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不倫は異性とは限らない
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〝なんと‼︎
〇〇部長の浮気相手は美人秘書ではなく、よく接待に連れまわっている部下の男性だったと言う事が発覚。
その事実を知った妻は果たして…〟
テレビを見ながら夫がつぶやく。
「いい歳した男同士が恋愛って…考えられんなぁ…俺だったら若い女の子の方がいい」
「あら?□□さん浮気したいの?」
「ん"ん"っそんなわけないじゃないか」
「さぁ?どうでしょ?スーツのポケットから、こう言うのが出てきたんだけど?」
若い子に頬にキスされデレてる夫のチェキの裏にLI〇〇のIDとケー番が書かれていた。
「なっ!これは…」
「貴方もお付き合いがあるんでしょ気にしてないわ」
気不味そうにしながら、話の話題を夫は変える。
「……なあ…ママ…明日は弁当要らないから…取引先と食べる事になったから」
「えぇ分かったわ明日は、お弁当を作らなくていいのね」
5つ歳上の夫と結婚して20年以上…子育ても終わりになり、子供達も好き好きに過ごしている。
そう言えば、もう何年もまともに、夫の顔を見て話してない。
恋愛結婚して、子育て真っ只中は互いの顔を見てきちんと夫婦していたと思う。付き合ってから変わらず夫を名前で私は呼んでいるのに、夫はいつしか私の事を〝ママ〟と呼ぶようになった。
もう気が遠くなるくらい名前で呼ばれてない。
今は〝ただの同居人〟の関係かしら?
私は家にいる時間を持て余すようになり、フルタイムのパート勤務し、半分は生活費に入れてるが残りは自分のお金として管理している。
「ねぇ□□さん。私、最近運動不足だから、明日から近所のフィトネスジム通う事にしたから」
「あぁ」
またスマホ見ながら生返事。いいわ気にしてないから。
◇
◇
◇
「…以上が施設内の説明になります。また機械の扱いなどはスタッフが近くにいますので気兼ねなくお尋ねください」
「はい。ありがとうございます」
私は。仕事の休みの日には、足繁くジムに通うようになり、早1ヶ月経った頃、インストラクターの方に声を掛けられる。
「もしかして、△△春美さん?」
「はい、旧姓は△△ですが…」
「私よ、わ.た.し」
「もしかしてマリ?」
「そう♪懐かしいわね。元気してた?まさか、ここで出会うなんて♪」
マリとは高校の時の同級生。
互いに結婚してからは疎遠になっていた。
彼女はこのフィットネスジムのマネージャー兼インストラクターをしているとの事。
元々、気心知れた仲だったから疎遠だった年数がなかったことのように距離が縮まり、ジム以外で会う機会が増えた。
「えっ?マリ、バツイチなの?」
「ほら、私、早く結婚したじゃない?子供達も独立したし、元旦那も好い人ができたから、それを機にね」
「そっかぁ。私は夫からは〝女〟や〝妻〟じゃなくて〝ママ〟呼ばわりで嫌‼︎私は、あんたの〝母親〟じゃないって言いたくなるから、まともに顔見て話す事なんて何年もしてないわ」
「別れないの?」
「どっちでもいいかなって」
「私が春美の旦那だったら、悲しませないのに…」
「マリ?」
アルコールで少し酔いが回っていたのか、互いに熱を帯び唇を重ね、次第に深く、舌を絡め合う。
「はぁはぁ…」
「ねぇ春美、本当は私とこうなりたかったんじゃないの?」
私はカッと顔を赤らめる。
本当は高校の時からマリに恋情していた事をこの歳になった現在で改めて思い知る。
「春美。私も同じ気持ちだったのよ。ただ、の頃は理解し、受け入れるには若過ぎて私は逃げるように〝結婚〟したの」
「マリ…」
互いの気持ちを確かめるかのように私達は濃厚で甘美な情交を睦み合う。
男性とのそれより気持ちが良く、私達は何度も何度も上り詰めた。
「春美大好き♡」
「私もよマリ♡」
ベッドの上て足を絡め合い、微笑み、また身体を重ねる。
◇
◇
◇
「マ…は、春美。ジムに通い始めてから綺麗になったな?たまには一緒に1日過ごさないか?」
「ふふふ…何だか久しぶりに名前で呼んでくれたのね。□□さん。ごめんなさい。今日はジムの後、マリと1泊2日温泉旅行の約束しているの。貴方もチェキの子と遊びに行けばいいじゃない?私に、態々、気を遣わなくていいのよ。それじゃ、行ってきます」
