悪役令嬢のプロがまさかの逆ハー溺愛ルート!?〜30回目の悪女はバグ世界で生き残ります!!〜

神崎由紀

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難航する攻略

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「わぁ…」

次の日、私たちは朝一で義手を取りに来ていた。
まだ1日も経っていないのに完成しているわけないと心の中では思いつつも呼ばれたため一応来てみると、そこには綺麗なシリコンの義手が置いてあった。
昨日の今日でできたものとは思えない代物だ。
「スゴいですね…まるで本物じゃないですか…」
ルイも圧倒されている。
「ワシもここまで思い通りに作れたのは久しぶりだよ。わしの力でもあると思うがやはり、あの花のおかげではあるな。だからお代は要らんよ。あの花を取ってきてくれたお礼に持ってけ。」
するとジェームズは、ルイに近づき義手を腕の切れ目にくっつけた。
「ちょっと痛いかもしれんが我慢しろ」
シリコンは凹凸がなく付けるようの金具もない。
どうやってつけるのか不思議に思っていると淡い黄色の光があたりを包んだ。
聖なる光ほどでは無いが眩しくて目を閉じる。
光が消えるとルイの右腕は綺麗に付いていて繋ぎ目も見当たらない。
「何がどうなったの!?」
ルイは義手を自分の手のようになめらかに動かしている。たとえどれだけスゴい義手だってあそこまで滑らかにはいかないんじゃないかと思ってしまった。
「あれはワシの魔法だ。シリコンと体をくっつける能力。あの花びらを使うとより効果が大きくなり神経までもが複製されるようになってるんだ。これで分かったか?俺は忙しいんだ。」
それは義手装具士のための能力と言っても過言でないものだ。
彼は生まれてたその瞬間から義手を作る運命であったのだろうか。
そんなことを考えると少し怖くなった。
(私の聖なる光が自分の人生を左右しなければいいけど…)

帰り道は王宮によることにした。先日あったことを国王に報告をするためだ。
国王という存在には色々なゲームで何度も会っているが、このゲームの国王はとても無口で気難しい。アルフォンスルートでも国王を説得しなければならなく、それがとても鬼畜ルートと言われたほどだ。

覚悟を決め、謁見の間の扉を開く。
「ジャネット・リリアンでございます。国王陛下にご報告があるため参りました。」
彼は感情が顔に出ない。だからその分よりいっそう怖く感じる。
「手短に説明させていただきますと、スムース山の魔物の出現し、縮小した光属性の魔物が私に懐き、私が聖なる光を使えることになりました。詳細をお聞きになさる場合は我が家に手紙を送っていただけると幸いです。では、失礼します。」
緊張感が凄かった。
何回面会しても国王陛下との会話は慣れない。そもそもあれを会話と呼べるのかって言われたら違うけど… 
(国王だもの、こんな危険人物と息子を結婚させるような人ではないでしょ。これで婚約破棄は完全にこっちのものだ。)
この時はまだ私は知る由もなかった。
どれほど聖なる光の発現が重要かなんて。

「ルイ~ただいまぁ、疲れたよ…」
私は謁見が終わったあと、すぐにルイの元に戻った。
「お嬢、そのように走ってこられたら危険ですよ?転んだらどうするんですか?それともわざと転んで私に手当させようと言う魂胆で…」
「もう、無駄口叩かないで。帰るわよ。こんなとこにいたら息が詰まるわ。」
王宮にいる使用人は皆、今までのジャネットの悪行を知っている。
そのため、悪口も私の前で平気で飛び交っていた。
すると急にルイは私の耳を塞いだ。
「ちょっ、なにす…」
「お嬢はあんな声聞かなくていいんですよ。あいつらは努力しないくせにお嬢に嫉妬してる悪い奴らばかりですから」
悪い奴らって…私はつい吹き出してしまった。
「ありがとう。」
「お易い御用です、お嬢を守るのが俺の仕事なんでね。いつでも頼ってくださいよ?」
ずっと引っかかって胸の痛みの正体はもう既にわかっている。病気なんかじゃない。
私は、ルイが好きなのだ。でも、この恋は絶対に叶わない。あと5年もせずに一生離れることになる。それならこんな恋、とっとと諦めてしまおう。
私は、この恋心を奥深くにしまうことを決意した。

馬車が動き出して数分。
揺れが心地よく眠たくなる。疲れのせいでもあるだろう。いつの間にか私は意識を手放していた。
「おやすみなさい、お嬢…」
……さん……ハッピー……エンド…は……かこく……もどるなら…かれのてで…
またあの声だ。前よりははっきり聞こえる。けどまだ途切れ途切れで意味は理解が難しい。
でも私にはわかっていた。本当は理解が難しいわけじゃない。理解したくないんだ。
今更、死に恐怖を抱いている。
今じゃなくてもいっか…
私はその声ができるだけ聞こえないように耳を塞いだ。

