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夫が娘の担任の先生と不倫してました。
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【不貞行為(不倫、浮気)
婚姻している者が配偶者以外の異性と性的関係を持つことは、夫婦の双方に課された貞操義務に違反する行為となり、これを法律上で「不貞行為(ふていこうい)」と言う】
「もう、私は貴方の事を〝家族〟とは思ってないわ。新しい奥様と、この家で暮らしてね。さよなら」
「………」
男は項垂れ無言のまま立ち尽くしていた。
女は子供達を連れ、大きなキャリーケースを引き扉を開け家を出ようとすると、小さな男の子が後ろを振り向き声を掛ける。
「おと…「コラ!もう、あの人は、もう私達の、お父さんじゃないの!」
男の子の姉らしき女の子が、それを止めた。
「慎、悠花、蓮、花奈…ごめんね。寂しい思いをさせてしまうけど、お母さん頑張るから」
子供達をギュッと抱きしめて女は涙を堪え唇を噛む。
ーーーーーーーーー
「そっかぁ。旦那さんと別れちゃったんだ社長」
ランチミーティングと言う名目で高校時代から付き合いの親友に離婚報告した。
「相手の方、妊娠までしてるんだし…それに、みんな痛み分けよ誰一人、得になんてならない…元夫は私達を傷つけ、私は元夫から自尊心を奪ってしまい、それを癒したのは私達じゃなかった…それに私は子供達と暮らせてるから寂しくないわ」
「相変わらず強いね美咲は」
「強くないわよ」
「それに私ら、まだアラサーだよ、もっと良い男を見つけないと」
「4人の子連れの私に恋愛しろと?冗談?」
親友のセリフに私は鼻で笑った。
彼女なりの気遣いと分かっている。
「まぁ今は、離婚したばっかりだし?余裕は無いだろうけど考えるのは悪くない事よ」
「あんたねぇ」
近況報告と仕事の話を交え親友と別れる。
ーーーーーーーー
「ふぅ…ただいまぁ」
「お母さん、お帰り!夕飯できてるよ」
「ありがとうぉ悠花♪大丈夫?無理しないでね」
「大丈夫よ。お母さん!私達皆、お母さんの味方だし、皆んなで話し合って家事を分担してるから心配しないで」
「悠花…」
「ほーら!蓮がお風呂掃除して、お湯張っているから、早く入ってよ」
「おかあしゃ。ハナちゃんも入りたい」
「花奈。じゃあ一緒に入ろうか?」
「うん♪」
もうすぐ5歳を迎える1番下の娘は、お気に入りのパジャマを抱きしめ浴室まで一緒に付いてくる。
〝やっと花奈らしくなって良かった〟
新居の荷物も片付き、新たな生活に慣れ始める。
この離婚で傷付いたのは私ではなく子供達。
特に花奈にとっては心に大きな傷を与えてしまったのは間違いない。
大好きな先生が父親と仲良しになって、私達が家を出て行く事になったんだから…
◇
◇
◇
「ツキ君。私、赤ちゃんができたかも?」
大学2年の頃、当時バイト仲間の築島亘と付き合い妊娠が発覚した。
反対する者もいたが、私達は〝産む〟選択をした。
互いの両親の力を借りながら亘は大学を卒業して就職。
その間に私は2人目を出産した。
3人目を出産し、私に転機が訪れた。
「コレって毎回思うけど使いにくいのよねぇ。何かいい方法はないかしら?」
子育てに欠かせない日用品、使いやすいものもあるけど、お気に入り〟は誰しもあり、使いにくくても、使用するのがユーザーだと思う。
例えば、料理をする際、調味料を、わざわざスプーンで計らず、振りかけるだけで好みの分量を出せたら…と思う人はいないだろうか?
