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浮気されましたので仕返しをします。
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「あぁ….カミリア」
チュッチュッチュッと啄むリップ音と貪り合う様な息遣いと聞き慣れた男性の声が聞こえた…
親友のエミリアの家主催のパーティで夜風に当たろうと中庭行くと四阿のところで立ったままで肩を露わに片足を高く上げ男に抱きつき激しいキスをする男女。
あまりの衝撃に、私は動けずにいた…
2人は私のことに気付かず事を進行していき倒れ込む様に抱き合い四阿の中へ消えた。
中に消え行く男女は私の婚約者と親友の姉カミリアだった….
私は2人の情事を聞くしか出来なかった…
カミリアの甘い喘ぎ声と愛を囁く婚約者の声…服の擦れる音から漏れる粘着音。
想像しなくても分かる…始めは状況が飲み込めず混乱していたが、人って面白いもので、ある思考の限界を超えると冷静になれるみたい。
逃げ出したい気持ちを抑え、震える体を鼓舞し、私はハッと息を吐き真っ最中の2人の元へ向かった。
「ジェイク…これって…どういうこと?」
「えっ…エリナ‼︎」
「キャー‼︎何なの‼︎貴女‼︎」
ガッツリ目合っている所へ入ってきたんだ、固まるのは無理もない…
「この状態を説明して頂戴」
カミリアの叫び声に聞き付けたエミリアとエミリアの両親が中庭に集まる。
親友のエミリアは大人しくして知的。
親友の姉カミリアは美人で淑女の鑑と持て囃されいたけどカミリアって頭悪いのかしら?叫べば人が集まるって事に気付かないって…
集まったエミリアの家族は顔面蒼白したり逆に紅潮させ、起きている事態を見て、皆固まる…
「カミリア‼︎これは、どういう事なんだ」
「お父様‼︎ちがっこれは違うの‼︎」
「伯爵‼︎これには事情があって」
支離滅裂な言い訳を言う2人を見て私は更に冷めてしまう。
〝後日、改めて〟の言葉と伯爵の計らいで当事者だけでその場を収めたが、流石は〝噂好きの貴族〟何処からともなく情報が漏れる。
私は嬉しくも無い【寝取らた間抜けな令嬢】と言う不名誉なあだ名をつけられた。
ーーーーその後日ーーーー
「お嬢様、気を確りお持ちください。みんな、お嬢様の味方です!」
「ありがとう…しかし〝寝取られた間抜けな令嬢〟なんて無縁の話って思っていたのに、まさか自分自身が言われるなんて…」
この不名誉のあだ名はパーティから3日で広まった。
〝マーベル侯爵のエリナ嬢が婚約者とカミリア嬢の睦言に乱入して騒いだ〟
…‥いや、騒いで無いよ。騒いだのはカミリア嬢だけど。
〝ジェイク令息とカミリア嬢は昔から恋仲でエリナ嬢が親に、お金で物を言わせ無理矢理、婚約した〟
……へぇ〰︎〰︎昔から…それは知らなかったし、私は親に頼んで婚約してないよ。
そう後日改めての日程になる迄に既に1ヶ月を迎えようとしていた。
発端の2人は堂々と街中で腕組んで歩いてるのに私は自宅で静かに過ごし、謂れ無き噂に苛まれて…あっ段々と腹が立ってきた…
誰しも私を侮っている事実を突き付けられたのだ。
親友のエミリアとも、この件でギクシャクしてしまい、嘗ての様に話す事は、もう無い…
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
「分かったわ。ありがとう」
私は意を決し応接室に向かった…
「失礼致します」
一礼した後を入室すると、私の両親を始め、婚約者とカミリア、そして2人の両親が居た。
「エリナ嬢、この度は愚息が、飛んだ非礼を…」
「エリナ嬢、我が娘、カミリアが…」
大人達が首を垂れる中、2人は不満顔…つまり反省してないわけだ。
「頭をお上げください。この件に関しては、お父様も、私が好きな様にすると良いと言われてます。御二方は、どの様に、お考えですか?」
「厚かましい事を申せば、ジェイクの失態を水に流す事は難しいことは承知。ですが婚約の継続をして欲しいのが本音」
ジェイクの父親は話す。
そりゃそうだろう…マーベル家の一人娘の私。
結婚すれば潤沢した資産を持つマーベル侯爵家の一員になれるんだから、破棄されては堪らないんだろう…
「ジェイク殿と関係を持ったカミリアは、どうなるんだ‼︎」
ジェイクの父親の言葉にエミリアの父親である伯爵が喚いた。
伯爵の気持ちは分かるが、口先だけの謝罪だけ…子が子なら育てた親も問題があった事を私は理解した。
「2人が起こした事に対しての責任は、どうなさるおつもりですか?」
「「エリナ嬢が好きな様にしても構わない」」
「私が好きな様にしても構わないんですね?聞きましたわよね?お父様」
お父様は静かに頷き、私は〝言質は取った〟と思い淑女の笑みの下でガッツポーズした。
ーーーーーーーー
本来ならジェイクとの婚約式のパーティだが、招待客達は寝取られた間抜けな令嬢に興味しかないのは有り有りと分かる。
〝あんな事されてるのに、よくまぁ婚約を継続するなんてモノ好き〟
〝浮気OKなら私が婚約者に申し出たい〟
世の中、莫迦しかいないのかしら?
