士さんが止まった。

兵士»「この蔓の裏に洞窟の入口があります。」

ユーリ»「ありがとう、貴方達は戻って。」

兵士»「しかしッ」

ユーリ»「こっちは大丈夫だから屋敷の皆を守って欲しいの、早く戻って。」

兵士»「承知しました。ご無事でお戻りください。」

ユーリ»「ありがとう、みんな入るよ?」

「「「はい」」」

洞窟の中に入ると、思った通り人工的な作りになっている、壁や天井が大理石を思い浮かばせる光沢がある、見るからにダンジョン感のある物だ、先行の5人は10階層のボスに挑んだのかも知れない、彼等が出発してそこそこ時間が経っている。急ぐか。

ユーリ»「リーゼ、斥候経験は?」

リーゼ»「少しだけ。」

ユーリ»「私が前に出たら皆が嫌でしょうから、リーゼ先頭シルフ2番で私が3番のラナ最後尾で行くよ?」

「「「はいッ 」」」

ユーリ»「まず8階層まで行くよ。」

ラナ»「なぜ8階層なのです?」

ユーリ»「前回7階層で戻ってるから、未開領域は8階層からでしょ?」

ラナ»「なるほど、こんな時のユーリ様ってカッコいいですよね?」

ラナが褒めてる?さっそくダンジョントラップ?

ユーリ»「抱き枕希望か?」

ラナ»「スイマセンキコエマセン。」

ユーリ»「都合いい耳だな、オヤツナーラお煎餅。」

ラナ»「サイスナーラですが、なんの歌ですかそれ?」

ユーリ»「なんとなく頭に浮かんだ。」

難なく1階層はクリアした。
2階層も別に大した敵はいなかった。
3階層で虫モンスターが出て気持ち悪くて皆に任せて逃げた、ゴメン。
4階層に敵が複数でのエンカウント、こっちも化け物級の2人と身軽な斥候なので、余裕だった。
5階層、6階層も4階層と変わらなかった。
7階層で魔法攻撃して来る敵が出現、魔法には魔法。ユーリが殲滅してクリア。
目標の8階層到達、敵が前衛と後衛に別れて連携攻撃を仕掛けて来たがリーゼも瞬速の強者と判明、フロア探索をしたが収穫ナシ、クリア。
9階層、敵のレベルが高くなって登場、だが4人で余裕、フロア探索するも収穫ナシ。

ユーリ»「ここまで来て出会わないって変だな。」

シルフ»「そうですね、何かの痕跡ぐらい有っても良いと思うのですが。」

シルフも変だと思ったらしい。

ユーリ»「10人中、屋敷に帰還者0って事は、先行5人に合流して10人で行動してる可能性が大きい。」

ラナ»「10人って、この広さの通路で10人は多くないですかね?」

確かに10人は歩き辛いだろう。






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