〝足りない〟〝入れ過ぎた〟なんて味の好みは別として失敗のリスクは避けられる。
「こうやったら使いやすいわよね」
元々、使える物を利用して工夫する事が得意だった私は日常生活にも、それを活かしてきた。
ーーーーーーーー
「コレ、築島さんが考えたの?すごーい。めっちゃ使いやすい‼︎ねぇねぇ。コレ特許とった方がいいわよ‼︎私の知り合いに特許申請に詳しい人いるから紹介するよ」
友人達の協力もあり、私が出したアイデアが特許を取得し更にSNSで話題となり、初めは知り合いのお店のスペースの一部に置かせてもらう形でスタートしたが、あれよあれよと売行き、4人目の妊娠が分かった時には、従業員を数十人雇えるまで大きくなっていた。
子育てグッズの他に介護用品を扱い、自社製品だけで無く、福祉に特化した海外商品を扱うまでになった。
何もかも順調と思っていたのは私だけだったのかもしれない。
「美咲、事業縮小で会社が早期退職者を募っていて、部長から勧められた…」
突然、力無い声で夫が話を切り出した。
私の妊娠から、考える余裕なく大学卒業して慌ただしく就職した彼、本当は、やりたい事があるかもしれない…と思った私は彼に問いかける。
「亘さんは、どうしたいの?」
今は彼の収入が無くても安定した暮らしはできるし、彼がやりたい事をさせてあげたいと思ったが、今思うと、それは私の〝傲慢〟で、彼を苦しめてしまったのかもしれない。
暫くは早期退職の話を断り頑張っていたが花奈が3歳を迎えた歳に、夫は退職した。
夫は慣れない家事も頑張り、私は、私で仕事が忙しくなり、彼に家庭を任せてしまっていた。
普段は仕事が終わり子供の迎えに行くのが私の日課だけど、どうしても行けない時は夫に依頼。
そんな生活が2年経ち、夫はやりたかった仕事にも就け、お互い予定を擦り合わせながら、家庭生活は上手くいっていた。
なかなか出ない電話。出たかと思えば、気怠く甘さが残る声…
彼の様子が最近おかしいと分かっていながら私は目を背けていた。
〝この生活を壊したくなかったから〟
夫は最近よく交流している△△さんと今日は出かける話をしていた為、子供の迎えを義母に依頼した。
取引先を後にした後、後ろから声を掛けられた。
「美咲さん、お久しぶり。こんにちは」
「?△△さん…今日は、主人と一緒では…」
「えっ?築島とは最近、会っていませんよ」
「えっ?」
一気に血の気が引いていく…あぁ…やはりそう言う事…夫は誰と会っていたの?
私は、予定を早く切り上げ、夫の車に付けていた盗難防止のGPSを検索して辿ると、見知らぬアパートに夫の車が停まっていた。
私は義母に仕事が長引くと言って子供達を預かってもらう様に依頼し、アパートから夫が出てくるのを静かに待つ。
真冬でも無いのに、手は悴む。
暫く待ち続けアパートのドアが開き、現実は思っていた以上に残酷だった。
夫が会っていたのは花奈の担任の先生だったってわけだ。
2人が抱き合う姿を見た瞬間、吐き気と頭痛…酷い二日酔いの様な感覚が私を襲う。
この生活で知らないふりをし続け逃げていた結果…私は逃げ出したい気持ちを堪え、二人の前に立った。
「ねぇ。亘さん△△さんと会ってるんじゃなかったの?」
「み…美咲」
「花奈ちゃんママ」
2人はその場で固まる。
「花奈ちゃんママさん。私が悪いんです!亘さんは悪くありません」
「違うんだ美咲、悪いのは俺…「そんなの、どうでもいいいわ!いつからなの?」
私は言葉を被せねじ伏せる。
「今後のことを含め、話し合いましょう。それと亘さん。家に帰る勇気があるなら帰ってきてくださいね」
ーーーーーーーー
互いの両親に話し、私は離婚を決意した。
私は花奈の保育園の園長と弁護士を呼び、2人が自宅にやって来た。
心配だったのか、夫の両親と義兄も来た。
夫が家に入って来るなり義兄が夫を殴る。
「何考えてるんだ‼︎こんなことまでして」
「すみません。すみません私が悪いんです」
かなえ先生が土下座をする。
「お義兄さん、座りましょう」
ダイニングテーブルを囲み私は離婚届と妊娠検査薬を出し彼女に検査を促す。
結果は陽性。
4人も出産経験があるから、もしやと思ったが間違いなかった。
私以外、動揺を隠せずにいた。
「いつから?」
「1年半前から…友達との飲みの席で偶然、会って、それから」
「バレなきゃ、ずっと続けていくつもりだったの?」
私が起業し成功した中で、夫は自主退職を迫られ、余儀なく受け入れるしか無く、彼の中でプライドが崩れ、その隙間を埋めたのが彼女だった事を話す。
「美咲、別れたく無いんだ」
「じゃあ、彼女のお腹の子はどうするの?」
沈黙は続く。
「私は慰謝料は要求しません。代わりに、そのお腹の子が小学生に上がるまでは、貴方達は、この家で暮らし、お互い、仕事は辞めないでね。園長先生、お願いしますね」
園側としては彼女を退職させて有耶無耶にしたかったかもしれないけど、実際、夫と彼女の距離が近かった事は他の先生達は知っていた。
許すわけないでしょ。
噂好きのママ達のエサになってもらうわ。
2人で乗り越えてくださいね。
お腹の子供に罪悪感を残して、離婚は成立した。
義両親とは変わらず良好な関係を築いて、新居も義両親の近くに決めた。
「強くならなくちゃ」
パン‼︎と頬を両手で叩き私は新たな生活に進む。
元夫と先生?