「この度はパーティにご参加頂き、ありがとうございます」
私は1人で挨拶をした後、淑女の礼を執り、反省どころか堂々とイチャつくジェイクとカメリアに目を向ける。
「巷では私の事を〝寝取られた間抜けな令嬢〟と揶揄する方達がいる事は存じてます」
噂をしている人間達は慌てて目を逸らす。
「2人の服を剥いで、此方へ」
私の命令を合図にジェイクとカメリアの服を剥がされ、下着姿でホール中央に2人並べ押え込んだ。
「エリナ…たった一回の浮気ぐらいで婚約者の俺に、こんな仕打ち酷いじゃないか‼︎」
「ジェイク様‼︎酷い‼︎〝お人形みたいな婚約者にウンザリだ〟私が良いって言ったじゃ無いの‼︎私とは遊びだったの?」
「うっ煩い!」
見難い争いをしている2人を余所に私は護衛の剣を取り、2人の前に突き刺した。
あまりの光景に周りは騒然とする。
「随分と私は貴方達を始め、色んな人達に舐められてるものね…ねぇ知ってる?東の国では〝姦通罪〟って言って浮気した伴侶と浮気相手2人を抱き合わせにして刃物で串刺しにするって知ってた?」
「えっエリナ?」
声を震わせ、冷や汗を流しているジェイクの首筋に私は刃を当てる。
切れ味の良い剣のせいか、刃を当てただけでツゥ~っと彼の首筋から血が流れた。
「「ヒッ‼︎」」
「これぐらいでビビるなんて…クスッ私の伴侶には成れなくてよ?せっかく切れ味の良い剣だから突き刺すだけなんて勿体無いわ。一層の事、鼻か耳を削いでみるのも悪く無いわね。自分達のしでかした事を棚に上げて私に汚名を着せたんだから、それぐらい受けるのは当然では?どこから削がれたい?」
私は躊躇いなく2人に剣の鋒を向けた。
「許してくれ‼︎」
「ひぃい…ごめんなさい」
ブルブル震えながら縮こまる2人が何とも滑稽。
「あらら、上と下と濡らしてまぁ…いいか?浮気するならバレねぇ様にしろよ!刃物突きつけられたぐらいで、このザマ…お前じゃ私の夫にはなれねぇよ!」
令嬢らしからぬ口調かもしれないけど、これが本当の私。
「あら?ごめんなさい?意味が分かりまして?マーベル家には腰抜けで間抜けなヤツは要らなくてよ。でも丁度良かったわ。婚約式挙げて婚姻したら腑抜けが我が家の一員になるなんて末代までの恥になるところでしたわ。御二方の両親も〝私が好きな様にしても良い〟と仰いましたので、私自身としては婚約破棄したいですが、どうしても婚約継続なら、ジェイクとカミリアの鼻か耳を削ぎ落とし今回の件の何も無かった事にするか、何もしない代わりに私の望みを叶えてくれるか選んでくださいません?」
「そんな…エリナ」
「何で私が、こんな目に遭わないといけないのよ」
「良いですわよね?お父様?そして、御二方のご両親?」
私は涙と鼻水でグチャグチャの2人を尻目にジェイクとカメリアの父親達を見て、お父様の様子を見ると満足気な顔で私を見た。
「本来なら、事が起きてすぐに対応するのが当たり前。約1ヶ月も時間をかけても対策できない愚鈍な輩と今後、付き合う気は全く無い。侯爵家として御免被る。エリナ、お前が満足する様にすれば良い」
「ありがとうございます。お父様。さて、おバカさん達。早く決めて下さいな」
「体を斬られるなんてイヤぁ」
「エリナ‼︎こっ婚約破棄するから助けてぇ〰︎」
「ありがとう。ジェイク♡これで茶番は終わりですわ。皆さま楽しんでください」
こうして私の婚約破棄会は幕を閉じ、私は〝怒らせると怖い令嬢〟と違う渾名が生まれたのだった。
「エリナ、お前が男だったら、どんなに良かった事か…」
お父様はボヤいてましたが、これで私の婚期は遠退いたわね…仕方ないけど、まっ良いか♬
チュッチュッチュッと啄むリップ音と貪り合う様な息遣いと聞き慣れた男性の声が聞こえた…
親友のエミリアの家主催のパーティで夜風に当たろうと中庭行くと四阿のところで立ったままで肩を露わに片足を高く上げ男に抱きつき激しいキスをする男女。
あまりの衝撃に、私は動けずにいた…
2人は私のことに気付かず事を進行していき倒れ込む様に抱き合い四阿の中へ消えた。
中に消え行く男女は私の婚約者と親友の姉カミリアだった….
