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この度、俗に言う〝異世界転生〟せず幽霊になりました。6
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❇︎✴︎❇︎✴︎❇︎✴︎大治郎さんを助けて!❇︎✴︎❇︎✴︎❇︎✴︎
昨夜の嵯峨嶋課長の言動に赤面しながら返事に困る。
その前にあの体に戻る勇気がない私は大治郎さんと話していた、あの場所で彼を待つ。
「真波ちゃん、早かったね」
「大治郎さん、お仕事は休み?」
流石に昨夜の嵯峨嶋課長の事を話はせず、肉体に戻ろうとしたら激しい痛みに驚いたことを話す。
「でも、このままじゃ、ご両親も心配するよ」
「確かにそうなんですけど…」
何となく岩岡さんの件で逃げ腰に私はなっていて戻りたいけど怖気ついていた。
陽も傾き大治郎さんも「そろそろ帰るよ」そう言って立ち上がると急にフラつき倒れた。
「大治郎さん‼︎‼︎」
そのまま傾斜に転がり落ちる。穴場だけあって人通りが少ない場所。
触りたくても触れない私の体、何度も彼の名を呼ぶが反応がない….一体どうすれば…
私は無我夢中に自分の体がある、丘の上の病院を目指した。
そこには嵯峨嶋課長と私の両親が見舞いに来ていた。
世間話をしながら彼は頭を下げていたが、そんな事より、大治郎さんを助けたい思いが、私の逃げたい気持ちを打ち消した。
体に入ろうとするが、激痛が走る。
〝痛い〟〝痛い〟〝痛い〟ズキズキ、ヒリヒリ鋭い痛み鈍い痛みが私の中に入り込む…とにかく知らせないとって思いで私は近くに見えた嵯峨嶋課長の手首を掴んだ。
「‼︎」
「…ん…」
「「「真波‼︎」」」
「お願い‼︎△△丘の近くに人が倒れているの‼︎お世話になった方なの‼︎早く助けて」
私は痛さからまた意識を失う。
大治郎さんなので無事であります様に…
「…み…真波」
「?」
目を開くと両親と兄夫婦が私の顔を覗き込む。
母が「お客さんよ」と言ってベッドをギャッジアップした。
「真波ちゃん、ありがとう。君のおかげで助かったよ」
車椅子に座っている大治郎さん。
大治郎さんの車椅子を押していたのは嵯峨嶋課長だった。
「真波ちゃん紹介するよ。コイツが俺の曾孫の大輝」
変わらない笑顔で紹介する。
ひまご…ひま…曾孫⁈
「えぇ?嵯峨嶋課長が大治郎さんの曾孫?」
「ハハハ…俺に似てるだろ?」
言われてみれば似てるけど…全く気付かなかった。
いつの間にか私の家族も大治郎さんも病室からいなくなり、嵯峨嶋課長と2人きりになる。
「…実は俺、田所さんの事、入社前から曾祖父の写メを見せてもらって知っていたんだ」
そう言うと私の就職の経緯まで説明して、そこから「写メを見て一目惚れして、実際、教育係として目の前に現れ、更に好きになった」と告白される。
「まっ…全く経験ない私で、よっ…ょろしければ」
「やったぁ‼︎絶対離さないから覚悟して」
ぎゅっと抱きしめられた。
「ぉ手柔らかにお願い致します」
もうキャパオーバーで顔が熱いんですけどっ。
検査後、異常なしと言われ、私は退院した。
1週間、自宅療養を終え出勤する。
約1ヶ月ぶりの会社。「田所ちゃん大丈夫?」と秘書課の、お姉様達が様子を見に来た。
「いりもう大丈夫です。ご心配をお掛けしました」
私の顔を見て安堵し部署へ帰る。
私は岩岡さんの件に被害届は出さなかったが、彼女は自主退職、そして彼女のご両親から謝罪と、全ての医療費を負担してもらった。
結局、本人からの謝罪はなかったけど…白水主任は、岩岡さん以外にも他の女性の関係もバレてしまい婚約解消。〝再教育〟として部署移動を余儀なくされた。
「真波、これ受け取って?」
「嵯峨嶋課長…「2人きりの時は名前呼びだろ?」
告白されて間がないのに、大きな石付き指輪と記入済みの婚姻届。
「えっ?いやっ?早すぎません?」
「何でも〝思ったら吉日〟〝善は急げ〟離さないって言っただろ?」
意外に強引な彼の行動に驚き、あれよあれよと私は職場復帰1ヶ月で告白→OK→プロポーズ→両家挨拶
