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ガイツさん…酷い言われ様だが、ラナの言い分は解る。
ちょっと変な空気を変えようと、違う話題をふってみた。

ユーリ»「急に話し変わるんだけど、王子って居たよね?私が来た日に見たきりなのよね。」

ラナ»「アスキダ殿下の事でしょうか?ユーリ様に盛大な無礼を働いたと伺っております、始末して参りましょうか?」

無表情でラナが凄い事をサラッと言ってる…

ユーリ»「いやいやいやいや、あれからどうなったのか気になっただけだからッ!!」

ラナ»「冗談ですよ?  さすがに王子を手にかければ、王妃様より下賜された大切な暗器が穢れますのでイヤです。」

ユーリ»「問題そこッ!?」

ラナ»「冗談ですよ?」

無表情で言うからホントに冗談なのかワカラン…

シルフ»「アスキダ殿下の件でしたら、明日に陛下より直接お話があると思います、ゴーシュ殿からその時の状況は伺っております、軽い罰で済む問題ではありません。」

シルフは真剣だ、なんか別の変な空気に………
その後は、他愛ない話しをしながら衣装合わせとやらをした、採寸もしてないのに黒ベースで高級そうなドレスのサイズが合っている…どゆことッ!?

ユーリ»「うぅ……このコルセットで私を絞め殺す気だな?もっと緩い服ないの?このキラキラな黒いドレスも、どこのパーティー行くんだって感じで落ち着かない。」

シルフ»「緩い服…ローブなどでしょうか?  マーリス、ローブを。」

マーリス»「申し訳ございませんシルフィリステ様ッ!!  ローブのご用意はしておりませんでしたッ!!」

シルフィリステ?シルフの本名か何かかな?綺麗な名前だが今はスルー、シルフの額にミチミチと音が鳴りそうなほど血管が浮き出した笑顔が怖すぎる。ナマで怒りマーク見たの初だわ。

シルフ»「その名で私を呼ぶのは止して頂けないでしょうか?マーリス様。」

圧が凄い圧が凄いよッ!!  

マーリス»「も…申し訳ございませんシルフ様、以後気をつけますのでお許しを。申し訳ございません。」

あああああああああああッ!!  
マーリスって子の目の焦点が合ってないし凄い汗が出てる、このままじゃ倒れそう。

シルフ»「様もいらないのですが…/  ユーリ»「シルフッ!!  もうその辺で許してあげて?私が我儘な事を言ったから…マーリスさんだったかな、ごめんなさい困らせてしまって。」

マーリス»「とんでも御座いません、私が至らないばかりに、皆様をご不快にさせてしまいました……申し訳ございません。」

すげぇ落ち込んでる…ケモ耳がペタンコに……犬耳なのかな?可愛い。

ユーリ»「ラナも見てないでフォローしてよぉ~。」

ラナ»「私は平民ですので、お貴族様の揉め事には関与いたしかねます。」

この子は……

ラナ»「主の命であれば従います、ヤりますか?」

ユーリ»「何をだょッ!!」

ラナ»「冗談です。」

クッ!! なんかバカにされた気分だわッ!!











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