私は2人の情事を聞くしか出来なかった…
カミリアの甘い喘ぎ声と愛を囁く婚約者の声…服の擦れる音から漏れる粘着音。
想像しなくても分かる…始めは状況が飲み込めず混乱していたが、人って面白いもので、ある思考の限界を超えると冷静になれるみたい。
逃げ出したい気持ちを抑え、震える体を鼓舞し、私はハッと息を吐き真っ最中の2人の元へ向かった。
「ジェイク…これって…どういうこと?」
「えっ…エリナ‼︎」
「キャー‼︎何なの‼︎貴女‼︎」
ガッツリ目合っている所へ入ってきたんだ、固まるのは無理もない…
「この状態を説明して頂戴」
カミリアの叫び声に聞き付けたエミリアとエミリアの両親が中庭に集まる。
親友のエミリアは大人しくして知的。
親友の姉カミリアは美人で淑女の鑑と持て囃されいたけどカミリアって頭悪いのかしら?叫べば人が集まるって事に気付かないって…
集まったエミリアの家族は顔面蒼白したり逆に紅潮させ、起きている事態を見て、皆固まる…
「カミリア‼︎これは、どういう事なんだ」
「お父様‼︎ちがっこれは違うの‼︎」
「伯爵‼︎これには事情があって」
支離滅裂な言い訳を言う2人を見て私は更に冷めてしまう。
〝後日、改めて〟の言葉と伯爵の計らいで当事者だけでその場を収めたが、流石は〝噂好きの貴族〟何処からともなく情報が漏れる。
私は嬉しくも無い【寝取らた間抜けな令嬢】と言う不名誉なあだ名をつけられた。
ーーーーその後日ーーーー
「お嬢様、気を確りお持ちください。みんな、お嬢様の味方です!」
「ありがとう…しかし〝寝取られた間抜けな令嬢〟なんて無縁の話って思っていたのに、まさか自分自身が言われるなんて…」
この不名誉のあだ名はパーティから3日で広まった。
〝マーベル侯爵のエリナ嬢が婚約者とカミリア嬢の睦言に乱入して騒いだ〟
…‥いや、騒いで無いよ。騒いだのはカミリア嬢だけど。
〝ジェイク令息とカミリア嬢は昔から恋仲でエリナ嬢が親に、お金で物を言わせ無理矢理、婚約した〟
……へぇ〰︎〰︎昔から…それは知らなかったし、私は親に頼んで婚約してないよ。
そう後日改めての日程になる迄に既に1ヶ月を迎えようとしていた。
発端の2人は堂々と街中で腕組んで歩いてるのに私は自宅で静かに過ごし、謂れ無き噂に苛まれて…あっ段々と腹が立ってきた…
誰しも私を侮っている事実を突き付けられたのだ。
親友のエミリアとも、この件でギクシャクしてしまい、嘗ての様に話す事は、もう無い…
「お嬢様、旦那様がお呼びです」
「分かったわ。ありがとう」
私は意を決し応接室に向かった…
「失礼致します」
一礼した後を入室すると、私の両親を始め、婚約者とカミリア、そして2人の両親が居た。
「エリナ嬢、この度は愚息が、飛んだ非礼を…」
「エリナ嬢、我が娘、カミリアが…」
大人達が首を垂れる中、2人は不満顔…つまり反省してないわけだ。
「頭をお上げください。この件に関しては、お父様も、私が好きな様にすると良いと言われてます。御二方は、どの様に、お考えですか?」
「厚かましい事を申せば、ジェイクの失態を水に流す事は難しいことは承知。ですが婚約の継続をして欲しいのが本音」
ジェイクの父親は話す。
そりゃそうだろう…マーベル家の一人娘の私。
結婚すれば潤沢した資産を持つマーベル侯爵家の一員になれるんだから、破棄されては堪らないんだろう…
「ジェイク殿と関係を持ったカミリアは、どうなるんだ‼︎」
ジェイクの父親の言葉にエミリアの父親である伯爵が喚いた。
伯爵の気持ちは分かるが、口先だけの謝罪だけ…子が子なら育てた親も問題があった事を私は理解した。
「2人が起こした事に対しての責任は、どうなさるおつもりですか?」
「「エリナ嬢が好きな様にしても構わない」」
「私が好きな様にしても構わないんですね?聞きましたわよね?お父様」
お父様は静かに頷き、私は〝言質は取った〟と思い淑女の笑みの下でガッツポーズした。
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本来ならジェイクとの婚約式のパーティだが、招待客達は寝取られた間抜けな令嬢に興味しかないのは有り有りと分かる。
〝あんな事されてるのに、よくまぁ婚約を継続するなんてモノ好き〟
〝浮気OKなら私が婚約者に申し出たい〟
世の中、莫迦しかいないのかしら?