家に着き、部屋に戻る。10分経っただろうか。扉がノックされる音が聞こえた。
「はい、どちら様でしょうか」
この部屋がノックされることなんてほとんどない。少し恐怖があったがそれはすぐに無くなった。
「ルイです、入れてください。」
ルイだと知った途端、体が軽くなりすぐにドアを開け部屋に入れる。
「どうしたの?急に。もしかして義手に不具合が起きたりした?それならジェームズおじさんから説明書みたいなのが送られてきたから…きゃぁ!?」
ソファーに座り、アイテムボックスから説明書を取り出そうとすると急にルイの義手がが私の両手をつかみソファーに押し倒した。
そして、今まで経験したことないくらいの距離まで顔を近づけ、耳元で囁く。
「お嬢、男性をノコノコと部屋に入れちゃダメですよ。どんなことされるか分からないんだから。」
手をほどき、ソファーから起き上ったルイは服を払う。
何が起こったのだろう。私は呆然としてしまい動くことが出来ない。
「ということで、防犯教室でしたー。男を部屋に入れちゃダメなことが分かったら、これに懲りて他の男をこの部屋に入れちゃダメですよ?いいですか。」
「…は…い」
ルイが部屋の窓などの施錠を行ったあと、部屋から出ていったことを確認すると、私はドタバタと足をばたつかせた。
強い力で押さえつけられた手首の痛みがまだ残っている。だが不思議と辛くはなかった。
(気持ちを切り替えていかなきゃダメなのに…)
この恋を諦めるのは前途多難な気がしてくるのだった。

朝になるとメイドから1枚の手紙が手渡された。アルフォンスから手紙だ。読んでから出来るだけ早く王宮に来て欲しいとのこと。そのため私は王宮に向かうことにした。多分婚約解消の手続きや何やらをやらなければならないのだろう。
「何しに行くんです?」
「婚約破棄」
「……は?」
ルイは目を丸くしている。
そんな彼を見て笑いながら婚約破棄の理由をスラスラと並べた。
ルイは青くなり
「お嬢は変わりましたよ。王子も見直してくれるに違いないです。国の母ですよ?なりたくないんですか?王妃教育も頑張ってたじゃないですか。」
と言うがそう言われてもこの世界から出るためだ。ジャネットの記憶がある分、王妃教育の辛さも実感しているがやったのは私では無いためそんなに辛くは無い。ジャネットには申し訳ないが…
「じゃあ、ルイは私にアルフォンスと結婚して欲しいの?」
ルイは直ぐに口を開いた。
「もちろんですよ。俺にとってお嬢が幸せになるのが1番の幸せですから」
もしかしたら、ルイは私のことを異性としてみていないのかもしれない。
「私が本当に好きになってもらえるわけないよね。他の子みたいに癒せないし、可愛くもない。」
ジャネットの顔が可愛くないわけじゃない。だが、どちらかと言えば綺麗系だ。すぐに反発してしまう癖がある私は現世でも好かれるような性格ではなかった。悪役令嬢を演じることは得意だが本当の自分の気持ちをさらけ出すのは苦手だ。
だから分かっていた。
しかし、予想に反してルイは悲しそうな顔をした。
「そんなことないです。お嬢は世界でいちばんかわいいですし、俺の癒しですよ。俺が保証します。」
すごく胸が苦しくなる。
その時は、嬉しさで判断力が鈍っていたのかもしれない。昨日、決意を固めたばかりなのに。こんなこと聞くはずじゃなかった。
「ルイは私のこと好き…?」
なんてことを口にしているんだ、と直ぐに後悔した。
多分私の顔が真っ赤になっていたから異性としての好きだとすぐに理解したのだろう。
長い沈黙が訪れる。
ルイはただ静かに苦笑していた。
「お嬢、あそこのパンケーキ美味しいらしいですよ。帰りに買っていきません?」
「いいわね、そうしましょ。」
あの後、ルイから話を切り出してくれたおかげでなんとか沈黙を続けることは無かった。
だが、それでもやっぱり少しぎこちない会話は、私にとって居心地の悪いものである。
早く、早くつけ、そう思うほど時間は長く感じる。この現象は何なのだろう…
私は、少しでも気を紛らわせるべく外の方に視線を向けた。
楽しそうにはしゃぐ子供たちやとても幸せそうに手を繋ぐ恋人達が通り過ぎていく。
私とは一生縁がないような生き方をしている彼らを見守っていると少し虚しくなってくる。
私は彼らから視線を外し、上を向いた。
真っ青な空はどこでも同じだ。太陽の光は私たちを平等に照らしてくれる。こんな私にも。
そう思うとさっきよりも私の心は軽くなった。

長いこと馬車に乗ったあと、ついに王宮に到着した。
「ルイ行ってくるわね。」
「行ってらっしゃいませ。」
ルイは、その後沈黙が流れるのをせき止めて何事も無かったかのように話をしてくれた。だがそれが返って苦労させているのだと思うと沈黙の時よりも辛さは大きかった。
帰りも辛いんだろうな…やだな…そんなことを考えながら王子の執務室の前に着いた。
婚約破棄ってだいぶお金がかかるのでは。こちらから破棄を申し出たから慰謝料を払うのはこちら側。
皇族からの慰謝料ってどれくらいなのか。今はこれからのためにお金は残しておきたいのに。どうしよう。急に不安が私に襲いかかる。
だが、会わなければいけない。扉の鳴らすノックの音は私の不安な気持ちを嘲笑うように明るく軽い音がした。
「失礼致します。ジャネットでございます。」
私は、アルフォンスの返事が聞こえると重い扉を慎重に開けた。

