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2 案内された部屋
しおりを挟むゴーシュと名乗った人物に案内された部屋は、説明が難しいが豪華?な印象があった。
「改めまして、私はステリアラ国、近衛騎士団、団長のゴーシュ・フォン・レングスタイルと申します、貴女の事情を知る術がなく、突然の召喚だったとお見受けします、大変失礼致しました、申し訳ありません。」
私はソファーに座らされ、彼は立って頭を下げている、悪い印象は受けない。
「それで…貴女のお名前をお聞かせ頂きたいのですが、如何でしょうか?」
「私は…」お?これ好きな名前に改名できんじゃね?召喚って言ってたから本名とか関係ないよね、気品溢れる凄い名前とか付けれるんじゃ…?ゴーシュの名前を聞いた感じ、名前が先で名字が後っぽいよね。
「ユウリ イリエと言います」
…………サクッと思い付かなかった……あまり名乗り渋るのも良くない気がして普通に名乗ってしまった…
「イリエ様ですね、ではまず、現状ですがイリエ様には、こちらの勝手な都合で召喚によりこの国ステリアラへ呼び寄せさせて頂きました」
ほぅ、勝手な都合って言うんだ、自分達の有利に話しを進める姿勢ではないな、なにを企んでるのかサッパリわからん。
「私を召喚して何をさせたいんです?私には何の力もありませんが?生贄の儀式に使うとか?(ギロリッ)」
「ぁ…ぁぁあの…どうかお怒りを抑えて頂きたく思うのです…現状のご説明と今後のご相談をさせて頂きたいのです。」
ん?なんか怖がってる?なんかちょっと苦しそうな顔だけど…?
そんな事を考えていた時、いきなり部屋の扉が勢いよくバーンって開いて男が3人が入ってきて、先頭の人が私を見てニヤリと嫌な笑い顔をみせた。
「貴様が召喚で来た者だな?よし、連れて来い。」
赤い髪の男が指示した。
残り2人が私に向かって来た。
「お待ち下さい殿下ッ!!」
私は向かって来る2人を睨みつけた、と思ったら2人が突然倒れた。
「なッ!?」殿下と呼ばれた人物が驚愕した感じの目で私を見た。
「イリエ様ッ!! 大変失礼致しましたッ!! 衛兵、この者達を部屋から出せッ!! 殿下も御下がりを。」
倒れた2人を引きずって衛兵が部屋を出ていった、殿下と呼ばれた人物は呆然とした顔で立っていたので、衛兵らしき人が押し出してくれた。
「イリエ様、先程の方は、この国の第1王子でして…名をアスキダ様と申します、幼少より当然ですが王子として皆が接しておりますので、見ての通りの方です。申し訳ありません、後で王に報告しておきます。」
「あー…はい、それで、さっきの2人が倒れたのは、ゴーシュさんが何かしたんですね、びっくりしました。」
急に2人が倒れたのでびっくりして固まったままだった。
「あれは私ではなく、イリエ様のお力ですが…」
「…………ん?」
え?なに言ってんの?
▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂▂
最初だけ2連公開。
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