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この度、俗に言う〝異世界転生〟せず幽霊になりました。2
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❇︎✴︎❇︎✴︎❇︎ 多分、一目惚れ。 ✴︎❇︎✴︎❇︎✴︎
⌘ 大輝視点 ⌘
大学2年の夏休みに、母方の家に遊びに行くと、庭先の縁側で珍しく曾祖父さんがスマホをいじりながらニヤニヤ笑っていた。
「曾ジィ。何か面白いものがあったのか?」
終戦後、15歳の若さで会社を立ち上げ、大企業まで成長させた、化け物みたいなジイさん。
75歳で前線を退き、当時55歳だった祖父に会社を丸投げして、その祖父も先日65歳の誕生日を迎え、会長になり、親父は42歳の若さで社長に就任した。
時々、会社に遊びに来たり、何かと若い時にできなかった事を取り戻すかのように人生を謳歌している。
最近は近所の高校の用務員を買って出て楽しんでいるようだ。
「おぉ。大輝か。久しぶりだな?大学は楽しいか?」
「あぁ…まぁまぁ」
中学、高校と良い大学に進学する為に必死こいて勉強していたが、無事に目標達成したら気が緩むもので学業より、サークルや友達と遊ぶ事に重きを置いていた。
「今のうちにたくさん遊んどけ‼︎社会に出たら遊びも仕事の〝糧〟になる時もあるしな。ただ羽目を外すなよ」
「分かってるって」
団塊世代の祖父より柔軟な思考の曾祖父さんの事が俺は好きだった。
「てか、さっきからスマホ見てるけど何?」
「いやぁボランティアで行ってる高校の生徒さんなんだけど、とても良い子でな、時々手伝ってくれて助かってるんだ。彼女と話すのが最近の楽しみにもなってな。無理矢理お願いして一緒に写真撮ってみたが何回撮っても緊張してて、それが面白くて」
そう言ってスマホを見せて貰うと、めっちゃ笑顔でピースする曾祖父さんの隣で眉間にシワをよせ恥ずかしそうに写る女の子。
「どうだ?可愛いだろう?遊び人のお前には紹介しないけど(笑)」
「何だそれ?」
少し穉さがあるが確かに可愛い。
俺は勝手に曾祖父さんのスマホをスイスイ弄ると、笑顔で写る写真を見つける。
「えらく気に入ってるんだな?曽ジィ」
「いつも真面目で一生懸命でな。今時、珍しい。それにウチには男ばかりしかおらんから、つまらん‼︎今じゃ癒やしだよ」
眩いものを見るかのように笑みをこぼしていた。
ーーーーーーーー
「親父、無理を言うなよ」
「いつから、俺が作った会社は大学卒業者しか入れなくなったんだ!15で会社を立ち上げた俺は資格が無いのと同じじゃないのか?」
「そう言う事じゃ無くて」
同じ年の冬休み、曾祖父さんが何やら祖父と俺の親父と話し合っている。
「どうしたんだよ、3人揃って」
「あぁ。大輝か」
「ジイさんが今度、高校を卒業する女の子がいるから、どうしても雇えって煩くてな」と祖父が愚痴ると、空かさず曾祖父さんは「煩くて悪かったな‼︎」と噛み付く。
オイオイ。おっさん達元気だよな。
おっさん達の話から、どうも夏休みに見せた写真の女の子を会社に入れて欲しいと曾祖父さんが頼み込んでいた。
その子の父親が仕事中に脳梗塞で倒れ、様々なことが重なり、彼女は大学進学を諦め、仕事を探していると相談されたようだ。
「なぁ。通信でも大学あるからさ、生活が落ち着いてから大学卒業の資格を取るように条件付けたら?」
「「「その手があったか‼︎」」」
「それもそうだな。大学卒業してからでも、本人も希望が見えるし」
「但し、入社試験は当たり前に受けて貰うから、それでいいよな?ジイさん」
親父が特別視しないことを言う。
「あぁ。良いよ。あの子なら余裕で受かるから」
嬉々として曾祖父さんは、まるで自分の事の様に喜ぶ。血の繋がっている俺達より肩入れする、彼女の事が俺は、気になってしまっていた。
「てか3人揃って頭固すぎだろ?」
話が纏まり〝大学を必ず卒業する〟条件を付け当事者が知らぬ間に就職が決まった。
難なく入社試験を無事に合格し、写真の彼女の仕事ぶりは親父達の目を丸くした。
始めは仕事を覚える為、秘書の補佐として入社した彼女だが外語大学を目指し外資系企業を希望していただけあって、見た目は年相応だが、語学や着眼点は、とても目敏く、重宝され親父達は曾祖父さんに感謝していた。
まさか3年後、教育係として写真の彼女が俺の前に現れるとは思いにも寄らなかった。
ーーーーーーーー
「嵯峨嶋くん。3ヶ月間、君の教育係をする、田所くんだ。君より年下だが、入社して4年目に入るから色々と教わると良い」
「初めまして。田所真波と言います。生意気と思われるかもしれませんが3ヶ月、宜しくお願いします」
「あっ。嵯峨嶋大輝です。宜しくお願いします」
3年前に曾祖父さんのスマホ画像で見た彼女。
うわぁ。リアルに存在してた。←当たり前だ!
