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要らなくなったから、捨てたのです。1
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「アメリアが居ないと我が家は終わりよ…考え直してもらえないかしら?」
涙を流し訴える義母と半ば諦めている義父に私は更に冷たく言葉を続けた。
「お義父様、お義母様…お2人の事は今でも私は大好きですわ…しかし結婚誓約書の約束を破ったのは他ならぬ貴方方の息子ゲイル様です。私も努力しましたが、残念ながら彼に私の想いは届きませんでした。約束通り私は、離婚が成立しましたら、頂いた領地で静か暮らします」
ーーーーーーーー
私の名前はアメリア フォート伯爵夫人と言う肩書き。
結婚して3年目を迎えますが、子供はいません。
夫のゲイルとは父親同士が古くからの友人て事と、お金絡みでの結婚。
子供の頃から付き合いある、このゲイル、見た目が良いし表向きは紳士なので、とにかくモテる…
しかし残念な頭と浅い思考をお持ちなので、私は子供の頃から、このバカに振り回されっぱなしの人生。
こいつが中途半端に投げ出した宿題や課題、その他の問題を代わりに私は、ずっと尻拭いをしてきた…
しかし、私は見捨てなかった…惚れた弱みってやつだ。
何だかんだと言っても幼い頃からの付き合いと頭は悪いが〝貴族教育〟の賜物。ヤツは紳士で優しい。
私は〝そこ〟に絆されていた。
私が15歳の誕生日の時に当時のフォート伯爵(義父)からゲイルの婚約の話が舞い込む…
フォート伯爵家が不当たりを出し、その時は何とか乗り切るが、後から尾を引っ張る結果になって傾く寸前にいた…
上位貴族との顔が広く、お家再建を掛けるフォート家、更なる高みを求め、上位貴族との繋がりを欲しかったトプソン家の利害一致、そして…
「アメリア嬢が子爵の右腕として働いているのは有名な話、どうか我が家を助けるつもりでゲイルと結婚してくれないか?それに、君も十分、分かっているだろうがゲイルはフォート家の跡継ぎとしては力不足…しかし今現在、跡継ぎに適任がゲイルしかいない…無理を言っているのは承知だ…どうか…どうか」
密かに思いを寄せているゲイルとの結婚は魅力的だが………
私の実家は家格こそ子爵ではあるが豪商で財産だけなら、公爵家を凌ぐ。
我が家の家訓は
①あると思うな親と金
②情に流されるな
③欲しければ自身で勝ち取れ
④真実を見る目を養え
子供の頃から、お小遣いは1年分渡されるが一般の貴族の金額に比べたら少ない方らしい。
その中で全ての買い物を遣繰していかなければならない。欲しいものが有れば〝稼げ〟どうしても、ままならない場合は稟議書と借用書を書く徹底ぶり…誰一人、例外は無いのだ。
私はトプソン家の家訓に則り結婚するに当たり〝結婚誓約書〟を作成した。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'結婚誓約書'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
私、アメリア トプソンはゲイル フォートと結婚するに当たり、以下の事を誓約します。
①結婚して5年以内にフォート家の資産を最盛期の3倍にします。
②結婚して軌道が乗るまで子供は作らない。
③夫となるゲイルをフォート家当主としての資格、品格を上げ支えます。
④アメリアが立ち上げた商売は全てフォート家のものとします。
但し、夫ゲイル フォートが5年以内に不貞行為、妻となる私を陥れる事で離婚する事があれば、アメリアが立ち上げた商売全てと、フォート家の領地5/1をアメリアに譲渡し、ゲイル フォートは当主剥奪。縁戚者であるゲイルの姉フィアの子供を養子に迎え、当主とする。
〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎〰︎
2年の婚約期間を終え、結婚式でも読み上げた、この誓約書は見事に履行される結果となるのだ…そう、今。そう正に…今な!
大事な事だから私は2回念押しする。
結婚3年目にしてゲイル フォートは破ってしまったのだ。
「アメリアこちらはランバドール男爵の未亡人リリア夫人だ。男爵を亡くし頼る親戚もいないと聞いている…我が家の離れで良いから置いてあげられないだろうか?」
ウサギのように庇護欲をそそる大きな瞳…片手を握り口元に当て〝きゃるん〟て音が聞こえそうな仕草で夫に凭れ掛かる未亡人…その姿を見て健全な関係と宣うなら誰か是非、証明して欲しい。
「アメリア夫人♪招き入れて頂きありがとうございますぅ」
いや…私は「うん」て言ってないよ?