気がついたら今、花嫁として結婚会場で杖付く父とバージンロードを歩いていた。
昨夜の嵯峨嶋課長の言動に赤面しながら返事に困る。
その前にあの体に戻る勇気がない私は大治郎さんと話していた、あの場所で彼を待つ。
「真波ちゃん、早かったね」
「大治郎さん、お仕事は休み?」
流石に昨夜の嵯峨嶋課長の事を話はせず、肉体に戻ろうとしたら激しい痛みに驚いたことを話す。
「でも、このままじゃ、ご両親も心配するよ」
「確かにそうなんですけど…」
何となく岩岡さんの件で逃げ腰に私はなっていて戻りたいけど怖気ついていた。
陽も傾き大治郎さんも「そろそろ帰るよ」そう言って立ち上がると急にフラつき倒れた。
「大治郎さん‼︎‼︎」
そのまま傾斜に転がり落ちる。穴場だけあって人通りが少ない場所。
触りたくても触れない私の体、何度も彼の名を呼ぶが反応がない….一体どうすれば…
私は無我夢中に自分の体がある、丘の上の病院を目指した。
そこには嵯峨嶋課長と私の両親が見舞いに来ていた。
世間話をしながら彼は頭を下げていたが、そんな事より、大治郎さんを助けたい思いが、私の逃げたい気持ちを打ち消した。
体に入ろうとするが、激痛が走る。
〝痛い〟〝痛い〟〝痛い〟ズキズキ、ヒリヒリ鋭い痛み鈍い痛みが私の中に入り込む…とにかく知らせないとって思いで私は近くに見えた嵯峨嶋課長の手首を掴んだ。
「‼︎」
「…ん…」
「「「真波‼︎」」」
「お願い‼︎△△丘の近くに人が倒れているの‼︎お世話になった方なの‼︎早く助けて」
私は痛さからまた意識を失う。
大治郎さんなので無事であります様に…
「…み…真波」
「?」
目を開くと両親と兄夫婦が私の顔を覗き込む。
母が「お客さんよ」と言ってベッドをギャッジアップした。
「真波ちゃん、ありがとう。君のおかげで助かったよ」
車椅子に座っている大治郎さん。
大治郎さんの車椅子を押していたのは嵯峨嶋課長だった。
「真波ちゃん紹介するよ。コイツが俺の曾孫の大輝」
変わらない笑顔で紹介する。
ひまご…ひま…曾孫⁈
「えぇ?嵯峨嶋課長が大治郎さんの曾孫?」
「ハハハ…俺に似てるだろ?」
言われてみれば似てるけど…全く気付かなかった。
いつの間にか私の家族も大治郎さんも病室からいなくなり、嵯峨嶋課長と2人きりになる。
「…実は俺、田所さんの事、入社前から曾祖父の写メを見せてもらって知っていたんだ」
そう言うと私の就職の経緯まで説明して、そこから「写メを見て一目惚れして、実際、教育係として目の前に現れ、更に好きになった」と告白される。
「まっ…全く経験ない私で、よっ…ょろしければ」
「やったぁ‼︎絶対離さないから覚悟して」
ぎゅっと抱きしめられた。
「ぉ手柔らかにお願い致します」
もうキャパオーバーで顔が熱いんですけどっ。
検査後、異常なしと言われ、私は退院した。
1週間、自宅療養を終え出勤する。
約1ヶ月ぶりの会社。「田所ちゃん大丈夫?」と秘書課の、お姉様達が様子を見に来た。
「いりもう大丈夫です。ご心配をお掛けしました」
私の顔を見て安堵し部署へ帰る。
私は岩岡さんの件に被害届は出さなかったが、彼女は自主退職、そして彼女のご両親から謝罪と、全ての医療費を負担してもらった。
結局、本人からの謝罪はなかったけど…白水主任は、岩岡さん以外にも他の女性の関係もバレてしまい婚約解消。〝再教育〟として部署移動を余儀なくされた。
「真波、これ受け取って?」
「嵯峨嶋課長…「2人きりの時は名前呼びだろ?」
告白されて間がないのに、大きな石付き指輪と記入済みの婚姻届。
「えっ?いやっ?早すぎません?」
「何でも〝思ったら吉日〟〝善は急げ〟離さないって言っただろ?」
意外に強引な彼の行動に驚き、あれよあれよと私は職場復帰1ヶ月で告白→OK→プロポーズ→両家挨拶
気がついたら今、花嫁として結婚会場で杖付く父とバージンロードを歩いていた。
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