自分自身で思っていた感想を、突っ込んでしまう。
平均女子より高い身長。
ワンサイズ大きめの服で誤魔化してるけど、スタイルもいい。
髪型や化粧も控え目なのに、少しつり目でアーモンド型の大きな瞳。
意志の強さがある形良い弓形の眉。
口角が上がったキュッと引き結んだ唇。
耳当たり良い声のトーン。
こりゃ、曾祖父さんが俺を近付けたくなかった理由がよく分かる。なんて言うか全てが
マ
ジ
好
み
彼女が教育係の期間中、あれやこれやと画策するも〝暖簾に腕押し〟俺の正体を知る女達に阻まれたりで仕事以外話す機会が殆ど無いまま、3ヶ月は、あっという間に過ぎてしまった。
「嵯峨嶋さん3ヶ月間、ありがとうございました。新しい部署で頑張って下さいね。」
「田所さんとは、仕事以外で話す機会が無くて残念でした。同じ社内ですので会いましたら、声をかけさせて下さい」
本当に仕事以外(敢えて3回言うが)、接点が無いまま連絡先交換も出来ずに俺と彼女の3ヶ月は終わってしまった。
今年の春に通信で大学を卒業したと秘書課の人間から耳に入る。
無事に卒業出来て良かったなと思ったのは束の間、彼女は企画推進課の異動の辞令が出た。
俺はと言うと〝傍系〟って事もあり、あちこちの部署を転々と異動し実績を上げ、去年から販売促進戦略課の課長として就任した。
「役職就いてから帰りが遅い日が続くな…私生活面で、色々溜まり放題…ヤベェな」
独りごちりながら同じ姿勢で凝った身体をストレッチしながら荷物を取りに向かうところで、人とぶつかる。
「ごっごめんなさいっ!」
ぶつかった相手は絶賛片思い中の田所真波。
返す言葉を与えない速さで、耳まで顔を赤らめ潤んだ瞳で慌ててエレベーターに乗り込んで行く彼女を黙って見送る。
「珍しいなってか、あの顔反則だろ」
そう思い、小会議室を通り過ぎようとすると、彼女が慌ててエレベーターに乗り込んだ理由を否応なく知る。
「あっあっ。はぁん♡白水主っ任っもぅだめっイッちゃう」
「あぁ可愛い絵里。イけ!」
「っっー♡♡♡‼︎」
オイオイ…マジかよ?
白水って確か、田所さんの直属じゃないか?てかアイツ、もうすぐ結婚するとか言わなかったか?