それに、近く無い?貴方たちの距離?
妻である私でさえ、くっついた事ないわよ?
私が返事をする前に2人は寄り添いながら離れへ消えていった。
夕食になり、ゲイルが食卓にやって来た。
もちろんリリアを連れて…
しかも、ピッタリ寄り添い2人で話に花を咲かせ、私の存在を無視ときた…
「リリア、これ美味しいから食べてみて」
「ゲイル様。ほんと、美味しいですわ」
互いに食べさせ合っている。2人の行動に青褪めながら家令が私を心配している。
「ねぇ…私が居る前で、随分と近い距離で話して〝疾しい事が無い〟てよく言えるわね?」
「「‼︎」」
「やだ、冗談よ…焦った顔して…フフフ…残りの食事、自室に運んでちょうだい。まだ仕事が残っているから…私がいたら邪魔でしょうし」
私は食卓を離れ残りの雑務をこなした。
湯浴みを終えベッドに入ろうとしたらノックが鳴り、ワインとグラスを2個携え、ゲイルが入って来た。
「アメリア、リリア夫人の事は、君の誤解だよ…私が愛しているのはアメリアだけだよ」
そう言って唇を寄せようとして来たゲイルに鎌を掛けた。
「ねぇ。ゲイル?首筋に赤い痣があるんだけど、虫刺されにしては変ね?」
「なっ?」
彼は慌て首筋を抑えた。
「フフフ…ゲイル、私、明日早いからワインは気持ちだけで良いわ…おやすみなさい」
私は慌てる彼を寝室から追い出し床に就いた…
ーーーーーーーー
今日は朝から市場価格調査の為、バザールを回る。
「アメリア。久しぶり」
孤児院への慰問を済ませ、メイド達のお茶請けを買い、カフェで休もうと思っていたら声を掛けられた。
「マイラ‼︎」
従姉妹のマイラと久々に再会を果たす。
「今から、ランチ?」
「ええ。私もそうなの」
意気投合して近くのオープンテラスのカフェに入る。
マイラは私の2つ上で1番話しやすい存在。
「えっ?結婚3年目にして女を離れに招き入れるって完全に〝不倫してます〟って宣言してるのと同じじゃ無い…フフっまるで昭和歌謡曲みたい」
「しょうわかようきょくぅ?何それ?」
「東の世界のお渡様って知ってる?」
「〝お渡様〟は知らない人はいないじゃ無い!」
20数年前に私達が住む世界とは違う世界から見えられた〝お渡様〟は、この世界に来た時は35歳で今現在50代の筈だが全く歳を取られていない…マイラの話では、とても気さくで話しやすい人らしい…彼女の知識から得たお陰で全ての生活水準が他国と比べ随分上がった。
「いきなり〝お渡様〟の話になったの?」
「正に、今のあんたにタイムリーなんじゃ無い?ねっ、これ読んでよ」
そう言って渡されたのは〝結婚3年目に浮気されました〟ってタイトルの短編小説のプロット。
「なにコレ?タイムリーすぎて笑いそう」
マイラは雑誌や小説を編集し販売する仕事を手掛け、彼女の夫は新聞会社を経営している。
「お渡様のいた世界で昔、流行った歌をベースに短編の物語に作ったの」
「その〝かようきょく〟って言うのは吟遊詩人みたいなヤツ?」
「近いかもね」
話の内容は、結婚3年目を迎えた夫が浮気をして妻にバレる話。
ムカつく事に、この夫は浮気をした事に対し反省どころか〝大目に見ろ〟と妻に寛大さを要求…
「マイラ、私、このプロット破りたい」
「やめて!大事な商品だから‼︎所で招き入れた女は誰?」
「ランバドール男爵の未亡人リリア夫人よ」
「あ~あの人かぁ…やっぱり目敏いわね」
「目敏いって?」
「まんまの意味よ。今やフォート家は、あんたが嫁に来てから飛ぶ鳥を落とす勢いで成長して、あっと言う間に最盛期の3倍以上の財を成してるのは有名な話。特に、あんたの旦那、見た目も良いから愛人希望の女性はリリア夫人以外にもいるのよ」
マイラの話に如何に自分が〝井の中の蛙〟なのかを思い知らされた…
涙を流し訴える義母と半ば諦めている義父に私は更に冷たく言葉を続けた。
「お義父様、お義母様…お2人の事は今でも私は大好きですわ…しかし結婚誓約書の約束を破ったのは他ならぬ貴方方の息子ゲイル様です。私も努力しましたが、残念ながら彼に私の想いは届きませんでした。約束通り私は、離婚が成立しましたら、頂いた領地で静か暮らします」