「皇太子殿下、婚約破棄して頂けるのでしょうか」
疑問形で一応聞いてみるものの結果はもう分かりきっている。これまでもすぐに婚約は無くなった。
「いや、このまま続行とするよ。」
「え?」
予想外の答え。頭が追いつかなかった。そんな私を置いて話を進める。
「君は、幼い頃から王妃教育を努めて来た。そんなあなたに適う人など居ないだろう?それに先日、聖なる光を発現させたとか、そんな面白…素敵な女性を僕が離すとお思いで?」
今まですんなり婚約破棄ができたのは記憶喪失だったからかもしれない。王妃教育の記憶も全てなくなってしまう悪役令嬢など彼ら王子には必要ないから。
でも今回は心を改める方法でやってきた。そりゃあ王子も食いつくわ…そういえばアルフォンスは珍しいもの好きだった。
それにしても聖なる光の発現って彼にとっては面白いものなのか?
そういえばアルフォンスルート以外ではヒロインも力を発現してなかった…
ちゃんと設定資料だけじゃなくゲームも何周かプレイしとけばよかったと後悔する。
後悔しても遅い。…いや、まだ間に合うかもしれない。
王子と結婚するのはヒロイン。ヒロインは完璧だ。
すぐに王妃教育も終わるだろう。
ヒロインが来るまでの、あと数ヶ月の辛抱だ。
そして、ヒロインには何もせず速やかに後を引く。
「分かりました。ですが、婚約破棄したい場合はすぐに申し出てくださいね?潔く退くので。」
私は頭を下げ、ドアノブに手をかける。
「あ、あと来週からこっちに住んでもらうのでその用意もよろしくね。」
…は?
空耳かと思ったが、次の日公爵家にはしっかりとした手紙が送られてきたのだった。

その頃のジャネットはまだ、アルフォンスがどれほどまでに執着心が強いのかを知る由もない。彼が1番攻略しやすいということも。

毎日が退屈でつまらなかった。仕事は山ほどあるが直ぐに終わってしまいやりごたえがない。婚約者は我儘で金を使い放題。だが構ってもそれほど面白くない。どちらかと言うと仕事の邪魔になり、迷惑でしかなく早く婚約を解消したかった。
そんなある日、従者からジャネットが高熱で寝込んでいると聞く。しかし、あんな令嬢の見舞いなんかに時間を割くことはしたくなかったため僕は動かなかったのだ。
その報告から数日後、彼女が目覚めたと報告が来た。少しの間の静かさは心地よかった。
手紙に手をつけていると青色の可愛らしい一通の手紙が目に入る。
それを取るとジャネットからだった。
いつもの彼女はピンク色の派手なものを送ってくるため珍しかった。
内容も簡潔なもので彼女らしくないと思いつつも気分は憂鬱だった。
(また、あれが来るのか……)

2日後、僕の前に現れた彼女は変わり果てていた。厚化粧は清楚なものに変わり、服も水色のものでとてもシンプルなドレス。
「婚約破棄して頂きたいのです……」
一言目から衝撃が強かった。
あの我儘な、私の地位だけしか見ていない女が、たった数日の高熱で変わっていた。
「どうかご決断よろしくお願いします。」
彼女は昔の面影はどこにもなく、何故か彼女とは全く関係がない母上に似ているような気がした。

次の日、珍しく国王に呼ばれたため謁見室に行くとまた、衝撃的なことを伝えられた。
「ジャネット嬢が聖なる光を発現させた。」
聖なる光は、国で1番心から人を救いたいと願った者が神から与えられる能力だと言われている。
彼女は私を驚かせてばかりだ。
何があの子を変えたのだろう。
欲しい。あの子が欲しい。私だけのものに。
謁見後、婚約破棄の撤回を伝えるべく僕は手紙を書いた。

『明日、王宮にお越しください。』

次の日、彼女は不安そうな顔をして入ってきた。やはり婚約破棄したくないのかとも思ったが、どこか違う不安の仕方だった。
何となく表情から感情を読み取ることは出来るのだがあれは今後についてだろうか。お金のこととかだろう。そんなことに不安になるなんてそんなに僕と婚約破棄したいのだろうか。
でももう遅い。
婚約破棄の撤回を伝えた僕を見た彼女は驚いていた。複雑そうな顔をして、少し怒ったような顔、悩んでいる顔。コロコロ変わる彼女の表情は可愛らしく、愛らしかった。
前までこんな感情全くなかったのに。我ながら単純かもしれないと少し微笑む。
「婚約破棄したい場合は申し出てくださいね?すぐに退くので」
彼女は、そう言うと部屋を後にしようとした。「あっ、あと来週からこっちに住んでもらうのでその用意もよろしくね。」
久しぶりにこんな気持ちになったんだ。彼女が他のところに行くなんて許さない。ずっと僕の視界に置いておかないと。
僕の愛らしい婚約者。もう、絶対に離さない。
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