私は堂々と恋人に会いにいくのだった。
〇〇部長の浮気相手は美人秘書ではなく、よく接待に連れまわっている部下の男性だったと言う事が発覚。
その事実を知った妻は果たして…〟
テレビを見ながら夫がつぶやく。
「いい歳した男同士が恋愛って…考えられんなぁ…俺だったら若い女の子の方がいい」
「あら?□□さん浮気したいの?」
「ん"ん"っそんなわけないじゃないか」
「さぁ?どうでしょ?スーツのポケットから、こう言うのが出てきたんだけど?」
若い子に頬にキスされデレてる夫のチェキの裏にLI〇〇のIDとケー番が書かれていた。
「なっ!これは…」
「貴方もお付き合いがあるんでしょ気にしてないわ」
気不味そうにしながら、話の話題を夫は変える。
「……なあ…ママ…明日は弁当要らないから…取引先と食べる事になったから」
「えぇ分かったわ明日は、お弁当を作らなくていいのね」
5つ歳上の夫と結婚して20年以上…子育ても終わりになり、子供達も好き好きに過ごしている。
そう言えば、もう何年もまともに、夫の顔を見て話してない。
恋愛結婚して、子育て真っ只中は互いの顔を見てきちんと夫婦していたと思う。付き合ってから変わらず夫を名前で私は呼んでいるのに、夫はいつしか私の事を〝ママ〟と呼ぶようになった。
もう気が遠くなるくらい名前で呼ばれてない。
今は〝ただの同居人〟の関係かしら?
私は家にいる時間を持て余すようになり、フルタイムのパート勤務し、半分は生活費に入れてるが残りは自分のお金として管理している。
「ねぇ□□さん。私、最近運動不足だから、明日から近所のフィトネスジム通う事にしたから」
「あぁ」
またスマホ見ながら生返事。いいわ気にしてないから。
◇
◇
◇
「…以上が施設内の説明になります。また機械の扱いなどはスタッフが近くにいますので気兼ねなくお尋ねください」
「はい。ありがとうございます」
私は。仕事の休みの日には、足繁くジムに通うようになり、早1ヶ月経った頃、インストラクターの方に声を掛けられる。
「もしかして、△△春美さん?」
「はい、旧姓は△△ですが…」
「私よ、わ.た.し」
「もしかしてマリ?」
「そう♪懐かしいわね。元気してた?まさか、ここで出会うなんて♪」
マリとは高校の時の同級生。
互いに結婚してからは疎遠になっていた。
彼女はこのフィットネスジムのマネージャー兼インストラクターをしているとの事。
元々、気心知れた仲だったから疎遠だった年数がなかったことのように距離が縮まり、ジム以外で会う機会が増えた。
「えっ?マリ、バツイチなの?」
「ほら、私、早く結婚したじゃない?子供達も独立したし、元旦那も好い人ができたから、それを機にね」
「そっかぁ。私は夫からは〝女〟や〝妻〟じゃなくて〝ママ〟呼ばわりで嫌‼︎私は、あんたの〝母親〟じゃないって言いたくなるから、まともに顔見て話す事なんて何年もしてないわ」
「別れないの?」
「どっちでもいいかなって」
「私が春美の旦那だったら、悲しませないのに…」
「マリ?」
アルコールで少し酔いが回っていたのか、互いに熱を帯び唇を重ね、次第に深く、舌を絡め合う。
「はぁはぁ…」
「ねぇ春美、本当は私とこうなりたかったんじゃないの?」
私はカッと顔を赤らめる。
本当は高校の時からマリに恋情していた事をこの歳になった現在で改めて思い知る。
「春美。私も同じ気持ちだったのよ。ただ、の頃は理解し、受け入れるには若過ぎて私は逃げるように〝結婚〟したの」
「マリ…」
互いの気持ちを確かめるかのように私達は濃厚で甘美な情交を睦み合う。
男性とのそれより気持ちが良く、私達は何度も何度も上り詰めた。
「春美大好き♡」
「私もよマリ♡」
ベッドの上て足を絡め合い、微笑み、また身体を重ねる。
◇
◇
◇
「マ…は、春美。ジムに通い始めてから綺麗になったな?たまには一緒に1日過ごさないか?」
「ふふふ…何だか久しぶりに名前で呼んでくれたのね。□□さん。ごめんなさい。今日はジムの後、マリと1泊2日温泉旅行の約束しているの。貴方もチェキの子と遊びに行けばいいじゃない?私に、態々、気を遣わなくていいのよ。それじゃ、行ってきます」
私は堂々と恋人に会いにいくのだった。
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