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私の名前はアメリア フォート伯爵夫人と言う肩書き。
結婚して3年目を迎えますが、子供はいません。
夫のゲイルとは父親同士が古くからの友人て事と、お金絡みでの結婚。
子供の頃から付き合いある、このゲイル、見た目が良いし表向きは紳士なので、とにかくモテる…
しかし残念な頭と浅い思考をお持ちなので、私は子供の頃から、このバカに振り回されっぱなしの人生。
こいつが中途半端に投げ出した宿題や課題、その他の問題を代わりに私は、ずっと尻拭いをしてきた…
しかし、私は見捨てなかった…惚れた弱みってやつだ。
何だかんだと言っても幼い頃からの付き合いと頭は悪いが〝貴族教育〟の賜物。ヤツは紳士で優しい。
私は〝そこ〟に絆されていた。
私が15歳の誕生日の時に当時のフォート伯爵(義父)からゲイルの婚約の話が舞い込む…
フォート伯爵家が不当たりを出し、その時は何とか乗り切るが、後から尾を引っ張る結果になって傾く寸前にいた…
上位貴族との顔が広く、お家再建を掛けるフォート家、更なる高みを求め、上位貴族との繋がりを欲しかったトプソン家の利害一致、そして…
「アメリア嬢が子爵の右腕として働いているのは有名な話、どうか我が家を助けるつもりでゲイルと結婚してくれないか?それに、君も十分、分かっているだろうがゲイルはフォート家の跡継ぎとしては力不足…しかし今現在、跡継ぎに適任がゲイルしかいない…無理を言っているのは承知だ…どうか…どうか」
密かに思いを寄せているゲイルとの結婚は魅力的だが………
私の実家は家格こそ子爵ではあるが豪商で財産だけなら、公爵家を凌ぐ。
我が家の家訓は
①あると思うな親と金
②情に流されるな
③欲しければ自身で勝ち取れ
④真実を見る目を養え
子供の頃から、お小遣いは1年分渡されるが一般の貴族の金額に比べたら少ない方らしい。
その中で全ての買い物を遣繰していかなければならない。欲しいものが有れば〝稼げ〟どうしても、ままならない場合は稟議書と借用書を書く徹底ぶり…誰一人、例外は無いのだ。
私はトプソン家の家訓に則り結婚するに当たり〝結婚誓約書〟を作成した。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'結婚誓約書'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
私、アメリア トプソンはゲイル フォートと結婚するに当たり、以下の事を誓約します。
①結婚して5年以内にフォート家の資産を最盛期の3倍にします。
②結婚して軌道が乗るまで子供は作らない。
③夫となるゲイルをフォート家当主としての資格、品格を上げ支えます。
④アメリアが立ち上げた商売は全てフォート家のものとします。
但し、夫ゲイル フォートが5年以内に不貞行為、妻となる私を陥れる事で離婚する事があれば、アメリアが立ち上げた商売全てと、フォート家の領地5/1をアメリアに譲渡し、ゲイル フォートは当主剥奪。縁戚者であるゲイルの姉フィアの子供を養子に迎え、当主とする。
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2年の婚約期間を終え、結婚式でも読み上げた、この誓約書は見事に履行される結果となるのだ…そう、今。そう正に…今な!
大事な事だから私は2回念押しする。
結婚3年目にしてゲイル フォートは破ってしまったのだ。
「アメリアこちらはランバドール男爵の未亡人リリア夫人だ。男爵を亡くし頼る親戚もいないと聞いている…我が家の離れで良いから置いてあげられないだろうか?」
ウサギのように庇護欲をそそる大きな瞳…片手を握り口元に当て〝きゃるん〟て音が聞こえそうな仕草で夫に凭れ掛かる未亡人…その姿を見て健全な関係と宣うなら誰か是非、証明して欲しい。
「アメリア夫人♪招き入れて頂きありがとうございますぅ」
いや…私は「うん」て言ってないよ?
