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冥界の事柄
寒き春の夢
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「ふふ、ようやく、僕らの求める世界が手に入る」
霊達は主を囲うようにふよふよと漂う。春のはずが、この場所だけとても寒い。
「えぇ、これからこの世界は貴方だけのものとなるでしょう」
「そうだね、ようやく、僕だけの世界に……ふふ、はは、あはははは!」
主の愉快な笑い声は冥界中に響き渡る。そして、笑い終わった後、とても楽しそうな顔をしながらくるりと従者の方を向く。
「そうだ、一つお願いがあるの」
「はい、なんなりと、お申し付けください」
そう言うと、主は微笑み従者に近づき、耳元で優しくこう言った。
「この世界の創造神をどんな手を使ってもいいから……殺してきて?」
「……!」
蛇護幻 守秘叶好は、目を覚まし、体を勢いよく上げる。
今まで見ていたものは、全て夢だったようだ。なんとも生々しい夢である。
(何だったのでしょう今の夢は。最近やたら霊達が静かなのも気になってはいたのですが……この夢が、正夢ではないといいのですがね)
そう思いながら、守秘叶好はゆっくりと顔を上げ、美しい星空を見上げる。
(何故でしょうか、今日はなんだか少し肌寒いですね)
もう春なのだから夜も春の暖かな空気……のはずが、なぜだか守秘叶好は今晩だけとても寒く感じた。
霊達は主を囲うようにふよふよと漂う。春のはずが、この場所だけとても寒い。
「えぇ、これからこの世界は貴方だけのものとなるでしょう」
「そうだね、ようやく、僕だけの世界に……ふふ、はは、あはははは!」
主の愉快な笑い声は冥界中に響き渡る。そして、笑い終わった後、とても楽しそうな顔をしながらくるりと従者の方を向く。
「そうだ、一つお願いがあるの」
「はい、なんなりと、お申し付けください」
そう言うと、主は微笑み従者に近づき、耳元で優しくこう言った。
「この世界の創造神をどんな手を使ってもいいから……殺してきて?」
「……!」
蛇護幻 守秘叶好は、目を覚まし、体を勢いよく上げる。
今まで見ていたものは、全て夢だったようだ。なんとも生々しい夢である。
(何だったのでしょう今の夢は。最近やたら霊達が静かなのも気になってはいたのですが……この夢が、正夢ではないといいのですがね)
そう思いながら、守秘叶好はゆっくりと顔を上げ、美しい星空を見上げる。
(何故でしょうか、今日はなんだか少し肌寒いですね)
もう春なのだから夜も春の暖かな空気……のはずが、なぜだか守秘叶好は今晩だけとても寒く感じた。
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