「この度はパーティにご参加頂き、ありがとうございます」
私は1人で挨拶をした後、淑女の礼を執り、反省どころか堂々とイチャつくジェイクとカメリアに目を向ける。
「巷では私の事を〝寝取られた間抜けな令嬢〟と揶揄する方達がいる事は存じてます」
噂をしている人間達は慌てて目を逸らす。
「2人の服を剥いで、此方へ」
私の命令を合図にジェイクとカメリアの服を剥がされ、下着姿でホール中央に2人並べ押え込んだ。
「エリナ…たった一回の浮気ぐらいで婚約者の俺に、こんな仕打ち酷いじゃないか‼︎」
「ジェイク様‼︎酷い‼︎〝お人形みたいな婚約者にウンザリだ〟私が良いって言ったじゃ無いの‼︎私とは遊びだったの?」
「うっ煩い!」
見難い争いをしている2人を余所に私は護衛の剣を取り、2人の前に突き刺した。
あまりの光景に周りは騒然とする。
「随分と私は貴方達を始め、色んな人達に舐められてるものね…ねぇ知ってる?東の国では〝姦通罪〟って言って浮気した伴侶と浮気相手2人を抱き合わせにして刃物で串刺しにするって知ってた?」
「えっエリナ?」
声を震わせ、冷や汗を流しているジェイクの首筋に私は刃を当てる。
切れ味の良い剣のせいか、刃を当てただけでツゥ~っと彼の首筋から血が流れた。
「「ヒッ‼︎」」
「これぐらいでビビるなんて…クスッ私の伴侶には成れなくてよ?せっかく切れ味の良い剣だから突き刺すだけなんて勿体無いわ。一層の事、鼻か耳を削いでみるのも悪く無いわね。自分達のしでかした事を棚に上げて私に汚名を着せたんだから、それぐらい受けるのは当然では?どこから削がれたい?」
私は躊躇いなく2人に剣の鋒を向けた。
「許してくれ‼︎」
「ひぃい…ごめんなさい」
ブルブル震えながら縮こまる2人が何とも滑稽。
「あらら、上と下と濡らしてまぁ…いいか?浮気するならバレねぇ様にしろよ!刃物突きつけられたぐらいで、このザマ…お前じゃ私の夫にはなれねぇよ!」
令嬢らしからぬ口調かもしれないけど、これが本当の私。
「あら?ごめんなさい?意味が分かりまして?マーベル家には腰抜けで間抜けなヤツは要らなくてよ。でも丁度良かったわ。婚約式挙げて婚姻したら腑抜けが我が家の一員になるなんて末代までの恥になるところでしたわ。御二方の両親も〝私が好きな様にしても良い〟と仰いましたので、私自身としては婚約破棄したいですが、どうしても婚約継続なら、ジェイクとカミリアの鼻か耳を削ぎ落とし今回の件の何も無かった事にするか、何もしない代わりに私の望みを叶えてくれるか選んでくださいません?」
「そんな…エリナ」
「何で私が、こんな目に遭わないといけないのよ」
「良いですわよね?お父様?そして、御二方のご両親?」
私は涙と鼻水でグチャグチャの2人を尻目にジェイクとカメリアの父親達を見て、お父様の様子を見ると満足気な顔で私を見た。
「本来なら、事が起きてすぐに対応するのが当たり前。約1ヶ月も時間をかけても対策できない愚鈍な輩と今後、付き合う気は全く無い。侯爵家として御免被る。エリナ、お前が満足する様にすれば良い」
「ありがとうございます。お父様。さて、おバカさん達。早く決めて下さいな」
「体を斬られるなんてイヤぁ」
「エリナ‼︎こっ婚約破棄するから助けてぇ〰︎」
「ありがとう。ジェイク♡これで茶番は終わりですわ。皆さま楽しんでください」
こうして私の婚約破棄会は幕を閉じ、私は〝怒らせると怖い令嬢〟と違う渾名が生まれたのだった。
「エリナ、お前が男だったら、どんなに良かった事か…」
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