女は誰か知らんが…(下の名前だけだし)
会社でするなよマジで…
あー田所さん、免疫無いから逃げたのか…仕方ないな…と思うと、また2人の声が聞こえた。
「お前から誘ってくるって、何か欲しいものがあるのか?」
「そんなんじゃ無いですよぉ。白水主任としたかったの♡でも、物じゃないけど〝お願い〟があるの♪」
「何の〝お願い〟だ?俺にできる事なら構わないが」
「実は…ーーのプロジェクトのリーダーになりたいの…」
事を済ませ、女の方が〝お願い〟と言う名の他人の仕事の簒奪を強請る。
まさか、このご時世で、こういう事して他人の実績を奪うヤツが居たのかと呆れてながら、俺は通り過ぎた。
まさか、それが田所真波の立案で彼女が傷付く事になるとは、この時は思いにもよならなかった。
⌘ 大輝視点 ⌘
大学2年の夏休みに、母方の家に遊びに行くと、庭先の縁側で珍しく曾祖父さんがスマホをいじりながらニヤニヤ笑っていた。
「曾ジィ。何か面白いものがあったのか?」
終戦後、15歳の若さで会社を立ち上げ、大企業まで成長させた、化け物みたいなジイさん。
75歳で前線を退き、当時55歳だった祖父に会社を丸投げして、その祖父も先日65歳の誕生日を迎え、会長になり、親父は42歳の若さで社長に就任した。
時々、会社に遊びに来たり、何かと若い時にできなかった事を取り戻すかのように人生を謳歌している。
最近は近所の高校の用務員を買って出て楽しんでいるようだ。
「おぉ。大輝か。久しぶりだな?大学は楽しいか?」
「あぁ…まぁまぁ」
中学、高校と良い大学に進学する為に必死こいて勉強していたが、無事に目標達成したら気が緩むもので学業より、サークルや友達と遊ぶ事に重きを置いていた。
「今のうちにたくさん遊んどけ‼︎社会に出たら遊びも仕事の〝糧〟になる時もあるしな。ただ羽目を外すなよ」
「分かってるって」
団塊世代の祖父より柔軟な思考の曾祖父さんの事が俺は好きだった。
「てか、さっきからスマホ見てるけど何?」
「いやぁボランティアで行ってる高校の生徒さんなんだけど、とても良い子でな、時々手伝ってくれて助かってるんだ。彼女と話すのが最近の楽しみにもなってな。無理矢理お願いして一緒に写真撮ってみたが何回撮っても緊張してて、それが面白くて」
そう言ってスマホを見せて貰うと、めっちゃ笑顔でピースする曾祖父さんの隣で眉間にシワをよせ恥ずかしそうに写る女の子。
「どうだ?可愛いだろう?遊び人のお前には紹介しないけど(笑)」
「何だそれ?」
少し穉さがあるが確かに可愛い。
俺は勝手に曾祖父さんのスマホをスイスイ弄ると、笑顔で写る写真を見つける。
「えらく気に入ってるんだな?曽ジィ」
「いつも真面目で一生懸命でな。今時、珍しい。それにウチには男ばかりしかおらんから、つまらん‼︎今じゃ癒やしだよ」
眩いものを見るかのように笑みをこぼしていた。
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「親父、無理を言うなよ」
「いつから、俺が作った会社は大学卒業者しか入れなくなったんだ!15で会社を立ち上げた俺は資格が無いのと同じじゃないのか?」
「そう言う事じゃ無くて」
同じ年の冬休み、曾祖父さんが何やら祖父と俺の親父と話し合っている。
「どうしたんだよ、3人揃って」
「あぁ。大輝か」
「ジイさんが今度、高校を卒業する女の子がいるから、どうしても雇えって煩くてな」と祖父が愚痴ると、空かさず曾祖父さんは「煩くて悪かったな‼︎」と噛み付く。
オイオイ。おっさん達元気だよな。
おっさん達の話から、どうも夏休みに見せた写真の女の子を会社に入れて欲しいと曾祖父さんが頼み込んでいた。
その子の父親が仕事中に脳梗塞で倒れ、様々なことが重なり、彼女は大学進学を諦め、仕事を探していると相談されたようだ。
「なぁ。通信でも大学あるからさ、生活が落ち着いてから大学卒業の資格を取るように条件付けたら?」
「「「その手があったか‼︎」」」
「それもそうだな。大学卒業してからでも、本人も希望が見えるし」
「但し、入社試験は当たり前に受けて貰うから、それでいいよな?ジイさん」
親父が特別視しないことを言う。
「あぁ。良いよ。あの子なら余裕で受かるから」
嬉々として曾祖父さんは、まるで自分の事の様に喜ぶ。血の繋がっている俺達より肩入れする、彼女の事が俺は、気になってしまっていた。
「てか3人揃って頭固すぎだろ?」
話が纏まり〝大学を必ず卒業する〟条件を付け当事者が知らぬ間に就職が決まった。
難なく入社試験を無事に合格し、写真の彼女の仕事ぶりは親父達の目を丸くした。
始めは仕事を覚える為、秘書の補佐として入社した彼女だが外語大学を目指し外資系企業を希望していただけあって、見た目は年相応だが、語学や着眼点は、とても目敏く、重宝され親父達は曾祖父さんに感謝していた。
まさか3年後、教育係として写真の彼女が俺の前に現れるとは思いにも寄らなかった。
ーーーーーーーー
「嵯峨嶋くん。3ヶ月間、君の教育係をする、田所くんだ。君より年下だが、入社して4年目に入るから色々と教わると良い」
「初めまして。田所真波と言います。生意気と思われるかもしれませんが3ヶ月、宜しくお願いします」
「あっ。嵯峨嶋大輝です。宜しくお願いします」
3年前に曾祖父さんのスマホ画像で見た彼女。
うわぁ。リアルに存在してた。←当たり前だ!