それに、近く無い?貴方たちの距離?
妻である私でさえ、くっついた事ないわよ?
私が返事をする前に2人は寄り添いながら離れへ消えていった。
夕食になり、ゲイルが食卓にやって来た。
もちろんリリアを連れて…
しかも、ピッタリ寄り添い2人で話に花を咲かせ、私の存在を無視ときた…
「リリア、これ美味しいから食べてみて」
「ゲイル様。ほんと、美味しいですわ」
互いに食べさせ合っている。2人の行動に青褪めながら家令が私を心配している。
「ねぇ…私が居る前で、随分と近い距離で話して〝疾しい事が無い〟てよく言えるわね?」
「「‼︎」」
「やだ、冗談よ…焦った顔して…フフフ…残りの食事、自室に運んでちょうだい。まだ仕事が残っているから…私がいたら邪魔でしょうし」
私は食卓を離れ残りの雑務をこなした。
湯浴みを終えベッドに入ろうとしたらノックが鳴り、ワインとグラスを2個携え、ゲイルが入って来た。
「アメリア、リリア夫人の事は、君の誤解だよ…私が愛しているのはアメリアだけだよ」
そう言って唇を寄せようとして来たゲイルに鎌を掛けた。
「ねぇ。ゲイル?首筋に赤い痣があるんだけど、虫刺されにしては変ね?」
「なっ?」
彼は慌て首筋を抑えた。
「フフフ…ゲイル、私、明日早いからワインは気持ちだけで良いわ…おやすみなさい」
私は慌てる彼を寝室から追い出し床に就いた…
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今日は朝から市場価格調査の為、バザールを回る。
「アメリア。久しぶり」
孤児院への慰問を済ませ、メイド達のお茶請けを買い、カフェで休もうと思っていたら声を掛けられた。
「マイラ‼︎」
従姉妹のマイラと久々に再会を果たす。
「今から、ランチ?」
「ええ。私もそうなの」
意気投合して近くのオープンテラスのカフェに入る。
マイラは私の2つ上で1番話しやすい存在。
「えっ?結婚3年目にして女を離れに招き入れるって完全に〝不倫してます〟って宣言してるのと同じじゃ無い…フフっまるで昭和歌謡曲みたい」
「しょうわかようきょくぅ?何それ?」
「東の世界のお渡様って知ってる?」
「〝お渡様〟は知らない人はいないじゃ無い!」
20数年前に私達が住む世界とは違う世界から見えられた〝お渡様〟は、この世界に来た時は35歳で今現在50代の筈だが全く歳を取られていない…マイラの話では、とても気さくで話しやすい人らしい…彼女の知識から得たお陰で全ての生活水準が他国と比べ随分上がった。
「いきなり〝お渡様〟の話になったの?」
「正に、今のあんたにタイムリーなんじゃ無い?ねっ、これ読んでよ」
そう言って渡されたのは〝結婚3年目に浮気されました〟ってタイトルの短編小説のプロット。
「なにコレ?タイムリーすぎて笑いそう」
マイラは雑誌や小説を編集し販売する仕事を手掛け、彼女の夫は新聞会社を経営している。
「お渡様のいた世界で昔、流行った歌をベースに短編の物語に作ったの」
「その〝かようきょく〟って言うのは吟遊詩人みたいなヤツ?」
「近いかもね」
話の内容は、結婚3年目を迎えた夫が浮気をして妻にバレる話。
ムカつく事に、この夫は浮気をした事に対し反省どころか〝大目に見ろ〟と妻に寛大さを要求…
「マイラ、私、このプロット破りたい」
「やめて!大事な商品だから‼︎所で招き入れた女は誰?」
「ランバドール男爵の未亡人リリア夫人よ」
「あ~あの人かぁ…やっぱり目敏いわね」
「目敏いって?」
「まんまの意味よ。今やフォート家は、あんたが嫁に来てから飛ぶ鳥を落とす勢いで成長して、あっと言う間に最盛期の3倍以上の財を成してるのは有名な話。特に、あんたの旦那、見た目も良いから愛人希望の女性はリリア夫人以外にもいるのよ」
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