えぇ肩身の狭い生活をしてるそうですよ。
努力して信用を取り戻せば、大丈夫と思うんですが…
婚姻している者が配偶者以外の異性と性的関係を持つことは、夫婦の双方に課された貞操義務に違反する行為となり、これを法律上で「不貞行為(ふていこうい)」と言う】
「もう、私は貴方の事を〝家族〟とは思ってないわ。新しい奥様と、この家で暮らしてね。さよなら」
「………」
男は項垂れ無言のまま立ち尽くしていた。
女は子供達を連れ、大きなキャリーケースを引き扉を開け家を出ようとすると、小さな男の子が後ろを振り向き声を掛ける。
「おと…「コラ!もう、あの人は、もう私達の、お父さんじゃないの!」
男の子の姉らしき女の子が、それを止めた。
「慎、悠花、蓮、花奈…ごめんね。寂しい思いをさせてしまうけど、お母さん頑張るから」
子供達をギュッと抱きしめて女は涙を堪え唇を噛む。
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「そっかぁ。旦那さんと別れちゃったんだ社長」
ランチミーティングと言う名目で高校時代から付き合いの親友に離婚報告した。
「相手の方、妊娠までしてるんだし…それに、みんな痛み分けよ誰一人、得になんてならない…元夫は私達を傷つけ、私は元夫から自尊心を奪ってしまい、それを癒したのは私達じゃなかった…それに私は子供達と暮らせてるから寂しくないわ」
「相変わらず強いね美咲は」
「強くないわよ」
「それに私ら、まだアラサーだよ、もっと良い男を見つけないと」
「4人の子連れの私に恋愛しろと?冗談?」
親友のセリフに私は鼻で笑った。
彼女なりの気遣いと分かっている。
「まぁ今は、離婚したばっかりだし?余裕は無いだろうけど考えるのは悪くない事よ」
「あんたねぇ」
近況報告と仕事の話を交え親友と別れる。
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「ふぅ…ただいまぁ」
「お母さん、お帰り!夕飯できてるよ」
「ありがとうぉ悠花♪大丈夫?無理しないでね」
「大丈夫よ。お母さん!私達皆、お母さんの味方だし、皆んなで話し合って家事を分担してるから心配しないで」
「悠花…」
「ほーら!蓮がお風呂掃除して、お湯張っているから、早く入ってよ」
「おかあしゃ。ハナちゃんも入りたい」
「花奈。じゃあ一緒に入ろうか?」
「うん♪」
もうすぐ5歳を迎える1番下の娘は、お気に入りのパジャマを抱きしめ浴室まで一緒に付いてくる。
〝やっと花奈らしくなって良かった〟
新居の荷物も片付き、新たな生活に慣れ始める。
この離婚で傷付いたのは私ではなく子供達。
特に花奈にとっては心に大きな傷を与えてしまったのは間違いない。
大好きな先生が父親と仲良しになって、私達が家を出て行く事になったんだから…
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「ツキ君。私、赤ちゃんができたかも?」
大学2年の頃、当時バイト仲間の築島亘と付き合い妊娠が発覚した。
反対する者もいたが、私達は〝産む〟選択をした。
互いの両親の力を借りながら亘は大学を卒業して就職。
その間に私は2人目を出産した。
3人目を出産し、私に転機が訪れた。
「コレって毎回思うけど使いにくいのよねぇ。何かいい方法はないかしら?」
子育てに欠かせない日用品、使いやすいものもあるけど、お気に入り〟は誰しもあり、使いにくくても、使用するのがユーザーだと思う。
例えば、料理をする際、調味料を、わざわざスプーンで計らず、振りかけるだけで好みの分量を出せたら…と思う人はいないだろうか?