自分自身で思っていた感想を、突っ込んでしまう。
平均女子より高い身長。
ワンサイズ大きめの服で誤魔化してるけど、スタイルもいい。
髪型や化粧も控え目なのに、少しつり目でアーモンド型の大きな瞳。
意志の強さがある形良い弓形の眉。
口角が上がったキュッと引き結んだ唇。
耳当たり良い声のトーン。
こりゃ、曾祖父さんが俺を近付けたくなかった理由がよく分かる。なんて言うか全てが
マ
ジ
好
み
彼女が教育係の期間中、あれやこれやと画策するも〝暖簾に腕押し〟俺の正体を知る女達に阻まれたりで仕事以外話す機会が殆ど無いまま、3ヶ月は、あっという間に過ぎてしまった。
「嵯峨嶋さん3ヶ月間、ありがとうございました。新しい部署で頑張って下さいね。」
「田所さんとは、仕事以外で話す機会が無くて残念でした。同じ社内ですので会いましたら、声をかけさせて下さい」
本当に仕事以外(敢えて3回言うが)、接点が無いまま連絡先交換も出来ずに俺と彼女の3ヶ月は終わってしまった。
今年の春に通信で大学を卒業したと秘書課の人間から耳に入る。
無事に卒業出来て良かったなと思ったのは束の間、彼女は企画推進課の異動の辞令が出た。
俺はと言うと〝傍系〟って事もあり、あちこちの部署を転々と異動し実績を上げ、去年から販売促進戦略課の課長として就任した。
「役職就いてから帰りが遅い日が続くな…私生活面で、色々溜まり放題…ヤベェな」
独りごちりながら同じ姿勢で凝った身体をストレッチしながら荷物を取りに向かうところで、人とぶつかる。
「ごっごめんなさいっ!」
ぶつかった相手は絶賛片思い中の田所真波。
返す言葉を与えない速さで、耳まで顔を赤らめ潤んだ瞳で慌ててエレベーターに乗り込んで行く彼女を黙って見送る。
「珍しいなってか、あの顔反則だろ」
そう思い、小会議室を通り過ぎようとすると、彼女が慌ててエレベーターに乗り込んだ理由を否応なく知る。
「あっあっ。はぁん♡白水主っ任っもぅだめっイッちゃう」
「あぁ可愛い絵里。イけ!」
「っっー♡♡♡‼︎」
オイオイ…マジかよ?
白水って確か、田所さんの直属じゃないか?てかアイツ、もうすぐ結婚するとか言わなかったか?
女は誰か知らんが…(下の名前だけだし)
会社でするなよマジで…
あー田所さん、免疫無いから逃げたのか…仕方ないな…と思うと、また2人の声が聞こえた。
「お前から誘ってくるって、何か欲しいものがあるのか?」
「そんなんじゃ無いですよぉ。白水主任としたかったの♡でも、物じゃないけど〝お願い〟があるの♪」
「何の〝お願い〟だ?俺にできる事なら構わないが」
「実は…ーーのプロジェクトのリーダーになりたいの…」
事を済ませ、女の方が〝お願い〟と言う名の他人の仕事の簒奪を強請る。
まさか、このご時世で、こういう事して他人の実績を奪うヤツが居たのかと呆れてながら、俺は通り過ぎた。
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