〝足りない〟〝入れ過ぎた〟なんて味の好みは別として失敗のリスクは避けられる。
「こうやったら使いやすいわよね」
元々、使える物を利用して工夫する事が得意だった私は日常生活にも、それを活かしてきた。
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「コレ、築島さんが考えたの?すごーい。めっちゃ使いやすい‼︎ねぇねぇ。コレ特許とった方がいいわよ‼︎私の知り合いに特許申請に詳しい人いるから紹介するよ」
友人達の協力もあり、私が出したアイデアが特許を取得し更にSNSで話題となり、初めは知り合いのお店のスペースの一部に置かせてもらう形でスタートしたが、あれよあれよと売行き、4人目の妊娠が分かった時には、従業員を数十人雇えるまで大きくなっていた。
子育てグッズの他に介護用品を扱い、自社製品だけで無く、福祉に特化した海外商品を扱うまでになった。
何もかも順調と思っていたのは私だけだったのかもしれない。
「美咲、事業縮小で会社が早期退職者を募っていて、部長から勧められた…」
突然、力無い声で夫が話を切り出した。
私の妊娠から、考える余裕なく大学卒業して慌ただしく就職した彼、本当は、やりたい事があるかもしれない…と思った私は彼に問いかける。
「亘さんは、どうしたいの?」
今は彼の収入が無くても安定した暮らしはできるし、彼がやりたい事をさせてあげたいと思ったが、今思うと、それは私の〝傲慢〟で、彼を苦しめてしまったのかもしれない。
暫くは早期退職の話を断り頑張っていたが花奈が3歳を迎えた歳に、夫は退職した。
夫は慣れない家事も頑張り、私は、私で仕事が忙しくなり、彼に家庭を任せてしまっていた。
普段は仕事が終わり子供の迎えに行くのが私の日課だけど、どうしても行けない時は夫に依頼。
そんな生活が2年経ち、夫はやりたかった仕事にも就け、お互い予定を擦り合わせながら、家庭生活は上手くいっていた。
なかなか出ない電話。出たかと思えば、気怠く甘さが残る声…
彼の様子が最近おかしいと分かっていながら私は目を背けていた。
〝この生活を壊したくなかったから〟
夫は最近よく交流している△△さんと今日は出かける話をしていた為、子供の迎えを義母に依頼した。
取引先を後にした後、後ろから声を掛けられた。
「美咲さん、お久しぶり。こんにちは」
「?△△さん…今日は、主人と一緒では…」
「えっ?築島とは最近、会っていませんよ」
「えっ?」
一気に血の気が引いていく…あぁ…やはりそう言う事…夫は誰と会っていたの?
私は、予定を早く切り上げ、夫の車に付けていた盗難防止のGPSを検索して辿ると、見知らぬアパートに夫の車が停まっていた。
私は義母に仕事が長引くと言って子供達を預かってもらう様に依頼し、アパートから夫が出てくるのを静かに待つ。
真冬でも無いのに、手は悴む。
暫く待ち続けアパートのドアが開き、現実は思っていた以上に残酷だった。
夫が会っていたのは花奈の担任の先生だったってわけだ。
2人が抱き合う姿を見た瞬間、吐き気と頭痛…酷い二日酔いの様な感覚が私を襲う。
この生活で知らないふりをし続け逃げていた結果…私は逃げ出したい気持ちを堪え、二人の前に立った。
「ねぇ。亘さん△△さんと会ってるんじゃなかったの?」
「み…美咲」
「花奈ちゃんママ」
2人はその場で固まる。
「花奈ちゃんママさん。私が悪いんです!亘さんは悪くありません」
「違うんだ美咲、悪いのは俺…「そんなの、どうでもいいいわ!いつからなの?」
私は言葉を被せねじ伏せる。
「今後のことを含め、話し合いましょう。それと亘さん。家に帰る勇気があるなら帰ってきてくださいね」
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互いの両親に話し、私は離婚を決意した。
私は花奈の保育園の園長と弁護士を呼び、2人が自宅にやって来た。
心配だったのか、夫の両親と義兄も来た。
夫が家に入って来るなり義兄が夫を殴る。
「何考えてるんだ‼︎こんなことまでして」
「すみません。すみません私が悪いんです」
かなえ先生が土下座をする。
「お義兄さん、座りましょう」
ダイニングテーブルを囲み私は離婚届と妊娠検査薬を出し彼女に検査を促す。
結果は陽性。
4人も出産経験があるから、もしやと思ったが間違いなかった。
私以外、動揺を隠せずにいた。
「いつから?」
「1年半前から…友達との飲みの席で偶然、会って、それから」
「バレなきゃ、ずっと続けていくつもりだったの?」
私が起業し成功した中で、夫は自主退職を迫られ、余儀なく受け入れるしか無く、彼の中でプライドが崩れ、その隙間を埋めたのが彼女だった事を話す。
「美咲、別れたく無いんだ」
「じゃあ、彼女のお腹の子はどうするの?」
沈黙は続く。
「私は慰謝料は要求しません。代わりに、そのお腹の子が小学生に上がるまでは、貴方達は、この家で暮らし、お互い、仕事は辞めないでね。園長先生、お願いしますね」
園側としては彼女を退職させて有耶無耶にしたかったかもしれないけど、実際、夫と彼女の距離が近かった事は他の先生達は知っていた。
許すわけないでしょ。
噂好きのママ達のエサになってもらうわ。
2人で乗り越えてくださいね。
お腹の子供に罪悪感を残して、離婚は成立した。
義両親とは変わらず良好な関係を築いて、新居も義両親の近くに決めた。
「強くならなくちゃ」
パン‼︎と頬を両手で叩き私は新たな生活に進む。
元夫と先生?
えぇ肩身の狭い生活をしてるそうですよ。
努力して信用を取り戻せば、大丈夫と思うんですが…
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